2004年6月16日(水)
本日は昨日の 「 歌舞伎座 ( 夜の部 ) 」 の番外編です。
ちかぞうは小山観翁さんがダ~イスキ!
小山観翁さん、というのは歌舞伎への造詣の深さたるや底なし沼なおじさまです。歌舞伎の同時解説・イヤホンガイドの大御所でもあります。語り口のやわらかさ、内容の面白さといったら、観翁さんの右に出るものはいないでしょう。
そんな観翁さんが、今月もやってくれました。
襲名のメインイベント 『 助六由縁江戸桜 ( すけろくゆかりのえどざくら ) 』 。解説はもちろん、我らが小山観翁さんであります!
ちかぞうの胸は、否が応にもドキドキワクワク高鳴ります!
だって、眼前には海老蔵サマ!
耳元では小山観翁のおじさま!!
もォ、老若からやられてる感じ!!!
さて、ステージでは笑いアリ、涙アリの物語が進められてゆきます。
血気盛んな息子を心配して吉原まで、その恋人の揚巻を訪ねてきた助六の母・曽我満江が、
「 それでは息子を頼みます 」
と去ってゆくシーン。揚巻は 「 まかせておいてください 」 と胸に手をあてて見送るのですが。
それでは、小山観翁さんの解説を聞いていただきましょう ( 記憶ママ ) 。
「 ここで揚巻はもう奥さん気取りで、胸に手をあてて 『 まかせてください 』 と請け負うわけです。あの胸に手をあてる所作、これは 『 わたしにまかせてください 』 という意味なんですね。いまでも粋な人などは 『 それは俺に胸ポンで 』 などといいますが、それと同じですね 」
「 それは俺に 『 胸ポン 』 で 」
「 それは俺に 『 胸ポン 』 で 」
「 それは俺に 『 胸ポン 』 で 」
言う? 言いますか? コレってわたしが無粋なだけ?
芝居がはねて、恐る恐るだーりんに聞いてみました ( その日も観劇の友はだーりんでした ) 。
ちかぞう: 「 観翁さんがおっしゃっていた 『 俺に胸ポン 』 って、言う? 」
だーりん: 「 ううーん、言わないなあ 」
無粋なカップル、いっちょあがり~っ!
だーりん: 「 でも、もしかしたら親の世代なら言うのかも 」
家に帰って聞いてみました。
ちかぞう母: 「 言わない 」
だーりん母: 「 言わない 」
無粋なご両家、いっちょあがり~っ!
( だーりんママ、こんな嫁でスミマセン ・・・ )
でも、イヤホンガイドの解説が面白いと舞台の進行に関係なく 「 フフッ 」 と笑いが漏れたりする客席が静かだったところを見ると ・・・ みなさん、きっと、
「 ああ、俺に胸ポンね 」
くらいに思っていたのかもしれません。
これから、ちかぞうも使います。俺に胸ポン!
それで 「 粋な人 」 になるんだあ。イヤなってみせます、胸ポンで :) 。
観劇追メモ:
『 助六由縁江戸桜 』 は、助六 ( 実は曽我五郎 ) が源氏の重宝である名刀・友切丸を探す物語で、一幕2時間あまりの長丁場です。真面目一本やりでともすれば観ている方がヘトヘトになってしまうところ、合間に 「 コント 」 をはさんで飽きさせないあたりはさすが江戸の大衆芸能! ネタばれになってしまうので詳細は控えますが、今回の小道具は 「 ○ぇボタン 」 と 「 サングラス & マフラー 」 。特に後者は、おめかしした奥様方が 「 んきゃ~っ 」 と黄色い声を発していました。ほんと誰ですか、歌舞伎が高尚だなんて言ったの :) 。
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