July 08, 2009

シネマ歌舞伎『牡丹亭』

2009年7月7日(火)


 「 言葉の問題は乗り越えられません。

   言葉の問題じゃなくて、

   その役の問題。

   そこでしか

   乗り越えられないと

   僕は思いました。 」


 そうなんです。今日、観てきました。


 シネマ歌舞伎 『 牡丹亭 』


 坂東玉三郎さんがことし3月、蘇州昆劇院と共に演じた昆劇 『 牡丹亭 』 の、制作ドキュメンタリーと舞台編。

 ※昆劇について等は、上記のサイト(松竹さんのページ)をご覧ください

 冒頭の引用は、制作ドキュメンタリーの中での、玉三郎さんのお言葉です。

 ああ、そうか。そうなんだ、と ・・・ 映画館の椅子の上で震えました。

 伝えるために、努力して努力して努力して、言葉を学んで努力して、そしてその圧倒的な努力の末に、最後はやはり、伝えたいことの本質が大切なんですね。

 そしてもうひとつ、驚いたこと。玉三郎さんは惜しげもなく、自らの芸を中国の劇団員たちに与えていました。自分が昆劇を教わっているのだから、ということもあるのでしょうが、それにしても当日の演目に関係のないことまで、あふれんばかりの芸を、大陸の役者さんたちに手渡していたのです。

 それに引き換え自分は、与えられるモノもないのに出し惜しんでいやしないか。貪欲に吸収すること、そして自分に出来得る限りの恩返しをすること、もっと言えば、恩返しとして相手に残せるだけの何かを己の中にきちんと育てること。どれもこれも、異文化と向き合ううえでは当たり前のことのはずなのに、どうして忘れちゃっていたんだろう。

 そんなことを自問自答しながら、それより何より玉三郎さんの美しさに久々にボーッとなって、帰りの日比谷線に揺られていました。

 コチカゾウの幼稚園のお迎え、時間ギリギリで猛然ダッシュだったけれど、でも観に行ってよかった。本当によかった。

 玉三郎さん、ありがとう。ありがとう。謝謝、謝謝。非常感謝。


追記 : 昆劇 『 牡丹亭 』 も、もちろん素敵でした♪ 昆劇のことは分かりませんが、でもカップルの初々しさや艶っぽさは、仁左衛門さん&玉三郎さんの歌舞伎の舞台に、ちかぞうとしては軍配を上げちゃうかな~。いや仁左衛門丈はちかぞうの中では神様みたいな人なので、神様と比べられちゃ相手役の俳優さんもかわいそうなのですが。でも一見ならず二度見、三度見の価値アリだと思います。ぜひ蘇州で、本場で観てみたいものです。いつかきっと~ッ!

追記 : ドキュメンタリー中、南京大学での講演のシーンで、映画 『 覇王別姫 さらば、わが愛 』 と主演のレスリー・チャンの話が出てきます。こりゃファンにはたまらんです。もしまだ観ていない方がいらっしゃったら、レスリーの女形を観てから 『 牡丹亭 』 のドキュメンタリーを観ることをオススメします。

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January 27, 2009

春節快楽!恭喜発財!

2009年1月26日(月)


 あけましておめでとうございます。

 今日は、旧暦の1月1日。横浜の中華街へ行ってきました。

 昼食に入ったレストランの隣のテーブルでは、中国からお嫁に来たらしき女性3人衆の、熱いおしゃべりが炸裂中。ものすごい大声なので聞き耳を立てるまでもなく丸聞こえだったのですが、話題の9割が 「 如何にしてお金を貯めるか 」 ・・・ どこの誰が不動産でいくら儲けたとか、知り合いの事業を手伝えばいくら稼げそうだ、とか。ちかぞうが入店してから、帰るまでずーっと口を動かしっぱなし(あんなに絶えず話しているのに、お料理がきちんと減ってゆくのも、摩訶不思議・・・)。きっとわたしがお店をあとにしてからも、彼女たちの飽くなき欲望(!)は、それこそエンドレスで語られたことでしょう。

 お正月の挨拶が 「 恭喜 “ 発財 ” 」 の国の人たちには、かないません。

 ちかぞうも、たくましく生きるぞ。えいえい、おーっ!

 本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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June 30, 2008

日本中国写真文化交流協会展「2008中国」

2008年6月30日(月)


 もっと早く、お知らせするべきだったのですが ・・・

 日本中国写真文化交流協会展 「 2008中国 」 

 が、7月2日(水)まで、 東京国際フォーラム ・ガラス棟、地下1階ロビーギャラリー ( JR有楽町駅西隣 ) で開催中です。

 四川大地震の被災地の写真をはじめ、少数民族の暮らしから、五輪と万博に向けてまい進する都市の様子まで、日中両国の写真家が “ 中国のいま ” を切り取っています。

 よかったら、覗いてみてください。ちなみに、無料です。

 詳細は、コチラ :
 NPO日本中国写真文化交流協会  「 2008中国 」

 コチラは、ちかぞうの書いた紹介記事です :
 ウェブサイト「東京の観光」(東京都)トピックス

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June 16, 2008

童子鶏→中文英訳→「童貞の○○」?

2008年6月16日(月)


 まずは、こちら(↓)をご覧ください。


ヘンテコ中華料理名を正しく英訳―北京市  (Record China) 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080616-00000004-rcdc-cn


 童子鶏が「童貞の鶏」と訳されて爆笑なのは・・・

 鶏が「chicken」(中国語でいう「小鶏鶏」)だからですよね???

 想像すると、笑っていられないくらい猟奇的な料理です。

 さすがは、宦官の国!?

 ・・・ 翻訳って、難しいなあ。


追記 : ちなみに「童子鶏」とは「若鶏」のことです。揚げたり焼いたり、美味しいですよぉ。

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August 03, 2005

『CHAI』どぎまぎインタビュー

2005年8月3日(水)


 今日、中国総合情報誌 『 CHAI 』 のインタビューを受けてきました。今月末発売の9月号で、ちかぞうがイラストを描いた 『 中国人観光客 おもてなしの鉄則 』 を紹介してくださるんですって! 非常感謝!

 ところでちかぞう、ライターとして取材する側に立ったことはありますが、取材される立場なんてほとんど初めて。はじめっから終わりまで実は結構どぎまぎしていたのですが、その絶頂の瞬間はナンとまあインタビューの最後に訪れてくれました。

編 : 「 そうそう。ブログ、読みましたよ 」
ち : 「 あ、どうもありがとうございます 」
編 : 「 いいですねえ 」
ち : 「 ? 」
編 : 「ダンナさまと、仲がよくって 」

ち : 「 ・・・・・・ 」

 コレはさすがに、恥ずかしかったぞ。

 でも、仕方がありません。だって本当にラヴラヴなんですもの。どぎまぎどぎまぎしながら堂々と 「 えへへ 」 と笑ってみせました。えっへん、どうだあ!

 別にそんなやり取りは掲載されるべくもありませんが ( ← 当たり前だ! ) 『 CHAI 』 9月号、みなさんもよかったら覗いてみてくださいね。

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June 22, 2005

『幸せになるセラピー』

2005年6月22日(水)


 昨日付のメールマガジン 『 幸せになるセラピー 』 で、ちかぞうのイラストレータとしての新刊 『 中国人観光客 おもてなしの鉄則 』 をご紹介いただきました。

 サイレンジャー、ありがとう!

 メールマガジン 『 幸せになるセラピー 』 を発行する テラ ・ ライフ ・ デザイン の西連寺 ( サイレンジャー ) クンとは学生時代のお友だちで、非常にコアなECHOES & 辻仁成ファンのお仲間でもあるのですが、彼は昨今 「 ライフ ・ デザイン ・ セラピスト & コーチ 」 なるモノをはじめたのだとか。門外漢にはちょいと敷居の高い感もある ( ? ) 世界ではありますが、ちかぞうなんて結構、毎週火曜日のメールマガジンにコロッと癒されちゃったりしています、ふふ。

 なかでも第4号で、彼はこんなことを言っています。

 「 全ての物事は 『 変えてもいいし、変えなくてもいい 』 」

 そうなんですよねえ、悩んでいると忘れちゃいがちだけれど。ちかぞうなんて 「 アレもやんなきゃ、コレもやんなきゃ 」 でパニックになっちゃう 「 べき、べき 」 「 ねば、ねば 」 人間だものだから、こんな風に言われるとただ単純にホッとしちゃうんだなあ。

 あ、でもそういや数年前、だーりんに、

 「 ちかぞうはそのまんまでいいんだよ。
   変えたかったら自分の信じるとおりに変えたらいいし、
   でもそうしなきゃいけないなんてことはないんだから 」

 って口説かれたんだった~、えへ。まあそんなワケで、だーりんはいっつもちかぞうの家族や友人たちに 「 そうやってコイツを甘やかすのはやめてください! 」 ってなじられてますけど ・・・ なんていつものお惚気で、ずいぶん話が逸れちゃいました。ゴメンナサイ。

 サイレンジャーにはこれからも、たくさんの人の笑顔を引き出していってほしいなあ。 テラ ・ ライフ ・ デザイン にご興味のある方はぜひホームページを覗いてみてくださいませ。ふっと肩の力が抜けるメールマガジンの、バックナンバーも同じページから読むことができますよ。

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June 10, 2005

『中国人観光客 おもてなしの鉄則』発売!

2005年6月10日(金)


 本日、ちかぞうがイラストを手がけた

 『 中国人観光客 おもてなしの鉄則 』

 ( さかいもとみ 著 / (株)アスク ) が発売になりました。

 現在、世界の観光業界は 「 中国 」 に熱い視線を注いでいます。もちろん日本もご多分に漏れず ビジット ・ ジャパン ・ キャンペーン の主軸としてこの13億市場を狙っていますが、近くて遠い国とはよく言ったもの ・・・ 文化 ・ 習慣の違いや歴史問題などなどによって、思うようなおもてなしができていないのが実情のようです。

 この本では、中国からのお客さまをお迎えするうえで絶対にはずせない40のポイントを、旅行業界に長く関わり、なかでも中国 ・ 香港に通じているさかい氏がわかりやすく解説 ・・・ というとギョーカイ向けのカタい内容のようですが ( そういった硬派な側面があるのはたしかですが ) 旅先とはいえ、いわゆる寝食の場で実際に起こりがちなトラブルをテーマにしていることから、中国という国とそこに暮らす人々のナマの姿や、日本との相違を理解するには格好のガイドブックになっています。また別冊の日中対訳 「 イラスト会話帳 / 館内利用案内 」 は業界向けなだけに却って充実した内容で、訪中する日本人にとってもお役立ちな付録となっている! と自負しております ( 笑 ) 。ジャーナリストの莫邦富 ( モー ・ パンフ ) 氏や九州観光機構アドバイザーとしてご活躍の大石健太郎氏、また熱海ホテル池田で海外関連業務を担当し、年間4000人もの中国人観光客を誘致している楊勝偉氏のコラムも読み応えアリ! です。

 お仕事などなどで中国人のお客さまを接待するみなさま、また単純に中国に興味のあるみなさま! 書店でぜひお手にとってみてくださいませ。

 あわせて中国人の観光に関する最新情報満載 ( 予定 ・・・ 加油、竹田先生! ) の 専用Webサイト もオープンしました。書籍と共にご活用いただけたら、うれしいです。

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January 20, 2005

ムシャラフ大統領

2005年1月20日(木)


 昨夜は会社にお泊りだっただーりん、オフィスでわたしのブログを見て癒されていたらしく、久しぶりの愛妻の前で、

 「 ムーシャーーーーーーーーーーーーラーーーフゥゥゥゥ 」

 「 ムーシャーーーーーーーーーーーーラーーーフゥゥゥゥ 」

 なんてしきりにつぶやいて、ニコニコ、ニコニコ。

 その笑顔にちかぞう、こたえて曰く、

 「 なんかムシャラフ大統領、可哀想なくらいに弱そうだね 」

 と。やっぱり 「 シャ 」 、いや最後が 「 フ 」 っていうのがいけないのかしらん?

 ちなみにムシャラフ大統領は中国語で 「 穆沙拉夫総統 」 、ムバラク大統領は 「 穆巴拉克総統 」 。どちらもそれなりに強そうで、安心したというか、なんというか。

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August 04, 2004

どうして、劉クン?

2004年8月4日(水)


 中国のゴールキーパーの劉雲飛クン、アナタの一挙手一投足にクラクラしてたのに。

 試合後のインタビューで、

「 小日本はきっと、必ず、やっつけなければならない! 」

 なんて言ったというのは、本当ですか???

 中国語の 「 小日本 」 ・・・ つまり 「 ジャップ 」 ってことです。

 劉クン、そりゃあんまりだあっっっ!!!

 一夜にしてブロークンハート。7日の決勝を観ながらわたし、泣いてしまうかもしれません。

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June 26, 2004

弦外の音を聴く

2004年6月26日(土)


 ちかぞうは毎週金曜日、上海エクスプローラーという中国情報サイトでトップページコラム 「 春風得意 」 の連載をしています。とはいっても平日日替わりでどんどんアップされるので、わたしのネタは週明けまでの命、になってしまうのですが。

 そこで昨日、こんなお話を書きました。せっかくだからブログにもとっておこう、と思います。


< 2004年6月25日付 「 春風得意 」 より >


 先日、馬頭琴を奏でる友人から、

 「 中国語では 『 弦外の音を聞く 』 という表現がよくあるの? 」

 と尋ねられました。なんでも胡弓奏者のチェンミンさんが、テレビでそんな言い回しをしていたのだとか。

 調べてみたら、ありました、ありました。

 「 弦外之音 [ xian2 wai4 zhi1 yin1 ] : 言葉の裏の意味 」

 日本語でわかりやすく置き換えるならば、音が同じ 「 言外 」 。 「 『 弦外之音 』 を聞く 」 は 「 行間を読む 」 とでもいったらいいのでしょうか。

 そういえば、ちょっと前に七絃琴奏者の伏見靖さんの書いたものを読んでいたら 「 知音 [ zhi1 yin1 ] 」 という言葉についてのくだりがありました。中国語の 「 知音 」 とは、日本語でいう 「 親友 」 のこと。古代、伯牙は琴の名手でしたが、友人の鐘子期の死後、自らの琴の音をよく知るのは彼を除いてほかにない、と再び琴を弾くことはなかったそうです。

 また伏見さんは併せて、いにしえより伝わる琴譜 「 減字譜 」 には徽 ( き : ことじ。琴の弦を支える柱 ) の位置と演奏絃、奏法が記されているだけで、テンポやリズムについてはほとんど記載がないということも述べていらっしゃいました。

 それだけ 「 弦外之音 」 に奏者の想いが託される、ということなのかもしれません。

 思い返せば、中国でベストセラーとなったピアニストの息子に宛てた父の書簡集 『 傅雷家書 』 の邦題も 『 君よ弦外の音を聴け 』 でした。

 弦外の音に耳を傾けられる、そんな聞き手になれたら素敵ですね。

 初夏の明るい日差しとともに、また梅雨空から落ちてくるしずくたちとともに、みなさまのところに心地よい音色が届けられますように。

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