July 08, 2009

シネマ歌舞伎『牡丹亭』

2009年7月7日(火)


 「 言葉の問題は乗り越えられません。

   言葉の問題じゃなくて、

   その役の問題。

   そこでしか

   乗り越えられないと

   僕は思いました。 」


 そうなんです。今日、観てきました。


 シネマ歌舞伎 『 牡丹亭 』


 坂東玉三郎さんがことし3月、蘇州昆劇院と共に演じた昆劇 『 牡丹亭 』 の、制作ドキュメンタリーと舞台編。

 ※昆劇について等は、上記のサイト(松竹さんのページ)をご覧ください

 冒頭の引用は、制作ドキュメンタリーの中での、玉三郎さんのお言葉です。

 ああ、そうか。そうなんだ、と ・・・ 映画館の椅子の上で震えました。

 伝えるために、努力して努力して努力して、言葉を学んで努力して、そしてその圧倒的な努力の末に、最後はやはり、伝えたいことの本質が大切なんですね。

 そしてもうひとつ、驚いたこと。玉三郎さんは惜しげもなく、自らの芸を中国の劇団員たちに与えていました。自分が昆劇を教わっているのだから、ということもあるのでしょうが、それにしても当日の演目に関係のないことまで、あふれんばかりの芸を、大陸の役者さんたちに手渡していたのです。

 それに引き換え自分は、与えられるモノもないのに出し惜しんでいやしないか。貪欲に吸収すること、そして自分に出来得る限りの恩返しをすること、もっと言えば、恩返しとして相手に残せるだけの何かを己の中にきちんと育てること。どれもこれも、異文化と向き合ううえでは当たり前のことのはずなのに、どうして忘れちゃっていたんだろう。

 そんなことを自問自答しながら、それより何より玉三郎さんの美しさに久々にボーッとなって、帰りの日比谷線に揺られていました。

 コチカゾウの幼稚園のお迎え、時間ギリギリで猛然ダッシュだったけれど、でも観に行ってよかった。本当によかった。

 玉三郎さん、ありがとう。ありがとう。謝謝、謝謝。非常感謝。


追記 : 昆劇 『 牡丹亭 』 も、もちろん素敵でした♪ 昆劇のことは分かりませんが、でもカップルの初々しさや艶っぽさは、仁左衛門さん&玉三郎さんの歌舞伎の舞台に、ちかぞうとしては軍配を上げちゃうかな~。いや仁左衛門丈はちかぞうの中では神様みたいな人なので、神様と比べられちゃ相手役の俳優さんもかわいそうなのですが。でも一見ならず二度見、三度見の価値アリだと思います。ぜひ蘇州で、本場で観てみたいものです。いつかきっと~ッ!

追記 : ドキュメンタリー中、南京大学での講演のシーンで、映画 『 覇王別姫 さらば、わが愛 』 と主演のレスリー・チャンの話が出てきます。こりゃファンにはたまらんです。もしまだ観ていない方がいらっしゃったら、レスリーの女形を観てから 『 牡丹亭 』 のドキュメンタリーを観ることをオススメします。

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June 11, 2009

艾未未氏の戦い、その後

2009年6月11日(木)


 先日の日記で取り上げた、艾未未氏のブログが閉鎖されました。

 ( 前回、コメント&情報をくださったルリさん、謝謝! )

 残念です。

 でもきっとこれからも、彼の戦いは続いてゆくのでしょう。


 この夏、東京の森美術館で、艾未未氏の展覧会があります。

 http://www.mori.art.museum/jp/exhibition/index.html

 ちかぞうも、訪れてみようと思っています。

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March 01, 2009

「東京芸術見本市2009」まもなく開催!

2009年2月28日(土)


 演劇・ダンス・音楽などの舞台芸術のマーケット

 「東京芸術見本市2009」 http://www.tpam.or.jp/

 が3月4日(水)~7日(土)、恵比寿ほか、で開催されます。

 (実は今日から、関連イベントは始まってま~す)

 本来はプロ向けの展示会だそうですが、一般客も大歓迎とのこと。

 ちかぞうも、イベント紹介の仕事で、
 ちょっぴり取材させてもらいましたが、
 か~な~りマニアックな(!)濃ゆ~いイベントになりそうです。

 見どころも満載のようなので(下記にポイントも紹介しちゃいます!)
 ご興味アリアリの方は、どうぞ恵比寿へゴー!

 ( なんだか最近、恵比寿づいているちかぞうです ・・・ あはは )

※報道各位:

 イベントのご紹介、
 またアーティストへのインタビュー取材等も、
 熱烈歓迎! とのこと。
 報道関係のご連絡先はコチラ(↓):
 http://www.tpam.or.jp/japanese/info.html
 ちかぞうと直接のお付き合いのある方については、
 ご連絡いただければ、先方の広報担当者をご紹介致します。


★★★ 独断と偏見による?ポイントをご紹介 ★★★

(もっともっと見どころはあると思いますが、ちょっとだけ)

★ポイント1★ 日本最大級!国内外から大集結!

日本でこれだけ世界中から
舞台関係者が集まるイベントはない、とのこと(主催者談)。
ことしの出展は海外(※)の10団体をはじめ、100を越える見込み。

※韓国、カナダ、フィンランド、デンマーク、
 スウェーデン、ハンガリー、ポーランド、ベラルーシ、英国、等

★ポイント2★ 北欧のパフォーミングアーツ

北欧は現在、よく知られているデザイン分野だけでなく、
パフォーミングアーツの分野にも力を入れているのだとか。

http://www.tpam.or.jp/japanese/booth08.html

★ポイント3★ 東欧の反体制地下活動

ベラルーシ・フリー・シアターは、反体制の地下活動、とのことで、
いろいろな意味で関心が集まりそうです。

http://www.tpam.or.jp/japanese/visual02.html

★ポイント4★ アジアの舞台芸術、最前線

韓国、中国、インドネシア、シンガポールから招かれた
第一線のプレゼンターが、
各国のコンテンポラリーパフォーミングアーツを
映像をまじえて紹介し、
アジアの舞台芸術について、討論してくれます。
中国屋(!)のちかぞうとしては、中国から参加の、
政府非公認演劇団体「草台班」の趙川氏に注目しています。

http://www.tpam.or.jp/japanese/inter.html

★ポイント5★ 団塊の世代、世界を舞台に活躍中

友川カズキさんや三上寛さんは、
最近、海外での活動を活発化させているとのこと。
インターナショナルショーケースで、
その音楽活動が披露される予定。

http://www.tpam.or.jp/japanese/inter.html

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February 26, 2009

恵比寿映像祭@東京都写真美術館

2009年2月26日(木)


 昨日、のことです。

 恵比寿映像祭

 に、東京都写真美術館 まで行って参りました。

 アレで、入場無料なのはすごい。
 特に、東京都民は恵比寿へゴー!

 ( だって都立の施設ですもの。都税を取り返すチャンス!? )

 概要のご紹介については、コチラ(↓)をご覧いただければ。

 ウェブサイト「東京の観光」 トピックス・イベント情報

 ちなみに、ちかぞうが書いた記事です。えへへへ。


 ところで、最先端系?のゲージュツ作品というと、
 どうしてもキワモノというか、少し怖いというか、
 居心地が悪いというか。
 イメージとしては、太陽より、月? ルナティック?
 いや決して、キライぢゃないんですけれども。
 もっと心温まるモダンアートってないのかしらん。
 それを考えると、教育テレビってすごいです。
 なかでも 森山開次さん の「踊る内臓」なんて、
 あの許容と拒絶の崖っぷち(NHKとしてもギリギリ?)で、
 甘酸っぱくて胸キュンなところが、たまらんのです。

 ♪ 五臓うかれて 心うかれて 踊り出す~ ♪

 ( ← 尾藤イサオさんの声でお願いします )

 嗚呼、そして忘れてはならないのは、岡本太郎さん。
 あの方は、月より太陽、いえ、むしろ宇宙。
 爆発ですもの、ビッグバン。どかーん。


 話が大々的に逸れましたが、恵比寿映像祭、
 3月1日(日)までです。

 「 エイゾウッテナンナンダ??? 」

 という疑問符で、
 脳味噌のシワが、埋め尽くされること請け合いデス。

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July 31, 2008

ことしはジャズでした!親と子のサマーコンサート2008

2008年7月31日(木)


 このあいだの日曜日、ちかぞうも参加している地元の子育て支援グループ(?)=母親クラブが主催した 「 親と子のサマーコンサート2008 」 に行って参りました。


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 ゆる~い感じ(↑)が、伝わるかしらん。


 今回、目からウロコだったのは、およそ1時間のコンサートが途中10分間の休憩をはさんだ2部構成になっていたこと。それも第2部こそ、定番の 「 あんぱんまんマーチ 」 などなどを歌ったものの、第1部は、完全に大人向けのラインナップ。出演がジャズバンドだったものだから、本当に久しぶりにジャズの生演奏なんて聴いちゃって、むしろ大人が癒されてました~。

 ちかぞうは、上海で暮らしていた頃、ときどき行っていたジャズバーを思い出しました ・・・ いつから ボンベイサファイア 、飲んでいないだろう。とほほ。

 で、子どもたちの反応はどうだったかというと、なかなかどうして、ノリノリでした。ひょっとしたら、バンドさんには申し訳ないけれど、慣れない曲目で頑張ってくれた第2部より、彼らの味が出ていた第1部のほうが、楽しんでいたかもしれません。子どもの感性というのは、馬鹿にしちゃいけないどころか、尊敬に値するなあ、とあらためて実感。大人も子どもも、素敵な時間に乾杯! でした。


 ちなみに、今回のポスターは ・・・


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 ・・・ こんな感じ(↑)で描いてみたのでした~♪

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July 05, 2008

「音楽のまち・かわさき」と子育て支援を考える

2008年7月5日(土)


 今日は、なんだか固いタイトルですが。

 一昨日、地元の中原区子育てネットワーク(神奈川県川崎市)主催の 「 マタニティー&ファミリーコンサート 」 に行って参りました。


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 会場となった 川崎市総合福祉センター(エポックなかはら) のホールは、8~9割方埋まっている感じで、定員が923名なうえに、小さな子どもは大人のお膝で鑑賞ですから、世の少子化はどこ吹く風? というくらいの大賑わいでした。今回はパーカッションアンサンブルということで、曲目も親しみやすいものが多く、コチカゾウもノリノリで、楽しいひとときを過ごすことができました。

 が。

 内容が素晴らしかっただけに、残念だったことがいくつか。

 もしかしたら、ひとりで憤っているのかしらん? よかったら、皆さまのご意見など、お寄せいただけたらうれしいです。


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★ コンサート会場内のルールについて :


 当日のコンサート会場内は、飲食可、子どもが大泣きしても可、でした。

 スタート前に司会の方から、

 「 みなさん、お子さん連れですから気になさらず楽しみましょう 」

 とのお話があったのです。

 けれども、それで本当にいいのでしょうか。

 小さな子どもが多いことから、水分補給のための飲み物については、仕方がないかもしれません。けれどもコンサートの最中に、おやつなどを口にする必要があるのでしょうか。でも、おやつをあげなければ泣くから ・・・ というのであれば、席を立てばよいのです。モノを食べてはいけないところ、というのはあります。電車内しかり、ホール内しかり。ましてや今回のイベントは、子連れのみならず妊婦さんも対象になっているのです。なかには、普段以上に嗅覚が敏感になっている人もいるでしょう。おやつのにおいが充満した客席というのは、少なくともわたしにとって、決して心地のよいものではなかったです。

 そして大泣きしても構いません、というのは、確かに赤ちゃん連れのママにとっては安心です。けれども、大声で泣き叫ぶ子どもをそのまま、会場内に留めておいてもいい、というのはおかしいような気がします。たとえば泣いてしまっても 「 すみません 」 と頭を下げつつ、一旦、会場の外まで出られて、ロビーで子どもが落ち着いたらまた 「 すみません 」 と言って席に戻れる、それで十分ではないでしょうか。赤ちゃんが泣いたら会場から出てゆけ、では、その親子が音楽を楽しむ機会を奪っていることになる、というのであれば、その子の泣き声によって、音楽を楽しむ機会を奪われかねない周りの人たちのことまで、心を配るべきだと思うのです。それが、大勢で何かを楽しむときの、最低限のルールだと思うのですが、これはあまりにも厳しすぎるのでしょうか。

 また音楽を聴きにきた側は何をやっても許される、では、演奏者や作品への感謝や、尊敬の念は育まれにくいのでは、と、そんなことも危惧してしまいました。

 子どもたちがルールを守るためのひとつの策として、コンサートの時間を欲張らないこと、もあげられるかもしれません。今回のコンサートは1時間15分と、子どもの集中力から考えても長めでした。そのせいか ( 話はやや逸れますが ) 最後の曲が終わってもアンコールひとつかからず、ママたちはそそくさと帰ってしまったような、やや寂しい幕切れとなってしまいました。素敵な演奏をしてくださった方たちに、ありがとうのカーテンコール。そんな習慣を学ぶ機会をも、考えていただけたらうれしいな、と。そんなことも感じました。

 参考までに、月に1度、子連れオッケーのコンサートを開催している 府中市 ( 財団法人府中文化振興財団 ) や、度々同様のコンサートを企画している 財団法人ソニー音楽芸術振興会 などは、子どもにも分かりやすくコンサートのルールを記したプリントを、入場の際に配布しています。府中市の場合はさらに、開演前に前説(?)の方が子どもたちに、音楽会をみんなで楽しむためのお約束、について語りかけてくれます。コンサートの時間は、前者がおよそ30分、後者がおよそ1時間と、ともに短めです。このような先駆者の例を、主催者にもぜひとも学んでいただきたいと思います。


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★ コンサート会場の施設について (授乳・オムツ換え) :


 チラシにも謳われていた 「 授乳・オムツ換えのスペースがあります 」 。当日、会場内に設けられた授乳・オムツ換えスペースは、なんとフルオープンでした。

 コンサートホールの2階席の前にあるロビーに、授乳とオムツ換えはこちらで、と紙が貼ってあったのです。申し訳程度に、ふすまくらいの大きさのパーテーションが1枚 ( 赤ちゃん連れが数百組も来ているというのに! ) と、全面ガラス張りの窓に 「 この窓は外からは見えません 」 という注意書きが何枚か見当たりましたが ・・・ ほぼ完全なフルオープン。つまり、男性の立ち入りすら禁じられていなかったようなのです ( 2階席は女性のみ、という注意喚起は目にも耳にも入りませんでした ) 。幸い、2階席にやってくるパパも、またコンサート関係者の男性 ( 開演の際などに挨拶をしてくださったのは男性だったので、主催者スタッフに男性もいるのは確か ) も、掃除のおじさんもいませんでしたが、お母さんたちのオッパイを何だと思っているのでしょう? チラシにはこれまた堂々と 「 お父さんも一緒にどうぞ 」 と書いてありますが、こんなところにどうやってパパを連れて来いと? 男性の育児参加をまったく考慮に入れていないのか、また父子家庭の存在を無視しているのか、はたまた母たるものを恥じらいある女性としてカウントしていないのか、そのあたりを問い詰めたい気持ちでいっぱいになってしまいました。

 さらにオムツ換えがフルオープンというのもいただけません。子どもなら、大衆の面前にお尻をさらしてもいい、とお考えなのでしょうか。あれでは恥じらい、というものが育ちません。

 会場の川崎市総合福祉センターには、会議室などもあるのです。どうせコンサートをするなら、そういった部屋まで押さえて、授乳室とオムツ換えの部屋を、別々に ( 一緒では、男性がオムツを換えに行けません ) 整えていただきたかったです。


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 川崎市は 「 音楽のまち・かわさき 」 と称して現在、音楽のある町づくりを進めているそうです。ぜひとも魅力的な 「 音楽のまち 」 にすべく、上記のようなことをご一考いただきたい、と思ったちかぞうなのでした。

 と、そんなようなことを、コンサート終了後のアンケートには書きなぐって(!)参りました。けれども、ひょっとして独り善がりかもしれない、とも ・・・ そんなワケで怒りのままに、ブログに思いのたけをぶつけてみた次第です。

 ご長読に感謝致します。ありがとう。ありがとう。

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June 30, 2008

日本中国写真文化交流協会展「2008中国」

2008年6月30日(月)


 もっと早く、お知らせするべきだったのですが ・・・

 日本中国写真文化交流協会展 「 2008中国 」 

 が、7月2日(水)まで、 東京国際フォーラム ・ガラス棟、地下1階ロビーギャラリー ( JR有楽町駅西隣 ) で開催中です。

 四川大地震の被災地の写真をはじめ、少数民族の暮らしから、五輪と万博に向けてまい進する都市の様子まで、日中両国の写真家が “ 中国のいま ” を切り取っています。

 よかったら、覗いてみてください。ちなみに、無料です。

 詳細は、コチラ :
 NPO日本中国写真文化交流協会  「 2008中国 」

 コチラは、ちかぞうの書いた紹介記事です :
 ウェブサイト「東京の観光」(東京都)トピックス

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June 25, 2008

台湾スイーツ「雪花氷」

2008年6月25日(水)


 意外なところで、いただきました。

 台湾スイーツ 「 雪花氷 (シュエフアビン) 」 !


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 まるで淡雪よろしく、ふわっふわにかいた甘~いミルク氷 ( ← 日本の氷ミルクと異なり、ミルクを凍らせたものをかいているところが重要! ) に、サイコロマンゴーがころんころん入って、仕上げにチュルチュルっとマンゴーソースをかけた、マンゴー味です。

 暑い日だったので、氷がちょっとへしゃげちゃってますが。

 ちなみに場所は 千葉マリンスタジアム 。10日ほど前に家族で千葉ロッテマリーンズ vs 阪神の交流戦を観てきたのですが、雪花氷以外にも売店で 「 魯肉飯 (ルーロウファン) 」 (台湾の豚丼?) が買えたりする、ちかぞう一家にはたまらない球場でした。

 マリーンズファンになっちゃおっかな~、あはは~。

追記:
 千葉マリンスタジアム、ベビールームや託児所もある、子連れにはそれなりにうれしいお出かけスポットでした。が、おむつ替えのベッドは何故か、女子トイレにのみ完備 ・・・ パパがベイベーのおむつを替えたかったら、球場内にたったひとつしかないベビールームまで、広いスタジアムの外周を走り回らなくちゃならなさそうです。ま、走らせりゃいいんですけどね。

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June 23, 2008

ショコラティエ・エリカ「マボンヌ」

2008年6月23日(月)


 我が家で最近、流行っているコトバがあります。

 それは ・・・


 「 マボンヌ、キボンヌ! 」


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 ・・・ 食通の後輩カップルから 「 90点超え 」 を予言されて頂戴致しました、ショコラティエ・エリカ の 「 マボンヌ 」 でございます。

 あふ~んっ♪

 初めてなのに妙に懐かしかったのは、25年来の サーティーワン アイスクリーム 「 ロッキーロード 」 ファンの故かしらん? こちらはチョコとマシュマロと、アーモンドだけれど。

( ちなみに、マボンヌの中身はアーモンドでなくて、クルミです )

 そして恐れ多いかもしれませんが、このマボンヌ。輪切りにしたねっちりバナナと、刻んで和えてみたところ ・・・ うま~っ♪ こんなに美味しいバナナチョコ、食べたことがありません。あーっ、ぜいたく。うふふふふ。

 Iくん&Mちゃん、ごちそうさまでした!

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June 21, 2008

いよいよ明日!【ライターズネットワークシンポジウム】

2008年6月21日(土)


いよいよ明日、ちかぞうも所属している
ライターズネットワークの、年1回のシンポジウムが開催されます。
毎年、わたしも楽しみにしているのです。わくわく。

よかったらみなさま、会場でお会いしましょ~う!

週末愉快♪


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 ★新書編集者・著者をパネラーに新書戦国時代!の最前線を聞く

 
 第13回ライターズネットワークシンポジウム
 大賞授賞式・懇親会を開催
 2008年6月22日(日)午後1時~
 日本出版クラブ会館(東京・神楽坂)

 ★詳細と参加申込みは
 →http://www.writers-net.com/item/105

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ライターズ・ネットワークは
編集者、ライターをはじめ、出版、マスコミに係わる
エディター、コーディネイター、クリエイターなどの親睦会です。

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書店の新書の棚は、出版界の縮図を見るよう。かつての教養主義は岩波新書でさえも消滅し、百花繚乱の戦国時代といえます。
そこでライターズネットワークでは、新書から見る光と影を検証すべく2008年のテーマを設定。
編集者と新書の著作を持つ作家(ライターズネットワーク会員)をパネラーに、新書を生み出す現場で今何が起こっているのか、どのような著者が、テーマが求められているのかを、当会の副代表が聞き出します。
ライターに、エディターに、そしてメディアに関 わるすべての人を対象としたシンポジウムです。


◆2008シンポジウム概要
【テーマ】
「新書戦国時代! 今求められる著者とテーマとは」

【パネラー】五十音順
●作家 久我羅内(勝利)氏 『知の分類史』(中公新書ラクレ)
『なぜあの人はモテるのか?』(ソフトバンク新書)ほか
●PHP研究所新書出版部 横田紀彦氏 『女性の品格』などを担当
●文春新書編集部次長 和賀正樹氏

【司 会】
●藤岡比左志氏
(本会副代表。ダイヤモンドビッグ社代表取締役社長)


◆2008大賞受賞者
◎大賞
太田越知明さん
『きだみのる―自由になるためのメソッド』(未知谷)

<受賞理由>
39歳でフランスに留学して社会学・民族学を学び、戦後文化人のスターだったきだみのる。『気違い部落周游紀行』『日本文化の根底に潜むもの』などの名著や『ファーブル昆虫記』の翻訳で知られるが、戦争末期から八王子奥の廃寺に住み着き、晩年は放浪・奇行・借金を重ねた。今や忘れられた存在に近いきだにスポットを当て、多くの文献をひもとき、著書を読み直し、丹念に足跡を追って、その生涯と思想の深層に迫った労作。


◎ジャーナリズム賞

真部昌子さん

『私たちの終わり方―延命治療と尊厳死のはざまで』(学研新書)

<受賞理由>
尊厳死という著者が長年追いかけてきたテーマがひとつの形となった。人間はいつかだれもが必ず死を迎えるが、医学、医療の進歩により長寿社会が実現した今、尊厳死はより現代的、社会的な問題でもあるだろう。新書という形態で、一般の人にも読みやすくまとめているところも評価できる。


【日 時】
日時:2008年6月22日午後1時~5時
会場:日本出版クラブ会館(東京・神楽坂)
http://www.shuppan-club.jp/map.html

○12時30分~      受付開始
○13時~14時30分   シンポジウム
○14時50分~17時   大賞授賞式・懇親会


【参加費】会員:3,000 円 非会員:5,000 円
(当日会場でお支払いください)

【参加申込みはこちらから】
http://www.writers-net.com/item/105

【取材などのお問い合わせ】
info@writers-net.com
ライターズネットワーク 2008シンポジウム実行委員会

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June 16, 2008

童子鶏→中文英訳→「童貞の○○」?

2008年6月16日(月)


 まずは、こちら(↓)をご覧ください。


ヘンテコ中華料理名を正しく英訳―北京市  (Record China) 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080616-00000004-rcdc-cn


 童子鶏が「童貞の鶏」と訳されて爆笑なのは・・・

 鶏が「chicken」(中国語でいう「小鶏鶏」)だからですよね???

 想像すると、笑っていられないくらい猟奇的な料理です。

 さすがは、宦官の国!?

 ・・・ 翻訳って、難しいなあ。


追記 : ちなみに「童子鶏」とは「若鶏」のことです。揚げたり焼いたり、美味しいですよぉ。

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ISETAN SWEETS SELECTION 1st Aniversary

2008年6月16日(月)


 副都心線開通の日(=おととい)、買っちゃいました。


 「 ISETAN SWEETS SELECTION 1st Aniversary 」


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(副都心線開通記念 & 伊勢丹新宿出展75周年
 伊勢丹 スウィーツセレクション : 伊勢丹新宿店 食品フロア リフレッシュオープン1周年記念スペシャルボックス)


 6月14、15日の2日間限定、おひとりさま1点、各日200箱限り!

 洒落た蓋を取ると、中は二段重ねになっていて、そこには ・・・

 伊勢丹のデパ地下厳選の、和洋の人気スイーツがぎっしり!!!


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 箱上段(写真左上)上
 Ameya Eitaro
 虹のムコウ

 箱上段(写真左上)左下
 茜庵
 ゆう玉

 箱上段(写真左上)右下
 ベルアメール
 マンディアン フレーズ & マンディアン ミルク

 箱下段(写真右下)左上
 パティスリー・サダハル・アオキ・パリ
 ボンボン・マキアージュ

 箱下段(写真右下)左下
 老松
 橙糖珠(だいとうじゅ)

 箱下段(写真右下)右
 アンリ・ルルー
 C.B.S.キャラメル

 箱下段(写真右下)中央
 セバスチャン・ブイエ
 マカリヨン シトロン & マカリヨン ショコラ


 それぞれの感想は、また後日 ・・・

 でももう、生菓子はほぼ全ていただいちゃったのですけれど、ちかぞうのなかでの不動の王者、 リシャール のチョコレートと、 無量塔 のロールケーキに迫る、美味しさの波状攻撃に軽~くノックダウン!

 ちなみにお値段は、3,570円。

 でも、35,700円くらいの価値はあったな~。

 もちろん、35,700円ぢゃ手が出ないけど。

 それを考えると、めちゃめちゃ得したーっ!

 主婦はお得感に、滅法弱いのです ・・・ ふふふ。


 伊勢丹、やってくれます。また副都心線で、出掛けちゃおっと♪

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June 14, 2008

「コロー 光と追憶の変奏曲」で食い倒れ

2008年6月14日(土)


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 今日から始まる 「 コロー 光と追憶の変奏曲 」 展。

 http://www.corot2008.jp/

 昨日、プレス内覧会に行って参りました。いや~、素晴らしかった。

 コローはフランス人。

 で、会場内には、フランスのチーズ売場もありました。


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 森さんが小泉さんのところで食べた、干からびたチーズが主力商品です。


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 限定スイーツは、アンジェリーナのガトーモンブランと、マキシムのフィナンシェ(かぼちゃ味&にんじん味)。オマケのお紅茶は コント・ド・フランス のフレーバーティー。


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 ( それにしても、そのティーパック。パッケージの表面に 「 MADE IN FRANCE 」 とあるのに、裏面に貼ってあるシールには 「 原産国名 : 中国 」 とあるのは、ナゼ? 茶葉は中国で、香り付けがフランスということなのかしらん? )


 嗚呼、食いしん坊万歳!!!

 え? コローの作品はどうした? ははは~。

 それは、自分の目で観に行ってください。なんちゃって。

 ルーヴル所蔵の、コロー珠玉の3作品も評判どおり素敵でしたが、さらに コロー & モネ & ルノワール と有名どころが3枚並ぶ一角などもあり ( モネもルノワールも、コローの影響を受けているんだそうです ) 西洋美術の素人にもその贅沢さは、十二分に伝わる構成でした。また中村吉右衛門ナレーションの音声ガイドも、最初は正直 「 どうして鬼平? 」 と首を傾げましたが、作品のエピソードのなかで吉右衛門が語るコローの台詞が、親しみを感じちゃうおじさま風で殊の外よかったです。惜しむらくは展示室の照明が、絵の表面にときどき映り込んでしまって ・・・ コローの、特に風景画は、柔らかな自然光の下で観てみたかったな~、なんて思ったりもしました。

  「 コロー 光と追憶の変奏曲 」 展は8月31日(日)まで、上野の国立西洋美術館で開催中です。

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October 19, 2005

秋の夜と義経千本桜

2005年10月19日(水)


 先週金曜日の朝のこと ・・・

 NHKラジオ第一放送の 「 わくわくラジオ 」 を聴いていたら 奈良県立万葉文化館 館長 ・ 中西進さんがこんな謎掛けを紹介していました。

 「 秋の夜とかけて 『 義経千本桜 』 と解く 」
 「 その心は? 」
 「 静かに、ただ飲む 」

 おおおーーーっ!!!

 これはつまり ( こんなことを書くとちょいと野暮ですが ) 『 義経千本桜 』 のなかの 「 静 ( 御前 ) 」 と 「 ( 佐藤 ) 忠信 」 に掛けているワケで、こんな問答をさらりとできたらカッコいいなあ~っと。

  ・・・ この際 「 あの忠信は忠信ぢゃなくて、実ハ狐の化け物だろ? 」 とかは言わないでね。

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February 26, 2005

西域、子ども、留学時代

2005年2月26日(土)


 ここしばらく取り掛かっていた 『 新シルクロード展 』 パンフレット ( ジュニア版 ) の制作作業が、ちょっぴり一段落したちかぞうです。今回の仕事中に感じたことあれこれ、中国留学中の思い出などなどを絡めつつ、いつもの 上海エクスプローラー の日替わりコラムにアップさせていただきました。せっかくなので ( 笑 ) コチラにも抜書きしちゃいます。コラムは毎週金曜日に連載しているので、よかったらそちらも週末にアクセスしてやってくださいませ。


< 2005年2月18日 ( 金 ) 付 『 春風得意 』 より >


 いま、4月から東京 ・ 神戸 ・ 岡山で順次開催される

 『 新シルクロード展 』

 のお手伝いで、ジュニア用のパンフレットを作っています。会場を訪れる子どもたちに、シルクロードの歴史と文化を解説するものなのですが、これが存外難しい! 複雑なものをわかりやすく、かつ読み飽きないようにコンパクトに語るというのはなかなか骨の折れる作業で、パソコンの前で 「 ああでもない、こうでもない 」 と試行錯誤する日々が続いています。

 そんななか、アタマの持久力が切れそうになったとき、いつもふと心に浮かぶ情景があります。それはわたしが中国に留学していたころの教室で、そこにはいつも少し困った顔をした先生と同級生たちの笑顔がありました。

 「 中国語の勉強に併せて歴史も学べたら素敵! 」 となんとも安易な気持ちで北京のとある大学の史学部に留学を決めたわたしでしたが、その学校では学部生として登録された以上、中国語能力の如何を問わず外国人留学生向けの語学クラスへの参加は認められなかったのです。他校では容認されているはずだ! と事務所に掛け合っても 「 不行 ( ダメです ) 」 の一点張り。事前の調査不足を嘆いたときには後の祭りで、当時、町での買い物すらスムーズにゆかないわたしがいきなり現地の学生に混ざって、大学の講義を受けることになってしまったのでした。

 先生のおっしゃることは 「 上課! ( 授業を始める ) 」 と 「 下課! ( 授業を終える ) 」 、そして 「 但是 ( しかし ) 」 や 「 所以 ( だから ) 」 といった接続詞しか聞き取れない状況でも、レポートの課題や定期試験は容赦なくやってきます。頼みの綱は、周りに座っている同級生たちしかありません。講義が終わるとノートを借り、わからないところは放課後の時間を利用して補習をしてもらい、宿題の添削は原稿用紙が真っ赤になるまでしてもらいました。当時の彼らからしてみれば、わたしのレベルなどジュニアもジュニア、どうにか言葉を口にし始めたばかりの赤ちゃん同然だったに違いありません。それでも本当に根気よく、わたしが理解できるまで説明を重ねてくれたのでした。

 彼らの苦労を考えたら、わたしが直面している問題など! モノの数ではありません。夕暮れのキャンパスで教えてもらった中国と周辺の国々の歴史の魅力を、ひとかけらでもふたかけらでも日本の子どもたちに伝えられたら ・・・ そんな思いを胸に、ときとして萎えそうになる気持ちを奮い立たせながら、今日もまた机に向かっています。

 宣伝になりますが ( 笑 ) 「 新シルクロード展 」 、日本初公開となる文物も多数出展されます。機会があればぜひ足をお運びください。そしてよかったらジュニア版のパンフレットも、どうぞ覗いてみてくださいね。

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February 23, 2005

七之助3月大歌舞伎休演

2005年2月23日(水)

 
 松竹さんによると、中村七之助丈が3月の歌舞伎座 ・ 大歌舞伎を休演するそうです。

 ( ※ 松竹からのお知らせ )

 先日の逮捕以来、そうなるのではないかと思ってはいましたが、お父さま ・ 勘九郎ちゃんの、歴史的な勘三郎襲名披露公演なだけに、歌舞伎迷 ( ファン ) としては 「 なんでこんなことにィ 」 と残念無念! なのであります。

 ところで襲名披露公演につきものなのが、口上。舞台上に襲名をする俳優を中心に、血筋 ・ 友人筋で近しい俳優たちが裃姿でズラリと並び、思い思いに祝いの言葉を述べ、今後のごひいきをお客さまにお願いする ・・・ 劇場が爆笑の渦になる裏話なども交えながら実ににぎにぎしく、おめでたい雰囲気がいっぱいでちかぞうも大大大好きな一幕なのでありますが、このときに休演の役者さんがいる場合、お詫びの挨拶が入るんですね。最近でいえば海老サマ襲名のときの団十郎丈の休演。海老サマはおそらく毎日毎日 ( 少なくともわたしが口上を見た2回は2回とも ) 「 父 ・ 団十郎、急病にて休演の儀、皆さまにはお詫び申し上げます、うんぬん 」 と頭を下げていらっしゃいました。このときは、それこそ涙を浮かべてじーんっとしちゃう人なんかもいて、歌舞伎座全体があったかーい拍手で包まれたものです。

 勘九郎ちゃん改め勘三郎丈も、3月は初日から千秋楽までひたすらステージ上で息子の不祥事を詫び続けることでしょう。今回の件は団十郎丈の休演とは、事情がまったく異なります。自分の子が起こした問題とはいえ、彼の心中は如何ばかりかと。

 中村勘三郎襲名披露公演の成功を祈りつつ ・・・ 親と子の、強くて濃くて重い絆のことなんて考えちゃったりもしているちかぞうです。

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November 03, 2004

『地球はとっても丸い』 創刊!

2004年11月3日(水)


 11月3日の文化の日 「 海外書き人クラブ 」 のメルマガ第2弾!

 『 地球はとっても丸い 』

 ( 登録 & サンプルは コチラ )

 が創刊になりました!!! ぱちぱちぱちぱちぱちぱち♪♪♪

 世界約50カ国に散らばるライターが、それぞれの地で目にしたこと、手にしたぬくもり。こんな今だからこそ、わたしたちの暮らすこの地球が、とっても丸いことを伝えたい。編集スタッフ一同、その気持ちを笑いアリ、涙アリ、もちろんプロならではの情報もアリアリ、でお届けしたいと思っています。

 ときには一日何十通ものメールによって、ディスカッションにディスカッションを重ねた自信作。損はさせませんぞ!

 ぜひ、ご購読くださいませ。

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November 01, 2004

イッセイ・スタート!

2004年11月1日(月)


 11月1日から、ちかぞうも所属する 「 海外書き人クラブ 」 のホームページで、一発エッセイ、題して ・・・

 「 イッセイ 」 

 ・・・ なるモノがスタートしました。なんとまあ奇特なことに、世界各地のトホホネタをほぼ毎日、トップページ右上にお届けするというもの。


 バウ好きなアナタ!

 薀蓄マニアな貴殿!!

 ウィークリーまぐまぐの署名欄だけは欠かさずチェックしている、そう、そこのあなた!!!


 騙されたと思って、ぜひご覧ください。世界の笑いのツボに、日々へたること間違いなし。


 ちなみにちょいと先になりますが、ちかぞうもネタを提供してまーす。ちかぞうネタを発見した方は、どうぞご感想などご一報くださいませ。

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October 20, 2004

『さて、このメルマガの読者から著者は何人生まれるか』 創刊!

2004年10月20日(水)


 10月20日、 「 海外書き人クラブ 」 公認メルマガ第1弾

『 さて、このメルマガの読者から著者は何人生まれるか 』

( 詳細、購読のご登録 & サンプルは コチラ )

 が、創刊しました!!! おおおおーーーーーーっっっ!!!

「 本を書くのは、素敵なことだ 」

 クラブお世話係、柳沢さんの名言です。キラキラしてます。

 そういやこの前、本を粗末に扱った甥っ子に対し 「 本を出すってのはな~あ、大変なんだぞッ 」 なんていうやや的外れな ( でも十二分に鬼気迫った ) しかり方を施しました。将来、ヤツにもこのメルマガを読ませてやる。そんなことを心に誓った次第です。

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August 22, 2004

八月納涼歌舞伎(第一部)

2004年8月22日(日)


 八月納涼歌舞伎の第一部、行ってまいりました!

 染五郎サマ、カッコよすぎ。

 勘太郎クン、芸のぐいぐい伸びる音が聞こえるよぅ。

 染五郎サマは、やっぱりマイクなしの舞台が似合いますね。劇団☆新感線の 『 阿修羅城の瞳 』 は、音響のせいもあってか声がくぐもっちゃってハッキリ言ってつまらなかったもの ( まともに聞き取れたのは宝塚出身の女優さんと夏木マリさんくらいでしたよ ・・・ ううーん、実力の差? ) 。お父さまと一緒の 『 アマデウス 』 や歌舞伎なら、麗しき声がストレートに届いてくれてホラ、鼓膜も喜んでぶるぶる震えてくれるのです。

 勘太郎クンは、大河ドラマ 『 新撰組! 』 でもご活躍中! ( とはいえ、なんといっても山南敬助役の堺雅人さんが群を抜いてますが。辻仁成原作の 『 嫉妬の香り 』 でへぼへぼ男を演っていたのが嘘みたいだ ・・・ 役者って凄い! あっ、話がそれちゃった ) そんなこともあって本当に久々に彼の歌舞伎を観ましたが、膝が成長痛にならないか心配になるほど、板の上の彼は大きくなってました。勢いのある役者って、いいですねえ。

 とにかく第一部は、彼らふたりの輝きに負けた! くらくらっ!

 どうにかして、第二部 & 第三部も千秋楽までに観てきます。がんばっちゃお。

観劇追メモ:

★ 『 元禄忠臣蔵 』 御浜御殿綱豊卿

 徳川綱豊卿 ( 市川染五郎サマ ) と赤穂の浪人 ・ 富森助右衛門 ( 中村勘太郎クン ) の 「 敷居を越えるか? 」 「 越えませぬっ 」 の掛け合いが実に魅せる! 第二幕第三場 「 忘れるな、そちは我に悪口を吐いたぞえ、ふわっはっはっは ( ← 記憶曖昧 ) 」 で着物の裾をヒラリッ! そして同第四場では能舞台へ向けて静かに去ってゆく ・・・ 染五郎サマの引っ込みはどちらの場でもサイコーッ! 三十路にして背中で魅せる俳優さんに、彼はなっちゃったんですねえ。

★ 『 蜘蛛の拍子舞 』 花山院空御所の場

 納涼らしい怪談モノ。蜘蛛のお化けのぶっかえりと、吹き出す糸に客席はやんややんやの大喝采! 踊り達者をそろえた豪華俳優陣 ( 勘九郎、福助、三津五郎、弥十郎、高麗蔵、橋之助 ・・・ ) にはナンともはや、うっとりでした。勘九郎ちゃん一座 ( ? ) らしくアドリブもありまくり、どうしてあんなに茶目っ気たっぷりの芝居ができるのか、考えたりする間もなく大口を開けて笑ったり 「 おおーっ 」 と唸ってしまったり。びば、びば、中村勘九郎コンツェルン!? びば! びば!

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August 17, 2004

圧巻!服部コレクション

2004年8月17日(火)


 今日はだーりんと一緒に、上諏訪まで旅してきました。

 彼は川崎から、わたしは東京の町田から、青春18きっぷを駆使しての日帰り旅行。今回の目的は、なんといってもサンリツ服部美術館の 「 茶道具の美 『 時代を超えた名品 』 」 展でありまして、日本にふたつしかない和物茶碗の国宝、本阿弥光悦作の白楽茶碗 「 不二山 」 を拝見して参りました。


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( 実物は上部がもっと白っぽくて、味わい深いんですよ~っ )


 このお茶碗、光悦さんが愛娘のお嫁入りの際にお振袖に包んで持たせたものなのだとか。よって別名、振袖茶碗。自分で箱書まで付けちゃって、それも作者自らが箱書付けをする 「 共箱 」 の風習はこのときにはじまったというから、光悦パパの娘への愛情は計り知れないものがあります。いいお父さんだなあ、本阿弥光悦。

 個人的には、国宝の不二山より、別に出ていた織部の水指の方が好きでしたが、美術館刊行の名品聚に掲載されていないところを見ると、いわゆる 「 名品 」 ではないのかしらん。それにしたって服部一郎さんのコレクションは、それほど大きくない展示室を見終えるとぐったりするほどの充実ぶり。片道4時間の道のりではあれど、きっとまた足を運んでしまいそうな美術館でありました。

オマケその1:

 上諏訪駅のホームには、なんと足湯があるんですねえ。

20040817_02.JPG

 電車を待ちつつ、旅の疲れを癒すにはぴったりでしたよ。

オマケその2:

 諏訪、そして諏訪湖といえば 『 本朝廿四孝 』 の八重垣姫のラヴ ・ ステージ! 諏訪湖をバックに、姫を気取ってハイ、ポーズ!

20040817_03.JPG
「 勝頼サマ~ッ 」

 ちなみに後ろに見えるのは、八重垣姫の石像です。すんごいデカくて、びっくし。

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August 15, 2004

畠山記念館の朝顔さんっ

2004年8月15日(日)


 本日、畠山記念館の夏季展 「 季節の茶道具取り合せ 」 を観て参りました。

 雨漏堅手茶碗に黒楽茶碗 ・ 一入作 「 馬たらい 」 、尾形乾山作のゆいほこ香合などは一度拝見したかったものばかり。そんな憧れの逸品がずらりと並んでおりまして、あまりの嬉しさに貧血モノの取り合せでございました。

 そんな高まりを静めるべく、お茶券 ( 400円 ) を買い求めましてフウと一服。2階の展示室では、掛物などを眺めながらお薄がいただけるってご存じでした?

 で。

 お茶菓子は鶴屋八幡さんのらくがん、朝顔でした。あまりの可愛らしさに、スケッチスケッチ!

20040815.JPG

 畠山記念館、いつ訪れても茶の気が満ち満ちていてダイスキ! このお茶菓子が、実は美術品鑑賞を超える楽しみのひとつだったりもして。ウフ。

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August 12, 2004

西域浪漫ちっく★

2004年8月12日(木)


 ちかぞうは毎週金曜日、上海エクスプローラーというサイトで 「 春風得意 」 というコラムを連載しています。今日は先週の金曜日、そちらでアップしたお話をご紹介させていただきたく。西域大好きっ子 ( ? ) のちかぞうと致しましては、そちらのサイトでバックナンバーが残らないのがちょっぴり残念だったりするものですから。みなさんのシルクロード秘話なども、コメントをお寄せいただけたらうれしいです。


< 2004年8月6日付 春風得意より >


 先日、東京のとある博物館へ行ってまいりました。

 東洋史関連の文物が豊富なことで知られるその博物館で、シルクロード・ファンのわたしがいつも楽しみにしているのは、

 「 西域 」

 と題されているフロア。展示スペースも決して広くはないのですが、もう 「 西域 」 という字を見るだけで、ドキドキわくわく胸が躍ってしまうのです。

 みなさんは 「 西域 」 と聞いて、何を連想されますか?

 玄奘三蔵に孫悟空? それとも張騫の鑿空でしょうか? 色鮮やかな敦煌莫高窟、はたまた楼蘭の美女という方もいらっしゃるかもしれません。ほかにも古のオアシスから出土する黄金の冠や、トルコ石が象嵌されたアクセサリー ・・・ 「 葡萄の美酒、夜光の杯 」 なんて、心がキューッとなる詩もありました。

 ところで、このシルクロード浪漫にあふれた 「 西域 」 というコトバ。英語で何というか、ご存じでしょうか? 英語が大の苦手なわたしは、その 「 西域 」 の展示室に入るとき、看板に併記されていた英語表記を見てビックリしてしまったのです。そこに書かれていたのは、

 「 CENTRAL ASIA 」

 つまり 「 中央アジア 」 というとのこと。

 言われてみればそうなのですが、なんだか 「 西域 」 と比べると、ロマンや趣に欠けるような気がするのは、わたしだけでしょうか。確かにシルクロードの史跡を数多く発見したヘディンだってスタインだって、探検の行き先は 「 中央アジア 」 でしたし、地理的、学術的に考えればまったく問題はないのでしょう。いや、むしろそちらの方が明確とすらいえるのかもしれません。けれども不思議なもので、めくるめく歴史絵巻を紐解くなら 「 中央アジア 」 より 「 西域 」 の方が、ずーっとしっくりくるのです。果たしてみなさんは、どんな風にお感じになるでしょうか。

 そんなことに考えをめぐらせつつ、夕暮れの博物館をあとにしました。沈んでゆく太陽の向こうにある西の方、遥かなるシルクロードをまた訪れたくなりました。

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August 10, 2004

歌舞伎フォーラム公演迫る!

2004年8月10日(火)


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 じゃじゃーんっ!

 昨日、第16回歌舞伎フォーラム公演の制作発表に顔を出して参りました。

 共著 『 一日3000円の東京満喫プラン 』 のなかで歌舞伎を紹介した際にお世話になって以来、フォーラムを主催する日本伝統芸能振興会とはお付き合いが続いています。今回もそんなワケで、記者会見に呼んでいただきました。

 はっきり言って、今回は期待できそうですぞ。

 まず第一部 「 歌舞伎に親しむ 」 では、歌舞伎独特の立廻りと見得を取り上げるとのこと。以前、大道具をテーマにした際には感激した女の子がほんとに大道具さんに弟子入りして、いまでは立派な大道具さんになっちゃったなんて歴史もあるのだとか。そのくらい、歌舞伎フォーラムの感染力は強い! 役者さんには男性しかなれませんから、その点今回ちかぞうは安心して見ていられるなあ ( だって諦めがつくでしょ? ) 。あ、でもだーりんが 「 俺も役者に! 」 なんて言い出しちゃったら ・・・ マジなら応援します、こりゃドキドキだ。そんなこんなで立廻りと見栄、歌舞伎を歌舞伎たらしめている技巧の粋を、味わいに出かけようではありませぬか。じゃんけんに勝てば、ステージに上がってカブキ体験だってできるんですよ。前回、勝負に敗れて泣く泣く引き下がったわたし、今度こそじゃんけんを特訓して望む覚悟です。えいえいおーっ!

 第二部はフォーラムお得意、小芝居復活の 『 曽我物語 ― 中村之場 』 。小芝居というのは歌舞伎の1ジャンルで、歌舞伎座などにかかる大歌舞伎は大芝居と呼ばれます。それに対して小芝居というのはもっと庶民に近いところ、町の芝居小屋などで上演されておりました。となれば内容も大芝居よりわかりやすくなるのは自然の理。いわばもっと気軽に楽しめる歌舞伎、が小芝居なワケです。ところが昭和40年代、脱亜入米 ( ! ) の高度経済成長が災いしたのかすべての興行が幕を閉じてしまい、いまでは台本もどこへやら。せっかく大芝居、小芝居で影響を与え合いながら歌舞伎というゲージュツを伝えてきたというのに、これではあんまりもったいなかろう。そこで日本伝統芸能振興会が一念発起、その復活に乗り出して現在に至っている由。歌舞伎は難しくてワケわからん、と思っている人こそ小芝居を観てほしい。歌舞伎座の敷居は高すぎるよ、なんてボヤいている方こそ、もっと跨ぎやすい敷居もあるということを知ってほしいなあ。モノは試しで、まずはご覧アレ! きっとアナタの歌舞伎観、変えてくれると思いマス。

 ちなみに演目の 『 曽我物語 ― 中村之場 』 は 『 忠臣蔵 』 と並ぶ三大仇討ちストーリーのひとつ ( あとのひとつは 『 伊賀越 』 デス ) 。江戸庶民のヒーロー曽我兄弟、五郎と十郎には実はもうひとり弟がいた! だなんて、聞けばかなりワイドショーっぽいですが、笑いあり涙あり、家族についてもう一度考え直させてくれるお話なんですって ( わたしも今回が初見になるので、説明があやふやでスミマセンです ) 。出演者も平成中村座NY公演に出演した中村歌女之丞さんをはじめ、中村又之助さん、市川竜之介さん、澤村國矢さんと豪華なもの! 個人的には國矢さんがスキですよ、ええ。だってカッコいいですもん。ぜひ劇場で堪能していただきたく。ウフフ。

 第三部の 『 操り三番叟 』 は、歌舞伎舞踊の王道です。人間が人形のフリをして踊る、まんま大道芸でもいけるのではないかと思わせるパントマイムちっくなパフォーマンス。ダンスはコトバぢゃなーいっ! それこそ、外国の方でもよっぽどのむっつりさんでもなければ 「 オゥ、グレイトゥ! 」 とか 「 ハオ! 」 とかなんとか言ってガッハッハと笑ってくれること請け合いです。ある意味、接待向き? だなんて、中国人出張者のアテンドをしばしばつとめたりしているちかぞうは、そんなことも考えてしまったりして。いやーん。

 なんて長々と書いてしまいましたが、来月はちかぞうも公演に足を運ぶつもりです。江戸博の関連展示と絡めて、らんらんスキップで出かけます。9月はいそがしくなるぞお、わお。

 公演の詳細は日本伝統芸能振興会ホームページもしくは舞台創造研究所ホームページをご覧くださいませ。

 さて最後に職権活用 ( ? ) のお宝フォト。向かって左から、國矢サマ、又之助さま、歌女之丞さま、竜之介さまデス。この仕事してて、嗚呼よかった。フウ。


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August 07, 2004

舐めたらアカン、景徳鎮

2004年8月7日(土)


 昨日、出光美術館で開かれている 「 中国陶磁のかがやき ―― 景徳鎮民窯千年のあゆみ ―― 」 に行ってまいりました。

 いやあ、驚きました。

 明の嘉靖時代につくられた色絵人物文壷。


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 見てのとおり洒落た壷だったのですが、この人が ・・・


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 ・・・ 天童よしみにうりふたつ。もう本人としか思えない。

 だまされたと思って見に行ってください。絶対にビックリするから。

 そんなことを語るためだけにこの壷を、3時間もかけて描いたちかぞうって一体 ・・・ ははははは、はは。

 ま、それだけでもナンなので。

 なんでもことしは小さな窯業の村だったこの町が北宋初期、第三代真宗趙恒の景徳元年 ( 1004 ) に鎮名として 「 景徳 」 を与えられてから、ちょうど1000年目にあたるとか。いまではケイトクと打っても変換されないくせに、ケイトクチンと打てば一発変換なほど本歌をしのぐ発展ぶり。この展覧会も大変見ごたえのあるものでしたわ。白磁、青磁、色絵、金襴、すべてが美しゅうございました。ほほほほほ。

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August 06, 2004

『唐物茶碗』

2004年8月6日(金)


 目下お茶道具ブームのちかぞう、昨日は淡交社から出ている 『 茶道具の世界 1 唐物茶碗 』 を読んでみました。

 このシリーズは、写真が多いのがうれしい。

 厚くない本なのに1500円もするのは痛いけれど、情報量を考えればそんなことを言ってちゃいけませんね。それにきっと、名器を撮るのにものすごーくお金がかかっているでしょうし。この前、知り合いの編集者さんに聞いたら、いいモノになると1カットでン万円は当たり前なんですって! ひょえーっ! みなさんも美術関連書籍は心して買ってくださいね :) 。

 なんて、エライ即物的なお話をしてしまいましたが ・・・ スミマセン。


 この本を読んでいて、印象に残ったのは 「 超克の美 」 ということば。責任編集者の矢部良明先生は、こんな風に述べておられます。

「 ・・・ 結論からいうと、日本人の美的精神の成熟が、一見、美しくないもののなかにこそ、新しい美を発見せしめたのであったと述べたい。具体的にいうと、 『 誰にでもわかりやすい永遠の輝きをもつ荘厳な美しさ 』 を捨て、見ていくうちに 『 見れば見るほど奥の深い美というものは、一見したところ、無表情に映る美のなかにある 』 と見抜く人たちが世にあらわれた。 ( 中略 ) 筆者はこの美のことを、日本人が獲得した  『 超克の美 』 と称している。 ・・・ 」

 これは日本人の価値観の大転換 ―― 先生のいうところの 「 中国宋 ・ 元代の茶の美学の申し子 」 である曜変、油滴、玳皮盞 ( たいひさん ) をもてはやした時代から、 「 日本人が自己啓発して発見した茶の美学の申し子 」 である灰被 ( はいかつぎ ) 天目を重んじる時代へ ―― について説明していらっしゃるくだりなのですが、果たしてこの 「 超克の美 」 をいつか、わたしも感じることができるようになるのでしょうか。

 そしてわたし自身、いつか 「 超克の美 」 を体現することができるのでしょうか。


 中国どっぷり小姐が、中国マニアな大和撫子となるべく修行してマス。そして今日も精進精進。目指すは 「 超克の美女 」 ってなことで、はりきってくぞお! えいえいおーっ!

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August 05, 2004

文字・もじ・モジ

2004年8月5日(木)


 こんにちは。ちかぞうです。
 フリーでライターとイラストレイターをしております。
 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


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 って、こんな名刺を出したらカッコいいでしょう?
 コレ 「 ちかそう 」 って書いてあるんですよ。
 甲骨文字なんで、てんてんは出ないのですけれど。

 昨日、東京国立博物館の親と子のギャラリー 「 文字 ・ もじ ・ モジ 」 に行って参りました。中国で生まれた漢字が日本に渡り、ひらがなやカタカナになり、三筆や三蹟と呼ばれる人が出て、云々。そんなともすると小難しい歴史をわかりやすく、資料を交えつつコンパクトにまとめてあって、子どもならずもとっても勉強になりました。

 そして展示の最後に 「 甲骨文字で名刺をつくる 」 なんてコーナーがあったんです。 「 おじいちゃんとおばあちゃんにつくってあげるんだあ! 」 とか 「 コレ、夏休みの自由研究にしよう! 」 とか、そんな可愛らしい声の響くなか、ひとりでせっせと甲骨文字シールを貼ってきましたです。ナハナハ楽しかったですよ、すこぶる。

 8月29日まで、さまざまなワークショップもあるのだとか。
 ファミリーでも、ファミリーでなくても、文字マニアにはおすすめです。
 甲骨文字の名刺を、持ってみたい方もぜひどうぞ!

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July 31, 2004

『入門・茶碗の見かた』

2004年7月31日(土)


 昨夜遅くに、世界文化社の 『 はじめての茶の湯 ― 1 入門・茶碗の見かた 』 を読み終えました。

 興味深くて結局1日で読んでしまったけれど、だからといって内容は覚えきれるものではなく。とはいっても、せっかく読んだからには何かひとつ、覚えたいじゃないですか。

 曰く、

「 今日では、この字が読めるか読めないかが、数寄者茶人であるかないかのバロメーター 」

 という焼き物の名前くらいは、せめて。

 その名は ・・・


 『 熊川 』


 ・・・ うーん、クマカワ???

 いえ、コレで 「 こもがい 」 もしくは 「 こもがえ 」 と読むんだそうです。

 思いっきり、数寄者茶人失格でスミマセン。

 その由来は朝鮮半島慶尚南道にある、熊川でつくられた焼き物だから。ただ実際には熊川が産地ではなく、熊川の港から積み出されていたための間違いだったそうですが ( 中国の天津甘栗みたいなものかしらん ) 。そして熊川港というのは、室町時代には釜山以上に貿易港として栄えていたのだそうで、古くから倭館なども設けられ、日本人の往来も多かったとか。

 で、当時の人々がこの熊川を 「 こもがい ( え ) 」 と発音したことから、そんなバロメーター色満載な読み方になってしまった、と。

 でもこの 「 熊川 」 。現代朝鮮語でいえば 「 ユンチョン 」 ? 日本語でいっても 「 クマカワ 」 です ・・・ あちこち調べてみたのですけれど 「 こもがい 」 と言っていたという 「 当時の人々 」 が具体的に 「 いつ 」 の 「 どこ 」 の 「 どんな 」 人々だったのか、ちっとも探し当てられないのです。

 嗚呼、それとも 「 クマカワ 」 って100回くらい言えば 「 こもがい 」 になりますか? 

 一体、どこの誰が 「 こもがい 」 なんて呼んでいたのか。どなたかご存知の方があれば、ご一報ください。ヨロシクお願いしまーす!

追メモ:
 熊川の特徴をば ・・・ 胴がふくらみ、口が端反りになったもの = 碗形端反りは一般に熊川形 ( こもがえなり ) と呼ばれる。熊川には真 ( ま ) 熊川 ( 例: 千歳 ) と鬼 ( おに ) 熊川 ( 例: 西王母 ) があり、概して前者は形が端正で安定感があり高台が高く、後者は自由な形をして高台が低く、火間 ( 釉抜け ) をみることができる。また熊川はしみ = 雨漏りじみが出やすく、景色として賞翫される。見込みに鏡 ( 見込みの円形の落ち込み ) があることを約束とし、鏡の小さいものによい茶碗が多いとされる。

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July 30, 2004

高麗茶碗→富樫左衛門

2004年7月30日(金)


 ときどき、あっちとこっちでおベンキョしたことが、バババババッと電光石火のごとくつながってうれしくなることってありません?

 というのも。

 目下のちかぞう、ごく個人的にお茶碗ブームでして、本日も世界文化社の別冊家庭画報 『 入門・茶碗の見かた 』 なんていう本をパラパラとめくっていたのです。

 すると ・・・ 

「 兜巾 」

 ・・・ な~んてコトバが出てきたんですね。

 なんでもお茶碗の下についている台の部分 ( = 高台 ) の内側中央が突起状に出ているものをそう呼ぶんだそうで、高麗茶碗などに多く見られるとのこと。兜の巾、と書いて 「 ときん 」 と読むのだそうですが。

 お茶碗鑑賞1年生のちかぞうにとっては 「 兜巾 」 って一体なんぢゃこりゃ? のハズのシロモノなのです。

 が。

 「 トキン 」 って、妙に耳になじんでいる言葉だったんですよ。


 トキン? トキン? トキン? トキン?


「 額に戴く兜巾は如何に 」
「 これぞ五智の宝冠にして、十二因縁の襞を取って是れを戴く 」


 ああーっ! 『 勧進帳 』 の富樫の台詞だあっ!!!


 そうなんです! 歌舞伎の 『 勧進帳 』 で関守の富樫が山伏 & 強力姿の義経一行を怪しいと睨み、弁慶に仏教のアレコレを問答する、あの手に汗握るシーンのなかで登場していたのです。 『 勧進帳 』 のMDはたまに仕事をしながらBGMで流しているだけだったのですが、なんといっても団十郎おじさまの弁慶に仁左衛門サマの富樫 ( 正確には孝夫さんを名乗っていたころの録音ですが ) ですもの。心とカラダに染み入らないワケがないではないですかっ!

 そして回りまわって今日、思わぬところで実を結んでくれたのでした。

 じーんっ ・・・ 大感激。。。

 高台内の 「 兜巾 」 の名も、やっぱり修験者のかぶった兜巾 ( = 頭巾 ) に似ていることに由来するのだとか。またそれによって香合の形状をいうこともあるんだそうです。

 こういうことがあると、またちょっくら本でも読んでみるかって気になります。歌舞伎にもがしがし行っちゃおうかってやる気にもなります。これぞ、うんちくスパイラル。また螺旋グルグルになれるときを目指して、精進しちゃう所存でゴザイマス!

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July 24, 2004

7月歌舞伎鑑賞教室

2004年7月24日(土)


 今月も観て参りました、歌舞伎鑑賞教室。

 「 親子で楽しむ歌舞伎教室 」 と銘打っているだけあり、チビッコが多かったですねえ。でもみんな、静かなところでは静かに、笑うところではガッツリ笑っていましたよ。かえって親の世代の方がコックリコックリしていたような ・・・ これからもこんなイベントをじゃんじゃんやっていただきたいものです。それで交換日記の好きなタレント、の欄とかに 「 片岡愛之助丈 」 なんて書いて欲しい、ぜひ。間違っても好きな女性タレントの欄に 「 中村玉三郎さん 」 とかは書かないで欲しいけれど。でも間違えると思うなあ。おとなでだって、タイのニューハーフショー観て 「 あの彼女だけは違うッ 」 って言い張ってやっぱり勘違いで泣いた人知ってるもの。おっと話がそれてしまった。そのくらい、愛之助サマはカッコよかった。ははは、支離滅裂。

 嗚呼、片岡愛之助サマ ・・・ このたび実感致しました。

 あの人、すげーカッコいい。かっちょぼい。

 ステージの上では、サエナイ男なんですよ、そりゃもう役柄どおり。
 でもプログラムの写真見てビックリ! はちゃめちゃにとろけます。

 ペさまスマイルもいいけど一度、愛さまスマイルを拝見なさい。
 ソウルより、大阪行きたくなるから。

 愛之助サマ、お誕生日3月4日なんですって。
 なんと、ちかぞうと同じ日。

 ハッ! コレは、運命?

 やっぱり、役者さんが子どもと親しく触れ合うことで、歌舞伎への親近感は湧くと思います。ステージのあと大変かとは思いますが、役者さんがロビーあたりに出てきてくれたら素敵。握手とかしちゃって、歌舞伎っぽく 「 かたじけのう 」 なんておしゃべりしたりしちゃって。もちろん衣装のこと、その他もろもろリスクは伴いますが、国立劇場さん御一考いただければ幸いです。そうしたら子ども作ってでも伺います。誰ですか、最大のリスクはお前だなんて言っているのは?

 愛之助サマ、描いてみました。フウ。


20040724.JPG


 ああーん、ダイスキかも。


追メモ:

 ところで今回の出し物は 『 傾城反魂香 』 。あらすじは先月19日付コラムをご参照くださいませ。ちなみに浮き出る又平さんは、少なくとも歌舞伎座よりカッコよかったですよ。けれども絵としては歌舞伎座のモノの方がはっきりと見やすかった。舞台美術というのは難しいんだなあ、とつくづく思いましたです。それにしてもアレ、どんな仕組みになっているんでしょうねえ。どうせならそんなネタも、子どもたちに見せてあげたら喜ぶのにな。ちなみに前半の 「 解説 歌舞伎のみかた 」 は音楽についてでした。スクリーンも使ってなかなかわかりやすかったです。

追メモ:

 愛之助サマのことを調べていたら、義理のお父上にあたる片岡秀太郎丈がホームページでこんな素敵なことをおっしゃっていたのでご紹介致したく。

( 「 秀太郎歌舞伎話 」 2003年4月、松本幸四郎丈の新作 「 夢の仲蔵千本桜 」 への出演を前にして。 AINOSUKE.COM より )

 今回は高麗屋さんのお芝居ということですが、今はコクーン歌舞伎や中村座のような中村屋さんのお芝居、スーパー歌舞伎のような澤瀉屋さんのお芝居、それに僕の平成若衆歌舞伎といったようにあちこちでいろいろと新しい挑戦が行われていて、それでいて皆が集まったときにはきちんと古典をご覧いただけるようになっています。そういう意味では、今非常に歌舞伎が面白い時期だと思います。僕自身、今回は高麗屋さんの歌舞伎を楽しみながら、そして勉強しながら参加させていただいています。歌舞伎は娯楽ですし、好き嫌いの世界ですから観客の皆様にも新しいものから古典までいろいろな歌舞伎を観ていただきたいと思います。僕はそういうお客様に歌舞伎の匂いを感じていただながら新鮮なお芝居というのをお届けしたいと思っています。

 この前、平成中村座NY公演 『 夏祭浪花鑑 』 のエンディングでNY市警が登場したニュースについて ( 東京のコクーン歌舞伎では警視庁のパトカーでした ) 、友人 & だーりんと 「 あれはやりすぎだ 」 「 そんなことない 」 なんていって散々にやり合いましたが、ちかぞうの言いたかったのはコレなんです。

 「 歌舞伎は娯楽ですし、好き嫌いの世界ですから観客の皆様にも新しいものから古典までいろいろな歌舞伎を観ていただきたい 」

 確かに最初に平成中村座を観ちゃったら、ほかの古典を観たときに 「 エッ? 」 と思うかもしれない。でもガッカリする人もいれば、さらにのめりこむ人もいると思う。歌舞伎というのはもしかしたら、ジャンルの名前なんです。いうなればコーヒーカップからスプラッシュマウンテンまでそろった遊園地、なんだと思うのだけれどどうかしらん。

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July 18, 2004

茶筅ロボ

2004年7月18日(日)


 今日は、OZONE10周年記念イベント 「 夏の大茶会 」 に行ってまいりました。

 新宿パークタワーにあるリビングデザインセンターOZONEが送る、世界のお茶を楽しむためのインテリアとティーウェアの展示会。買茶会あり、陶器作家さんのギャラリーあり、なかなかに愉しめました。

 が。

 ひとつコレはどうよ? といったモノがありまして。

 キヤツの正式名称はたしか ・・・ 和茶カフェ。


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 この和茶カフェ。バーミックスに似たミキサー仕掛けで、先っちょに小ちゃなお茶筅が付いております。売り子さんによればスイッチをオンにすれば手間ヒマかけず、あっという間においしいお茶がたつんですって。なんとまあ、便利なこと!

 でも ・・・ ここまで省力化してしまってよいものやら?

 茶筅ロボで省きたかった力って、一体ナンの力なのでしょう?

 なんてティーバックでお紅茶を入れたり、ときにはインスタントコーヒーを飲んだりしているちかぞうが言えるこっちゃないかしらん。でもせめて大切な人にお茶を出してあげるときは、しっかり 「 暇つぶし 」 した一杯を差し上げたいものであります。

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July 14, 2004

唐三彩は語るⅡ

2004年7月14日(水)


 サントリー美術館 「 唐三彩展 洛陽の夢 」 より ・・・

 トリビュート企画第2弾!


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 いや、どっちかというとコッチか。


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  楽人トリオで鈴木杏ちゃんに対抗ってことで。

 だーりん、さんきゅー!


追メモ:

図録より。

三彩騎馬楽人俑 3点
唐 7-8世紀
1954年洛陽市収集
1 ( 向かって左側 ) : 高 ( h ) 39.0cm
  長 ( l ) 36.0cm 幅 ( w ) 11.3cm
2 ( 向かって中央 ) : 高 ( h ) 39.5cm
  長 ( l ) 33.0cm 幅 ( w ) 10.8cm
3 ( 向かって右側 ) : 高 ( h ) 39.6cm
  長 ( l ) 35.0cm 幅 ( w ) 11.3cm
河南博物院蔵

楽俑も漢代の楽舞俑の副葬と同源の精神性を感じさせる、副葬明器にふさわしい素材である。3点とも騎乗して簫 ( しょう ) を吹く同じ男俑であるが、他の楽器の吹奏者とセットで制作されたのであろう。馬体も人体も同笵と思われ、顔まで同笵のようである。馬は頭を少しもたげて静かに立っている。騎乗の奏者は籠冠 ( ろうかん ) を戴き、両目は真っ直ぐ正面を見、緑色の広袖の単衣を着て、両手で簫を持って演奏している。手にする簫は同形であるが、1 ・ 2の人物の簫は3と表裏が逆で、3の人物の簫の表面には線刻で竹管が表現されている。1の馬には褐釉、他の2体には黄味を帯びた白釉を主に施し、装飾はほとんどない。腹部が大きく刳り抜かれている。人物の顔などの露胎部への加彩はほとんど残っていない。

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July 13, 2004

モンゴルンルン、ウアア~♪

2004年7月13日(火)


 先日の日曜日、モンゴル音楽のライブに行ってまいりました。

 その日の出し物はオルティンドー ( モンゴル民謡のひとつ ) と馬頭琴と口琴と、ホーメイ。ホーメイというのは歌い手さんによると、声帯の上にちょこっと付いている声帯のようなピラピラを振動させて音を出すんだそうで、ひとりの人間から一度に違う音階が出たりして聴き慣れないとかなり恐ろしいイメージ。耳で聴くというよりカラダが共鳴する、骨伝導系ミュージックとでもいったらしっくりくるかしら。

 そういや以前、昔のゲイシャさんは生理の血を止められたって読んだことがあります。筋肉の使い方さえ会得していれば、おしっこと同じようにある程度は止めたり出したりできるんだそうです。男性の方には非常にわかりづらい例で申し訳ありませんが、ちかぞうにとってのホーメイの凄さってそんな感じ。

 肉、器官、そして神聖なるモノへ。さあ、ご一緒にウアアアア~♪

追メモ: モンゴル音楽のことについては、メイドインフナバシの馬頭琴奏者 & もんごる子守唄シンガー 「 ネオ・モリンホール 」 ちゃんのページをご覧くださいませ。

追メモ: ライブ会場の 「 たまははき 」 は東京、幡ヶ谷にある居酒屋さん。 「 とりあえず、生 」 とか言うと怒られるエライとっつきにくいお店ですが、お酒とお料理、おいしかったデス。お電話番号は03-5350-3163。

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July 12, 2004

本日のお茶菓子♪

2004年7月12日(月)


 本日のお茶菓子は 「 夏衣 ( なつごろも ) 」 。ご製は横浜の 「 寿寿喜家 」 でございます。


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夏衣
( 寿寿喜家 )


 薄い紫に涼やかにかけられた澄んだ寒天。紗のお着物を上品に着こなしているなんていったら、ちょいと艶かしすぎますか。

「 をしめどもとまらぬ春もあるものをいはぬにきたる夏衣かな 」

 素性さんのこの歌でふと思い出しました、遠い夏の日の恋。夏の恋はうまくいっているとサイコーッだけれど、ひとたび失恋の憂き目をみると太陽がギラギラ照り付けて、逃げ場がなくて日向で焦げ付いてしまう。そんなときに噛む夏衣の味はしょっぱくて砂がジャリッとして、お日さまの香りがひどく切なかったものです。

追メモ: ちなみにこのお菓子、楊枝で切ってみたらこんなでした。

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 ・・・ ちっとも風流に描けなくて申し訳ないですが、あんが変わり玉のように重なっていてとってもきれいだったんですよ。

お茶花追メモ: ムクゲ、緋扇、糸水引

お稽古追メモ:
 炭付花月。まず花が亭主、月が正客なのはいつも通り。茶室内で最初に月を引いた人がお炭をし、花を引いた人はその後にお薄を。亭主は花の位置に入るため、入れ替わりの際には動かず。お炭手前+お薄3服。お薄のみのため、茶入と棗の交換などはなく、後半は平花月と同じ。炭がはぜる音というのは心が引き締まりつつ安らぐ ( 矛盾しているかしら ) 。

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July 11, 2004

唐三彩は語る

2004年7月11日(日)


 昨日はだーりんと一緒に、サントリー美術館 「 唐三彩展 洛陽の夢 」 へ行って参りました。

 早速、ふたりの一番のお気に入りを紹介します。


「 三彩天王俑 ( さんさいてんのうよう ) 」

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 図録によると、この作品は ・・・ ( 全文ママ )

 唐 ・ 景龍3年 ( 709 )
 1981年洛陽市安菩夫婦墓出土
 高 ( h ) 112.2 cm
 洛陽博物館蔵

 鷹形の飾りの付いた兜を被り、四角い顔で、眉間にしわを寄せて大眼をぎょろつかせている。筋肉が隆々とし、勇猛な顔つきである。左手は腰に添え、右手はこぶしを握って上に挙げている。襟のぴったりとした戦袍 ( せんぽう ) を着て、鎧を着け、臑当を縛り付け、先の尖った沓を履いて、台座上の緑釉を掛けた臥牛を踏んでいる。施釉は深緑釉を基調として白斑を散らし、紅褐 ・ 白釉を部分々々に掛け分ける。顔と頭部は露胎で、太い眉や眼、髭を墨彩し、唇を朱彩する。また、兜の鷹の尾の朱彩と吹返 ( ふきかえし ) の緑 ・ 朱 ・ 黒彩を使った唐草状の文様が残っている。器形は大型化の頂点にあり、要望も立派で、姿形に動きがある。

 とのこと。確かに作り手がノリに乗ってつくった感じで、観ているコッチまで元気が出ちゃいました。

 ちなみに、だーりんにいわせるとこの武将、


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 って言ってるんだそう。おいおい、ほんとかい :) 。

 不況が続く吉野家さんっ
 ぜひコイツをイメージキャラクターにしてやってください!

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July 07, 2004

榮太樓さんの七夕さま

2004年7月7日(水)


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 ことし、東京上空では織姫さまと彦星さまがデートできたはず。ああ、うれしい。

 さて。

 そんなワケで本日甥っ子と七夕さまをするのに、手土産に榮太樓さんの 「 七夕さま 」 をもってゆきました。ミニミニの七夕菓子が5つ入って、なんてキュートなこと!

 吉信さんとか、虎やさんとか、いろいろ覗いたけれど、ことしは榮太樓さんがピカイチでした。

 ただナニが口惜しいって、ちかぞう、コレ食べはぐったんです。

 くっそー。

 自分用にも買っておけばよかった。嗚呼、嗚呼、来年こそ!

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July 06, 2004

落雁は古琴の調べにのって

2004年7月6日(火)


 らくがん、というお菓子があります。

 森八さんの長生殿、虎屋さんの推古、両口屋是清さんの二人静。鶴屋吉信さんの季節のお干菓子も素敵 ・・・ お気に入りをあげればキリがないかしらん。

 何故に、今日はいきなり 「 らくがん 」 なのでしょう?

 というのも昨日、お茶のお稽古帰りに先生に呼び止められまして。

「 この前、中国七弦琴のコンサートに行ったら 『 平沙落雁 』 というとっても美しい曲があって。落ちてゆく雁の様子がぱーっと目の前に広がるようで、感激したの 」

 お稽古仲間のあいだでもわたしの中国好きは知られているところなので、こういったお話はたまにあるのです。

 そして先生が続けておっしゃるには。

「 ところでね、お菓子のらくがんってどうして落雁っていうのかしら。不思議に思ってしまって。ちかぞうさん、ご存じ? 」

 いえいえもちろん、知るはずもなく。

 そんなワケで調べてみました、らくがんの謂れ。


★ らくがんとは?:

 中国元代の 「 ハルウェー ( 哈耳尾 ) 」 という回教徒の食べ物が中原に伝わり、明代には 「 軟落甘 ( なんらくかん ) 」 という菓子になったといわれる。日本にもたらされたのは室町時代と考えられ 「 軟落甘 」 が 「 らくがん 」 に転じたとされる。


★ ではナゼ落雁?:

 往時、らくがんは木枠のなかに胡麻をまき、その上に砂糖と穀物の粉 ( もち米など ) を練った生地を入れて押し固めて作っていた。できあがりを枠から逆さにあけたときの景色が白い生地の上に胡麻が転々と映え、近江八景の堅田落雁の情景に似ていたことから 「 落雁 」 と称されるようになった。

 ( これには諸説あり。後陽成天皇が献上されたらくがんを気に入り 「 白山の雪より高き菓子の名は四方の千里に落つる雁かな 」 と詠んだから、という説もある )


★ 近江八景? 堅田落雁?:

 中国北宋の頃に成立した画題 「  瀟湘八景  」 に倣い、琵琶湖周辺の8つの風景を描いたもの。瀟湘八景とは中国湖南省にある洞庭湖の南、 瀟水と湘水という2つの川の流れるあたりの情景を四季、四時によって8つ選び取ったものである。

 堅田落雁とは近江八景のひとつで、干潟に舞い降りてくる雁のようすを描いたもの。、瀟湘八景のうち、平沙落雁に倣ったものである。


 わーおっ!

 そうなのです、つながったのです。先生がコンサートで聴いたという 「 平沙落雁 」 も、瀟湘八景に題材を求めたものでしょう? 和菓子と七弦琴の調べが、まさかこんな風につながっているだなんて。

 小さな小さな砂糖菓子に秘められた物語。夏の宵に古琴に耳を傾けながら、ほろ~りとろける甘さに身をまかせてみたくなりました。

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July 05, 2004

本日のお茶菓子♪

2004年7月5日(月)


 本日のお茶菓子は 「 たなばた 」 。ご製は横浜の 「 寿寿喜家 」 でございます。
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たなばた
( 寿寿喜家 )


 紅いも風 ( ? ) なしっとり生地が夜空、白あんの寒天がけ ( ? ) が天の川。そして黄色い寒天はもちろん彦星さまと織姫さまでしょう。ちなみに中身は黄身あんでした。ちょっとびっくり。

 このメルヘンちっくな小ちゃな和菓子。 「 かわいいなあ、おいしいなあ 」 と愛でていたら、かたわらに座る先輩がボソッとひとこと。

「 これ、茄子かと思っちゃった 」

 嗚呼、もう茄子にしか見えない :) 。

 茄子でもいいのかな。我が家のお庭の茄子たちは、ちょうど収穫どきですもの。

お茶花追メモ:ムクゲ、緋扇、矢筈ススキ、未央柳。

お稽古追メモ:
 「 大津袋 」 の2回目。拝見のときは裂地は縮緬のためお仕立てのみの問答。また拝見に出すとき、返すときはチョキの手で。お茶杓のご銘を 「 かささぎ 」 としたところ、お濃茶なのでもっと格の高い銘がふさわしいとのことで 「 逢瀬 」 とした。ほか 「 おりひめ 」 なども素敵。

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July 04, 2004

国宝と象のおちんちん

2004年7月4日(日)


 昨日だーりんとふたりで、大倉集古館 「 大倉喜八郎コレクションⅠ 仏教美術ってムズカシイ? 」 なる展示会へ行ってまいりました。

 ( 泉屋博古館のご近所だったので、ハシゴしちゃいました! )

 今回の展示について、大倉集古館さんってばホームページで曰く:


「 美術館の作品は動物園の檻にいる動物たちと違って決して動くことがありません。動物たちのポーズや動きを見たり接したりすることで、私たちの動物への愛着や関心は高まってきます。しかしケースの中の美術品は振り向くことなく、興味ある者にだけ感動の対象として記憶に残っていくものです 」 


 続けて、曰く:


「 今回の展覧会では、美術品のなかでもちょっと 「 ムズカシイ 」 イメージのつきまとう仏教美術をいつもと違う見方で親しんでいただければと思って企画されています。どのような状態でも美しいものは、美しいのです。ただ、限られた環境で見るとその美しさになかなか気付きません。作品に興味が有るか無いかの判断を下す前に、もう一度作品を 「 見直して 」 みませんか? 」 


 でも ・・・ 正直なところ、あんまり期待はしていなかったんです。

 こういう意気込みって、空回りして終わることが多いでしょ。

 と~ころがどっこい、今回の大倉さんはやってくれたんですねえ。

 たとえば、集古館の誇る国宝!


 「 普賢菩薩騎象像 」 


20040704_02.JPG


( いや、ほんとはもっと有難い感じデス )


 このお宝も、寄木がパーツごとに分解されてバラバラになってのお目見えでした。ガラスの向こうに仏サマは仏サマ、象は象、蓮華座は蓮華座、鞍は鞍で並んでいるものですから、それぞれをまあじっくりと眺められること、眺められること。そして国宝を木っ端微塵 ( ? ) にしちゃっただけでも十二分に驚きなのに、さらに四方八方から激写した写真をかたわらにベタベタと ・・・ おかげさまでうっかりすると見落としがちな繊細な模様から、 仏サマの乗っていた象さんがオスだということまでハッキリと見え見えで、象を真下からアップで撮影した


20040704_01.JPG


 こーんなアングル ( ↑ ) まで大公開なんですもの。

 コレが興奮せずに観ていられますかって :) 。

( ちなみに向かって右が前側です。
  あの富士山を横にしたようなのが象さんのお鼻デス )

 大倉集古館の学芸員さんのコトバを借りれば、

「 国宝にカラダをはっていただいた 」

 展示会。

 こんな方針に賛否両論あるとはいえど、方々から漏れ聞こえた

「 コレ、組み合わさってるときにまた観たいね 」

 という声、声、声に、ときにはこういうケタケタ笑える仏教美術展もいいなっと思った次第でございます。

 「 大倉喜八郎コレクションⅠ 仏教美術ってムズカシイ? 」 は今月28日 ( 水 ) まで。

 ムズカシイことを難しくなく教えてほしい方に、オススメですゾ!

追メモ: 
 美術品の修復方法を解説するコーナーもわかりやすくてニジュウマル! 修繕待ちのズタボロの掛け軸をあえて人目にさらして 「 これを見れば、この美術品が如何に修復を必要としているかがわかるでしょう 」 といったようなキャプションをつけちゃうあたり、ありそうでなかった心憎さでした。

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July 03, 2004

仁清のツルと香山のクジャク

2004年7月3日(土)


 泉屋博古館 分館の春季展 「 香りと雅の世界 」 に行ってまいりました。

 有名人の作に弱いちかぞう。もともと野々村仁清の丹頂鶴香合を写真で見て、実際に観てみたいと思って赴いたのですが、


 「 丹頂鶴香合 」

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( ツルの声 : ほんとはもっとお上品なんですのよ )


 実際に観てみたら、そのそばにあった宮川香山の孔雀香炉の方がかわいらしかったデス。


「 孔雀香炉 」


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( クジャクの声 : ほんとはもっとお上品なんですってば )


 部屋に置くんなら断然、孔雀香炉だなあ ( ← ムリムリ ) 。


追メモ:
 調べてみたら、宮川香山。明治の初めに輸出用陶磁器をつくるために横浜に移住し、真葛焼の窯を開いたんだそうです。真葛焼という名前は彼の生まれた京都・東山の真葛ケ原にちなむとか。明治9年のフィラデルフィア万博をはじめ、その作品は多くの博覧会で受賞を重ね、なんとかのロイヤルコペンハーゲンにも影響を与えたんですって。私事になりますが、ちかぞうはハマっ子です。知らなかった故郷の歴史を、孔雀ちゃんに教えてもらってしまいました。

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July 02, 2004

五月大歌舞伎

2004年7月2日(金)


 今更の感もありますが ・・・ 明日からの大阪松竹座公演を前に記録しておきたい 「 市川海老蔵サマ襲名披露 」 。ほとんど自分の備忘録の感アリアリなので、書きたい出し物についてのみ徒然にしたためることに致しマス。

昼の部: 5月11日 ( 火 )

 カラダが緑色になるかと思うほど 「 お~いお茶 」 を飲みまくり、やっと手にした伊藤園貸切公演のご招待。昼の部の筋書に、お弁当に伊藤園のブリックパック、おみやげには新茶に記念ハンカチが2枚つく大盤振る舞いっぷりにただただ驚かされました。歌舞伎っていうのはスポンサーとの関係が大事なんですねえ、としみじみ。

 『 暫 ( しばらく ) 』

 誰がなんと言おうと、お父さんの権五郎 ( 『 暫 』 の主役 ) の方がよかった。当たり前といえば当たり前かもしれませんが、キレや迫力が全然違う。声や台詞回しは 「 うっわー、お父さんにソックリ! 」 と思うのだけれど 「 似て非なるモノ 」 というのはこういうことを言うんだなあ、と。なんて素人の見当違いかしら。
 歌舞伎の楽しみに、育ってゆく役者さんをホクホクして観る、というのがあると思うんですね。たとえば彼が人間国宝にでもなったときに 「 海老サマ襲名の舞台を、あたしゃ観たんだよぉ 」 といえるスノッブな喜びも。その意味では今回の物足りなさも、将来うーんと大きくなって返ってくるんだろうなあ。嗚呼、その日が待ち遠しい。
( そういえば、とある歌舞伎通の方がこんなことをおっしゃっていました。 「 どうせ観るなら、上手が演じる気のない芝居より、下手でも一所懸命やっている芝居を観たい 」 。それも一理あるなあ、と思わせてくれるのが歌舞伎なのかも。将来的に同じ演目をする機会を与えられる可能性がとっても高い歌舞伎なら、いま眼前で汗をかいている役者さんの努力がいつか実を結ぶのだろうなあってかなりストレートに思えるから )
 結論 ( ? ) 。歌舞伎ファンなら、海老サマの権五郎は絶対お得だけれど、海外からやってきたオトモダチや歌舞伎観劇デビューのヒトに見せるなら、団十郎丈の 『 暫 』 を見せてあげたいデス。
 ちなみに一緒にいった 『 暫 』 初見のだーりんは 「 よかったよかった 」 といってました。うん、ほんとよかったんだけど、でもやっぱり夏雄おぢさん ( = 団十郎丈 ) の方が百倍いいよ。

追メモ: イヤホンガイドによると鎌倉権五郎というヒトは実在したのだそうで、やっぱり激強の武者として知られていたとか。ある日、目に矢を受けた権五郎。矢は深く突き刺さり、いくら抜こうとしてもビクともしません。見かねた仲間が仰向けに倒れた権五郎の顔に足をかけ、その矢を引き抜こうとしたところ、権五郎は 「 武士のアタマに足をかけるとは何事か! 」 と怒ってその仲間を切り殺してしまった、と ・・・ 『 暫 』 では正義の味方だけれど、ちっともいいヤツぢゃない、いやむしろイヤな奴だと思うのはわたしだけでしょうか。

 その他:
 『 四季三番叟 ( しきさんばそう ) 』
 『 紅葉狩 ( もみじがり ) 』
 『 伊勢音頭恋寝刃 ( いせおんどこいのねたば ) 』

夜の部: 5月26日(火)千秋楽

 千秋楽ということもあり、2時間近く前から一幕見席に並びました。某歌舞伎役者さんのご近所というマダムが後ろに並んでいらっしゃって ( いつもは1階席でがぶりつき観劇らしいのだけれど、その日はたまたま時間ができたので観に来た、ということらしい ) いろいろと裏話を聞き込んでしまいました。これだから幕見並びはやめられません。歌右衛門丈のファンだったというマダムは、わたしが歌右衛門丈の芝居を観たことがないと言うと目に涙をためるように残念がってくれました。また歌舞伎にゆくときはお洒落をした方がいいと諭されました。その方が役者さんも気合が入るのだそうです。なるほど、それもごもっとも。

 『 勧進帳 ( かんじんちょう ) 』

 海老サマの富樫は、骨抜きになるくらいカッコよかった。涼しげで、理知的で。ただ少し台詞が聞き取りづらかったのが残念。また団十郎丈の代役に立った三津五郎丈の弁慶が、富樫より小さく見えてしまったのがやや迫力不足だったかしら。とはいえ物語の最後、手拍子に乗っての飛び六方の引っ込みは千秋楽 & 代役を勤め上げたこともあり、最高のノリでした! 突然の代役もパッとこなせる芸の厚み、その裏にある努力を考えると気が遠くなる思いです。

 大阪公演では海老サマが弁慶、そして富樫が仁左衛門丈。まったく鼻血が出そうな配役であります ・・・ きゃあ。

 その他:
 『 碁太平記白石噺 ( ごたいへいきしらいしばなし ) 』
 『 口上 ( こうじょう ) 』
 『 魚屋宗五郎 ( さかなやそうごろう ) 』

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June 29, 2004

「永仁の壷」事件のナゾ

2004年6月29日(火)


 ちょっと前の話になりますが、横浜高島屋で 「 没後20年 荒川豊藏と加藤唐九郎 ― 桃山陶に魅せられた二人の軌跡 ― 」 を観て参りました。展示作品には志野あり、黄瀬戸あり、瀬戸黒・黒織部あり。また書や画といったものも多く、大変見応えのある展覧会でありました。

 そして数あるなかでちかぞうの印象に残ったのは ・・・

 タイトルにも掲げた 「 永仁の壷 」 事件の壷 ( 「 古瀬戸写瓶子 」 翠松園陶芸記念館蔵 ) だったのです。

 「 永仁の壷 」 事件とは、どんな事件だったのでしょう?
 
 ( ちかぞうも調べたばかりのにわか知識なのでありますが ・・・ 
   ご存知ない方のために、以下ご参考まで。
   お詳しい方、訂正点などあればどうぞご指導くださいませ )

 昭和35年 ( 1959 ) 、日本最古の年銘 「 永仁2年 」 ( 1294 ) をもつことにより重要文化財に指定された 「 永仁銘瓶子 」 という壷がありました。桃山よりさらに古い鎌倉時代の瀬戸窯の作品 ・・・ 「 いい国つくろう 」 のわずか100年後と聞けば、素人にだってそのとんでもなさが知れようというモノです。ところがこの瓶子、翌年 ( 1960 ) にはなんと加藤唐九郎さんが昭和12年 ( 1937 ) につくった贋物だったことが判明して、重文指定を取り消されてしまったのだとか。当時の陶芸界の、上を下への大騒ぎは想像に難くありません。

 唐九郎さんは贋作を世に出すことで果たして何を得たのでしょう?

 たとえば数年前の藤村氏による石器捏造事件なら、功名心ともいえたでしょうが ・・・ これだけのリスクを冒してまで表現しなければならなかったことって一体何だったのでしょうか。実際のところ、贋作が明らかになってから唐九郎さんは日本陶磁協会理事などすべての公職を辞し、当然といえば当然ですが、国立の博物館や美術館に作品が収蔵される道も閉ざされたそうです。もちろん、贋作作家のレッテルも貼られました。おそらく多くの友人や恩人を裏切ることにもなったと思います。だのに、なぜ???

 ただの表現欲でもなく ( それだけなら他人を騙す必要なんてないのですから ) 名誉欲でもない。もっと異質な 「 欲 」 なり 「 感情 」 なり 「 力 」 なりが働いた、かもしれないし働かなかったかもしれない緑黄色の壷は、何も語らず静かにそこにありました。往年の事件をめぐる客のヒソヒソ話はガラスを隔てて届くすべもなく、かといって途切れることもなく、およそ70年のときを重ねた陶磁の前で空回りをしているようでした。

追メモ: 
 白洲正子さんと加藤唐九郎さんの対談集に 『 やきもの談義 』 というのがあるそうです。機会を見つけて読んでみようかと思います。白洲さんは別のところで永仁の壷について 「 いいものはいいんだから 」 といったことをおっしゃっておられる、と聞きましたが、それでも 「 どうしてだったのかな 」 と気になってしまうちかぞうはワイドショー気質丸出しなんでしょうか。えへ。

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June 28, 2004

本日のお茶菓子♪

2004年6月28日(月)

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                水無月
             ( 寿寿喜家 )


 今日のお菓子は 『 水無月 』 、ご製は横浜の 「 寿寿喜家 」 さんでございます。

 水無月、とは6月のこと。つまり菓子 「 水無月 」 は今月の定番です。京都では和菓子屋さんのみならずスーパーの店頭にも並ぶと聞きましたが、本当だとしたらうらやましい限りデス。

 寿寿喜家さんの水無月は、白ういろうに小豆がびっちり敷き詰められて食べ甲斐もばっちり! ( お店によっては小豆のまばらなものや、抹茶や黒砂糖などのういろうと使うところもあるらしいです ) この三角の形は氷室の氷を表し、小豆は悪魔祓いの意味とのこと。

 かつて6月1日は 「 氷の節句 」 といわれ、その日に氷室の氷を口にすると夏痩せをしない、と信じられておりました。そこで水無月の朔日 ( ついたち ) 、いにしえの宮中では臣下にも氷が配られたそうですが、庶民にとって夏は氷ならずと水だって貴重な時代です。せめて氷片を真似て、とつくられたのがこの三角形の菓子だった、ということのようです。

 また6月30日は 「 夏越祓 ( なごえのはらえ ) 」 という神事が行われる日でもあります。1年のちょうど折り返しということで、半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈るのだとか。京都の神社ではそれぞれ夏越の大祓が行われ、参拝者が茅の輪をくぐったりします。そういえばちかぞうも昨年6月、友人の結婚式で訪れた東京の日枝神社で大きな輪っかをくぐったことを思い出しました。あれも夏越祓だったのですね。ちょっと考えを巡らせば1月15日の小豆粥からお赤飯に至るまで、小豆はおめでたい席に登場する霊験あらたかなおマメさん。夏越祓でも利用されているとのことですから、夏前の悪魔祓いにはピッタリ、ということなのでしょう。

 さて。

 よーし、水無月を食べてこの夏を乗り切るぞ!

 なんて思いつつ、

 ビーチに出る前に夏痩せもしたい ・・・ 

 ぶにゅっと弾力のある歯ざわり ( と、自分のお腹! ) に来るべき夏を思いながら、矛盾に満ちた願いに苦しむちかぞうデス。嗚呼、精進精進。

お稽古追メモ:
 「 大津袋 」 。茶入を棗 ( 黒 ) で代用する濃茶手前。棗には人数分のお茶を入れ、大津袋に包む。大津袋は紫縮緬 ( ときに白や茶もアリ? ) 。もともと利休さんの奥方、宗恩さんが大津で米を入れる袋を見て 「 これはいいワ 」 と思ったものとか。結び方は右をかけて、あとは横結びになるように。置くときは向こう→手前、取るときは手前→向こう。小間のときには中じまい。
 お懐紙は祝儀のときには上を右にずらし ( 左隅を下の懐紙より出し ) 不祝儀のときには上を左にずらして ( 右隅を下の懐紙より出して ) 用いるんだそうです。恥ずかしながら、知りませんでした。ひゃあ!

お茶花追メモ: ムクゲ、未央柳、牡丹唐松草。これとは別に白の山吹の苗を先生よりいただきました。まずは日陰に植え、根付いたら日向へ移すとよいそうです。

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June 26, 2004

弦外の音を聴く

2004年6月26日(土)


 ちかぞうは毎週金曜日、上海エクスプローラーという中国情報サイトでトップページコラム 「 春風得意 」 の連載をしています。とはいっても平日日替わりでどんどんアップされるので、わたしのネタは週明けまでの命、になってしまうのですが。

 そこで昨日、こんなお話を書きました。せっかくだからブログにもとっておこう、と思います。


< 2004年6月25日付 「 春風得意 」 より >


 先日、馬頭琴を奏でる友人から、

 「 中国語では 『 弦外の音を聞く 』 という表現がよくあるの? 」

 と尋ねられました。なんでも胡弓奏者のチェンミンさんが、テレビでそんな言い回しをしていたのだとか。

 調べてみたら、ありました、ありました。

 「 弦外之音 [ xian2 wai4 zhi1 yin1 ] : 言葉の裏の意味 」

 日本語でわかりやすく置き換えるならば、音が同じ 「 言外 」 。 「 『 弦外之音 』 を聞く 」 は 「 行間を読む 」 とでもいったらいいのでしょうか。

 そういえば、ちょっと前に七絃琴奏者の伏見靖さんの書いたものを読んでいたら 「 知音 [ zhi1 yin1 ] 」 という言葉についてのくだりがありました。中国語の 「 知音 」 とは、日本語でいう 「 親友 」 のこと。古代、伯牙は琴の名手でしたが、友人の鐘子期の死後、自らの琴の音をよく知るのは彼を除いてほかにない、と再び琴を弾くことはなかったそうです。

 また伏見さんは併せて、いにしえより伝わる琴譜 「 減字譜 」 には徽 ( き : ことじ。琴の弦を支える柱 ) の位置と演奏絃、奏法が記されているだけで、テンポやリズムについてはほとんど記載がないということも述べていらっしゃいました。

 それだけ 「 弦外之音 」 に奏者の想いが託される、ということなのかもしれません。

 思い返せば、中国でベストセラーとなったピアニストの息子に宛てた父の書簡集 『 傅雷家書 』 の邦題も 『 君よ弦外の音を聴け 』 でした。

 弦外の音に耳を傾けられる、そんな聞き手になれたら素敵ですね。

 初夏の明るい日差しとともに、また梅雨空から落ちてくるしずくたちとともに、みなさまのところに心地よい音色が届けられますように。

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June 23, 2004

キャンドルに濡れる夜

2004年6月23日(水)


20040623.JPG


 ちょっと前のハナシになりますが ・・・ 6月20日、

 「 1000000人のキャンドルナイト 」 

 に行ってまいりました。

 キャッチフレーズは 「でんきを消して、スローな夜を 」 

 夜8時から10時、東京タワーのライトアップが消えました。
 ちょっと、ドキッとしました。
 なんていうか、東京タワーがいきなりハダカになったみたいで。

 そもそも21日の夏至を最終日に3日間行われたこの取り組み。2時間だけ電気を消して世界のことを考えてみましょう、といういわゆる 「 エコ 」 な催しでした。それにしちゃ電気もそこそこ点いているし、あちこちで携帯電話がパシャパシャやってるし、あんまりエコっぽくなかったのですが。

 誘ってくれたオトモダチ曰く:

「 家にいないってことが 『 エコ 』 になるんじゃない? 」

 なるほどね。電気もエアコンも使わないもんね。

 でも、ちかぞう、ちょっと気づいちゃった。

「 あーっ、アタシ、パソコンの電源切ってくんの忘れた! 」

 すっごい、イベントの趣旨に反してる、アタシ :( 。

「 でもウチもビデオ撮ってるよ。ははははは 」

 誘ってくれたオトモダチも、失格。

 環境にやさしいって、難しいなあ。

 冒頭の写真は、東京タワーにあらためてライトが点いたときのもの。 「 泣きべそ東京 」 なムードが気に入ってアップします。ちっともエコロジーとは関係ありません、たはは。

追メモ:
 そういえば、少し前のニューヨーク大停電のおよそ10カ月後、出産ラッシュが訪れたそうです。いっそのこと、そんなことも盛り込んじゃえば ・・・ 「 エコで年金も安心な社会実現を目指す! 」 なんていいんじゃないですか、いまっぽくて :) 。

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June 22, 2004

6月歌舞伎鑑賞教室

2004年6月22日(火)


 オモシロカッタです。ことしの 「 6月歌舞伎鑑賞教室 」 

 女形の娘歩きが、どうして腕を胸の前で交差させるか知ってます?
 やってみるとわかるんですが、肩がなで肩にみえるんですよ。
 それに、腕との対比でかしら。すごく華奢にみえる。

 こりゃ水泳肩ハト胸のちかぞうも、応用の価値アリですわよ。

 そんな実生活に役立つ知識も教えてもらえる。
 いや~あッ素晴らしいなあ、歌舞伎教室。

 なんて前置きはともかく。

 誰がなんと言おうと ・・・

 圧巻は 「 解説 歌舞伎のみかた 」 のあとに上演された

 『 鳴神 』 

 でしたでしょ。うん。

 この演目を、天下の国立劇場の歌舞伎鑑賞教室にもってきたプロデューサー ( ? ) の力量はすごい!

 とにかく、エロいんですよ。

 徹頭徹尾、エロエロ。

 こりゃ遠足なんぞでやってきた僕チャンたちは喜びマスよぉ。
 中学生なんて、絶対マネすると思いマース。

 物語の細かいコトはともかく、エラ~イお坊さんの鳴神さんがキレイなオネーチャン・雲の絶間姫 ( くものたえまのひめ ) の胸元に手を突っ込んで、鼻息荒げて大興奮しちゃうんだから。

 カレったら、フウフウあえぎながら、

「 やわらかくて、こう、取っ手のついているモノが ・・・ 」

 とか言っちゃう。もう、その手つきも、どうしようもなくやらしい。

 それにヤツを陥す気満々のオネーチャン、うぶな男を弄ぶように、

「 それは乳ぞえ 」

 ときたもんだあ。

「 それは乳ぞえ 」
「 それは乳ぞえ 」
「 それは乳ぞえ 」

 だっひゃー、もう鳴神クンはダメだね。あっけなく陥されちゃう。

 そのうえ、ちょっとオネーチャンの気に沿わないことをしちゃうと、

「 つねるぞえ 」

 とか睨まれて、めろめろ。

 オネーチャンとエッチしたくてしたくて、勢い込んで自分の庵に連れ込んだもののお酒の飲みすぎでグウグウ寝ちゃって ( もちろんこのお酒も雲の絶間姫が飲ませた ) そのあいだに結局逃げられちゃうあたりも、バカ丸出し。弟子たちにもバレちゃって、もうアホアホ。

 たまにすっごーいエライおやぢとかが出会い系とかで知り合った女の子にガンガン貢いで、シャワー浴びてるあいだにトンズラされて、挙句の果てに警察に捕まって社会的地位もサヨウナラ ・・・ なんてニュースがあるけれども、あんな感じの情けなさ。

 いくら古典でも、こんな演目を中高生に見せていいのか?

 イヤ、いいよねえ :) 。

 そしてピチピチの生徒諸君、無理やり18禁の映画館へゆくのなら、ぜひとも歌舞伎へ足を運んでくれたまえ。
 歌舞伎の世界には、R指定もナニもないぞえ。ウフ。

 今月 『 古典芸能に親しむ 』 なんておチャメなお題で国立劇場を訪れた中学校、高校の先生方が、どうやって 「 うひょうひょ 」 いった生徒たちの気を鎮めたのか、それが知りたい。

 来月もいっちゃうぞ、歌舞伎鑑賞教室。

 あ、来月は 『 傾城反魂香 ( けいせいはんごんこう ) 』 だ!
 又平さんがどんな顔で浮かび上がってくるかが、見もの見もの ( 詳しくは19日のコラムをご参照あれ ) 。

観劇追メモ1:
 ちなみに 『 鳴神 』 とは ・・・ 朝廷に約束を破られた鳴神上人が、神通力で竜神たちを滝つぼに閉じ込めちゃったことに端を発する物語デス。竜神は雨をつかさどる神のため、日照り続きで人々は大弱り。そこで絶世の美女・雲の絶間姫に 「 鳴神陥し 」 の勅命が下ったというワケでした。だまされたとわかって怒り狂う鳴神も一見といわず多見 ( ? ) の価値ありです。
 色事アリ、力技アリ。スケベがかわいい橋之助丈、町屋のおかみさんのような雰囲気が姫っぽくはないものの、キュートにいぢける扇雀嬢。配役もよかったよかった。
 それにしても色仕掛けで法力を破るくらいなら約束を守ってやれよ、朝廷。鳴神のおかげで皇太子が生まれたんだし、デラックスな戒壇でもナンでもばばーんっと建ててあげればいいのにね。

観劇追メモ2:
 千秋楽ギリギリに駆け込んだ国立劇場 「 6月歌舞伎鑑賞教室 」 でしたが、歌舞伎についてイロイロ教えてもらえて、第一線の役者さんのステージも拝めて、二等席なら1500円 ( パンフレット付 ) って知ってました? それも国立劇場、二等席の2階席や3階席でも、花道の七三 ( 役者さんがポーズを決めたり、お化けがスッポンという仕掛けからヒュードロドロっと出てきたりするところデス ) がばっちり見える。歌舞伎座は雰囲気は最高ですが、安い席では花道が絶望的なのを考えると、もしかするとこりゃ歌舞伎座の一幕見席よりお得かもしれません。
 ( 歌舞伎座の一幕見席については、拙著 ( 共著 )  『 一日3000円の東京満喫プラン 』 の 「 銀ブラのススメ。歌舞伎のススメ。 」 をご覧くださいマセ )

オマケ:
 観劇しながら、怒髪天の鳴神サンの隈取をポストイットにスケッチ!
 橋之助丈のファンが見たら、それこそ怒髪天をつく、でしょうな。
 嗚呼、御免なすって!


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「 雲の絶間姫ぇぇぇっ、ぐはっぐはっ 」

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June 21, 2004

本日のお茶菓子♪

2004年6月21日(月)


 今日のお菓子は 『 渓流 』 、 ご製は横浜の 「 寿寿喜家 」 さんでございます。

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                渓流
             ( 寿寿喜家 )


 ああーんっ、なんて爽やかサンなんでしょう!!!

 あんの岩肌を洗う寒天の波。そこへひとひら、川原撫子。
 かわいい、かわいすぎる。

 寿寿喜家さんのすばらしいのは、あんこががっつりおいしいのに、透けて見える流れの底に真っ白なぷにゅぷにゅ牛皮を仕込んだこと。そんなひと手間で、水面がキラキラ光るのです。浮かぶ撫子が映えるのです。

 ああーっ、和菓子って、和菓子って美しい!!!

 ただこのお菓子、ちょっと食べにくくてですね。先生曰く、

「 この寒天がいかそうめんみたいで食べにくいワ。ホホホ 」

 でも、先生がおっしゃるとナゼが品がよく聞こえる。
 それは 「 いかそうめん = 酒のつまみ 」 という公式がないからかしら。

 こんなお菓子には、雲の峰を描いたようなお皿が似合いそうだぞ、と。

お稽古追メモ:
 「 茶筅荘 」 。風炉になってから2度目でしたが、たった半月前の記憶をたどることの難しさよ ・・・ お仕覆の結び目をいつもお客様の方へ向ける、なんて基本ができなかったり。なんだかそれって助六さんが花道の出で傘をクルクル回すときに、傘にワンポイントで入った紋の位置を絶えずお客様の見やすい向きにするのに似ているような気がしなくも、ない。

お茶花追メモ: 牡丹唐松草、東菊、未央柳。牡丹唐松草の青いつぼみはおひたしにしても美味なんですって!

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June 19, 2004

六月大歌舞伎(夜の部)Ⅲ

2004年6月19日(土)


 歌舞伎ネタ5連チャン :) 。

 どうしてこんなコトになっているかといえば、来週火曜日 ( 22日 ) に国立劇場の 『 六月歌舞伎鑑賞教室 』 にゆくことが決まったので。観たモノは早く記録しておかないと、シナプスがぐちゃぐちゃになってしまうものですから。

 本日は、あのシッブーい吉右衛門さんが主役を演じた  『 傾城反魂香 ( けいせいはんごんこう ) 将監閑居の場 』 をおひとつ。 

 あらすじは、といえば。

 絵師・土佐将監の一番弟子・又平 ( 吉右衛門 ) は土産物の絵を売るしがない絵描き。吃音のため自分の思いもうまく伝えることができず、活躍めざましい弟弟子に先に 「 土佐 」 の苗字を名乗られてしまいます。苗字を名乗る許しが出ること = 師匠に認められること。自らのふがいなさを嘆いて自害を決めた又平とその妻・おとくでしたが、今生の名残にと庭の手水鉢に描いた自画像がアラアラ不思議。一尺あまりの石を抜け、裏側にまでその絵姿が現れるではありませんか。それを見ていた将監は又平を師を超えるすぐれた画工と褒めちぎり、苗字と裃、大小を与えて大団円となったのでありました。

 とまあものすごいダイジェストにしちゃいましたが、このお話、みどころはたくさんあります。又平とおとくのおしどり夫婦ぶりとか。コミカルだけれど哀愁のこもった又平の演技とか。いろいろ、いろいろ。

 でも今回、ちかぞうがやられちゃったのは ・・・ 


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 ・・・ 又平さんです。

 そう、手水鉢の一尺余りの石を突き抜けて浮かび上がった、あの又平さんです。

 歌舞伎の舞台装置っていつも感心しちゃうのですが、又平が手水鉢の向こう側にせっせと絵を描くでしょう? そうすると反対側、つまり手水鉢の客席に向いている面に 「 じわわわわーっ 」 と絵がにじみ出てくるのです。最初は薄墨で描いたように、そしてだんだん黒く濃く。どんな仕組みなのかが気になるところですが、そのリアルっぷりったらディズニーもハリウッドも真っ青だと思いマース。

 で、又平さん

 ホラ客席から見ると、そんなワケで着物の合わせも左右が逆になっているでしょう?

 こってますよね?

 んね?

・・・

・・・ でもイヤほんとに、こんな絵だったんですってば!

・・・ そりゃ記憶で描いてますから、多少は違うと思いますけど!

・・・・・・

・・・・・・ 目なんて、ギリシャ数字の1みたいだったんですから!

 あれだけリアリスティックな仕掛けを追求しておきながら、歌舞伎座の大道具さん。この絵に関してはデフォルメしまくり。鬼平ならぬ又平・吉右衛門さんとは、似ても似つかぬメルヘン顔でした。

 筋書 ( プログラム ) の解説によれば 「 精魂を込めた又平の筆勢に天の加護もあってか 」 とのことですが ・・・ 

 力いっぱい 「 なごみ系 」 じゃん。

 嗚呼、もう可愛すぎる :) 。

 次にまた 『 傾城反魂香 』 がかかるのが、めちゃくちゃに楽しみデス。

 ほんとにいっつも、あんなキュートなのかなあ。

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June 18, 2004

六月大歌舞伎(昼の部)Ⅲ

2004年6月18日(金)


 さらに歌舞伎の話が続きます。

 今日は、6月8日(火)に観た 『 菅原伝授手習鑑 ( すがわらでんじゅてならいかがみ ) 寺子屋 』 と絡めつつ、ちかぞうの 「 歌舞伎のススメ 」 にも筆を伸ばしてみようかな、なんて。

 『 菅原伝授手習鑑 』 は藤原時平の讒言によって大宰府に流された菅原道真公と、それにまつわる人々のストーリーです。

 そのなかの一場面 『 寺子屋 』 は、道真公のひとり息子・菅秀才をかくまっていた忠臣・武部源蔵が、時平勢力から菅秀才のクビを出すように命じられたことから物語がはじまります。源蔵夫婦に菅秀才を切れるわけもなく、かといってふたりには身代わりにできる子もありません。結局、自分たちで開いていた寺子屋にその日入ったばかりの小太郎のクビを差し出し、なんとかその場を乗り切ります。

 しかし不思議なのは、時平方の使いとして首実検に訪れた松王丸というお人。彼は菅秀才の顔をよく知っているのです。だからこそ首をあらためる大役を仰せつかったハズなのに、いとも簡単にコロッとだまされてくれる。実は身代わり首となった小太郎は、松王丸のひとり息子だったのです。松王丸はいまでこそ敵方・時平側の人間になっていますが、道真公には多大なる恩があり、その恩を返すために自分の息子を源蔵夫婦に預けたのでした。

 これだけ見ると 「 うっわー、暗い話 」 と思うでしょ。

 イヤ実際、すっごーい暗い話だと思うのですが、小太郎を殺すことを決した源蔵の名台詞、

「 せまじきものは、宮仕えかな 」

 をはじめ 「 そこまでするかぁ? 」 と思いつつ、恐ろしくも 

「 気持ち、ちょっとわかるかも 」

 な展開が 『 寺子屋 』 人気の秘密なんだと思いマス。

 さて、そんな大どんでん返しをみせてくれる 『 菅原伝授手習鑑 寺子屋 』 でしたが。

 歌舞伎について、

「 しゃべっているコトバが全然わかんないから、や 」 

 という声をよく耳にします。実は観てみると、演目によっては案外わかるものなのですが、それでも現代劇のようにはいきません。

 いいんです、わからなくて :) 

 だから、歌舞伎を観る前にちょっと 「 カンニング 」 をしておく。

 たとえば、くだんの 『 寺子屋 』 なら ・・・ 

 松王丸夫婦は最初から小太郎が生け贄になるのを承知で愛息子を寺入りさせた、とか。

 歌舞伎で登場する首実検のクビは 『 寺子屋 』 に限らず大概がニセ首なんだ、とか。

 松王丸は息子の首を前にして 「 菅秀才の首に相違ない 」 と言ってのけているんだ、とか。

 ・・・ そんなコトを、あらかじめ押さえておくんです。

 そうすると、見えなかった心の世界が見えてきます。小太郎の母・千代の後ろ髪を引かれるような別れ際から、松王丸の咳き込む姿まで、万感の想いがビンビン伝わってくる、伝わってくる。これはもうコトバじゃありません。たとえ古典的な言い回しが100%聞き取れたとしても、そんな人は種明かしのシーンになってやっと 「 え? そういうことだったの? 」 と気づくだけです。

 歌舞伎の、現代劇とは異なる魅力はココにある、とちかぞうは思います。

 結末はわかっているんだけれどジリジリしたり、

「 嗚呼、人ってこーゆー風に動いちゃうんだよねえ。ハア 」

 とため息をついたり、涙したり。

 西洋の古典に例えを求めるなら 「 ジュリエットは眠ってるだけなのに、ああーっロミオが死んじゃうっ! バカバカッ 」 なんてところでしょうか。もっと身近に推理モノなら 『 シャーロックホームズ 』 より 『 刑事コロンボ 』 的な愉しみ方、とでも申しましょうか。

 そう考えると、歌舞伎独特のタメのようなものも 「 おおっタメとる、タメとる 」 と思えるようになるから不思議なのデス。

 歌舞伎のカンニングなんて、劇場のホームページやチラシで十分! あとはイヤホンガイドを借りて、お財布に余裕があったら筋書 ( プログラム ) を買っちゃえば、まさに 「 鬼に金棒 」 です。

 歌舞伎に足を運ぶたび、その布教活動への決意を新たにするちかぞうデス。だって絶対、オモシロイんだもん。

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June 17, 2004

六月大歌舞伎(夜の部)Ⅱ

2004年6月17日(木) 


 歌舞伎の話が続きます。ほっておくと、忘却の彼方に旅立ってしまうから。

 今日はキツネの魔力のお話。 6月15日(火)に観た 『 義経千本桜 吉野山 』 デス。

 『 義経千本桜 吉野山 』 はその名からも明らかなとおり、源義経にまつわるストーリー。今回上演された 『 吉野山 』 は、頼朝に追われる恋人を吉野山まで追いかけてきた静御前と、そのお供・佐藤忠信のお話であります。

 歌舞伎ファンならご存じのことと思いますが、この忠信。実はキツネが化けてるんです。静御前は義経から形見の品として 「 初音の鼓 」 という鼓を与えられ、旅の途上でも肌身離さず持っているのですが、その鼓の皮として使われたキツネ夫妻の息子がこの化けキツネという次第。かといって静御前に恨みを抱くわけではなく、ただその鼓と離れがたくてついてくる。のちにわかるのですが、本物の忠信は里帰り中に病に倒れ、とてもじゃないけれど動ける状態ではないのです。そして空席となったボディガードのお役目を、この子キツネちゃんが実によく務めてくれるのであります。

 静御前に次々と襲ってくる魔の手も、不思議な力を駆使して撃退しちゃう子キツネちゃん。

 鎌倉方の逸見藤太と大勢の軍兵も、ひと睨みでこてんぱん!

 そのキツネっ子パワーに、ちかぞうも3階席から身を乗り出さんばかりになって、やんややんやの喝采を送ってしまったのでありました。

 さて大興奮のうちに幕が引かれて幕間になりました。

 ちかぞうも 「 サァお手洗い 」 と席を立ったんですね。

 そうしたら、なんか背中のあたりがもぞもぞするんですよ。

 「 ん? 」

 と思って手を後ろにまわしてみたら ・・・ ナニが起こっていたと思います?

 ブラの肩ヒモの前ホックがはずれて、背中にまわってブラ下がってたんですっ! それも先っぽなんてブラウスの裾からはみ出してブラブラ見えてるしっ!

 「 ぎゃあーっ! 」

 とお手洗いに駆けてゆきましたですよ。でも満員御礼の大盛況、平日ともなればお客さんのほとんどは女性ですからね。トイレの前は長蛇の列ですよ。不自然にジーンズのお尻のポッケに手を入れて、肩ヒモのしっぽを隠しましたですよ。

 子キツネちゃん、何しやがったんだあ ・・・ アタシの下着まで脱がせやがってからにィ :( 。

 狐忠信の尾上菊五郎丈!
 人間国宝って、こんなこともできるんですか?

 オンナに振られたくなければ、俺の名を手の平に3回書いて舐めろって助六さんは豪語してましたが、もしかすると狐忠信さんの方が ・・・ 一枚上手なのかもしれません。

 スワ、くわばらくわばら。

 同じく夜の部、 『 傾城反魂香 ( けいせいはんごんこう ) 将監閑居の場 』 についても書きたいことがあるのですけれど、それはまた日をあらためて。

観劇追メモ:
 今回の配役は佐藤忠信 実は源九郎狐が尾上菊五郎丈、静御前が尾上菊之助嬢の親子コンビ。逸見藤太は河原崎権十郎丈。鎌倉方の軍兵 ( 花四天 ) の皆々さまは、イケメン揃いで楽しめましたワ。うふ。

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June 16, 2004

俺に胸ポン!

2004年6月16日(水)


 本日は昨日の 「 歌舞伎座 ( 夜の部 ) 」 の番外編です。

 ちかぞうは小山観翁さんがダ~イスキ!

 小山観翁さん、というのは歌舞伎への造詣の深さたるや底なし沼なおじさまです。歌舞伎の同時解説・イヤホンガイドの大御所でもあります。語り口のやわらかさ、内容の面白さといったら、観翁さんの右に出るものはいないでしょう。

 そんな観翁さんが、今月もやってくれました。

 襲名のメインイベント 『 助六由縁江戸桜 ( すけろくゆかりのえどざくら ) 』 。解説はもちろん、我らが小山観翁さんであります! 

 ちかぞうの胸は、否が応にもドキドキワクワク高鳴ります!

 だって、眼前には海老蔵サマ
 耳元では小山観翁のおじさま!!

 もォ、老若からやられてる感じ!!!

 さて、ステージでは笑いアリ、涙アリの物語が進められてゆきます。

 血気盛んな息子を心配して吉原まで、その恋人の揚巻を訪ねてきた助六の母・曽我満江が、

「 それでは息子を頼みます 」

 と去ってゆくシーン。揚巻は 「 まかせておいてください 」 と胸に手をあてて見送るのですが。

 それでは、小山観翁さんの解説を聞いていただきましょう ( 記憶ママ ) 。


「 ここで揚巻はもう奥さん気取りで、胸に手をあてて 『 まかせてください 』 と請け負うわけです。あの胸に手をあてる所作、これは 『 わたしにまかせてください 』 という意味なんですね。いまでも粋な人などは 『 それは俺に胸ポンで 』 などといいますが、それと同じですね 」


「 それは俺に 『 胸ポン 』 で 」

「 それは俺に 『 胸ポン 』 で 」

「 それは俺に 『 胸ポン 』 で 」


 言う? 言いますか? コレってわたしが無粋なだけ?

 芝居がはねて、恐る恐るだーりんに聞いてみました ( その日も観劇の友はだーりんでした ) 。

ちかぞう: 「 観翁さんがおっしゃっていた 『 俺に胸ポン 』 って、言う? 」
だーりん: 「 ううーん、言わないなあ 」

 無粋なカップル、いっちょあがり~っ!

だーりん: 「 でも、もしかしたら親の世代なら言うのかも 」

 家に帰って聞いてみました。

ちかぞう母: 「 言わない 」
だーりん母: 「 言わない 」

 無粋なご両家、いっちょあがり~っ!

( だーりんママ、こんな嫁でスミマセン ・・・ )

 でも、イヤホンガイドの解説が面白いと舞台の進行に関係なく 「 フフッ 」 と笑いが漏れたりする客席が静かだったところを見ると ・・・ みなさん、きっと、

「 ああ、俺に胸ポンね 」

 くらいに思っていたのかもしれません。

 これから、ちかぞうも使います。俺に胸ポン!

 それで 「 粋な人 」 になるんだあ。イヤなってみせます、胸ポンで :) 。


観劇追メモ:
 『 助六由縁江戸桜 』 は、助六 ( 実は曽我五郎 ) が源氏の重宝である名刀・友切丸を探す物語で、一幕2時間あまりの長丁場です。真面目一本やりでともすれば観ている方がヘトヘトになってしまうところ、合間に 「 コント 」 をはさんで飽きさせないあたりはさすが江戸の大衆芸能! ネタばれになってしまうので詳細は控えますが、今回の小道具は 「 ○ぇボタン 」 と  「 サングラス & マフラー 」 。特に後者は、おめかしした奥様方が 「 んきゃ~っ 」 と黄色い声を発していました。ほんと誰ですか、歌舞伎が高尚だなんて言ったの :) 。

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June 15, 2004

六月大歌舞伎(夜の部)

2004年6月15日(火)


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 観て参りました。市川海老蔵サマ襲名披露公演。

  『 助六由縁江戸桜 ( すけろくゆかりのえどざくら ) 』 。

 江戸きっての色男、それこそ 「 キセルの雨が降るよう 」 な助六サン。昔の遊女は身体は許しても想い人のほかは口付けを許さなかったのだそうで、ステージで両手いっぱいに 「 吸い付けタバコ 」 を持つさまは、まさに 「 モテる男 」 の証明であります。

 いやはやまったく、花魁たちの気持ちがわかるなあ。

 あんな色男がうろうろしていたら、キセルのひとつも投げたくなるよ。うん。

 助六の恋人、揚巻サンになることを切に希うちかぞうなのでありました。だーりんのこと、助六サンって呼んじゃおうかな。わたしのこと、揚巻って呼んでもらおっかな。

 いくらなんでも、こりゃウソですよ。だーりんはともかく、あたしゃどーせ 「 太巻 」 だもん。フン。いいですよ、コンビニで 「 助六弁当 」 買って自らを慰めるから。揚げおいなりさん太巻で  「 揚巻 」 だから 「 助六弁当 」 っていうんだって、だーりんから聞いて驚いた! 粋だなあ、コンビニ弁当も。

 助六のお話うんぬんは、あまりの美しさにアタマをやられすぎたのでまた今度。

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June 14, 2004

本日のお茶菓子♪

2004年6月14日(月) 


 今日のお菓子は 『 落とし文 』 。ご製は横浜の 「 寿寿喜家 」 さんでございます。


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               落とし文
           ( 寿寿喜家 )


 「 落とし文 」 という名の謂れは、とある甲虫 ( 『 ファーブル昆虫記』 にも登場! その名もオトシブミ! ) がこの季節に葉に卵を産みつけて包み込み、枝を噛み切って地面に落としてゆくさまが 「 落とし文 」 に似ているからとか。 「 落とし文 」 というのは、直接手渡すのがはばかられるような手紙 ―― 恋文、密告、政治批判 ―― のことだそうで、確かに古のお手紙が巻紙だったことも考え合わせると、通人 ( ? ) が 「 似ている! コレだ! 」 と思ったとしても不思議ではないでしょう。

 それにしても、ラブレターと思えば浪漫ちっくだけれど 「 虫のタマゴ 」 と思うと ・・・

「 結構、グロいですよねえ 」

 と、先生方と盛り上がってしまいました :) 。

 ちなみにお菓子で模った葉の上の白い粒は 「 露 」 です! 決して 「 タマゴ 」 ではありませんので、悪しからず。

お稽古追メモ:
 「 濃茶付き花月 」 。お濃茶を一服、お薄を三服。一服目のお濃茶は最初に 「 月 」 を引いた人が立てる。お薄の一服目はお濃茶がこってりとついたお茶碗をすすぎ、二服目はお茶入れとお棗を置き換え、三服目が仕舞い花。席入りと退席、正客は9歩となるのがえらいムズカシイ。

お茶花追メモ: 額紫陽花、矢筈ススキ、京鹿子、未央柳、琉球月見。

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June 10, 2004

六月大歌舞伎(昼の部)Ⅱ

2004年6月10日(木)


 今日は感激冷めやらぬうちに ・・・ 6月8日(火)に観た 『 外郎売 ( ういろううり ) 』 のことをば。

 『 外郎売 』 のなかで外郎売が外郎 ( のど薬 ) を売り込む台詞まわしは、アナウンサーや俳優さんの滑舌の練習としてよく使われる世にもムズカシイものといわれております。

 負けず嫌いのちかぞう、よせばいいのに:) さっそく今回の外郎売役・四代目尾上松緑 ( おのえしょうろく ) に挑戦してみました。

 さあ、みなさんもご一緒に!

「 拙者親方と申すは、お立合の中 ( うち ) に、御存じの方もござりましょうが、お江戸を発って二十里上方、相州小田原一色町をお過ぎなされて、青物町を登りへおいでなさるれば、欄干橋虎屋藤衛門只今は剃髪致して、円斉となのりまする。元朝より大晦日 ( おおつごもり ) まで、お手に入れまするこの薬は、昔ちんの国の唐人、外郎という人、わが朝へ来り、帝へ参内の折から、この薬を深く籠め置き、用ゆる時は一粒 ( いちりゅう ) ずつ、冠のすき間より取り出だす。依ってその名を帝より、とうちんこうと賜わる。即ち文字 ( もんじ ) には 「 頂き、透く、香 ( にお ) い 」 とかいて 「 とうちんこう 」 と申す。只今はこの薬、殊の外世上に弘まり、方々に似看板を出し、イヤ、小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと色々に申せども、平仮名をもって 「 ういろう 」 と記せしは親方円斉ばかり。もしやお立合の中 ( うち ) に、熱海か塔の沢へ湯治にお出でなさるるか、又は伊勢御参宮の折からは、必ずお門違いなされまするな。お登りならば右の方、お下りなされば左側、八方が八つの棟、表が三つ棟玉堂造り、破風には菊に桐のとうの御紋を御赦免あって、系図正しき薬でござる。

 イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても、ご存知ない方には、正身の胡椒の丸呑 ( まるのみ ) 、白河夜船、さらば一粒 ( いちりゅう ) 食べかけて、その気見合いをお目にかけましょう。先ずこの薬をかように一粒 ( いちりゅう ) 舌の上にのせまして、腹内へ納めますると、イヤどうも云えぬは、胃、心、肺、肝がすこやかになりて、薫風咽 ( のど ) より来り、口中微涼を生ずるが如し。魚鳥 ( ぎょちょう ) 、茸 ( きのこ ) 、麺類の食合わせ、其の他、万病速効ある事神の如し。さて、この薬、第一の奇妙には、舌のまわることが、銭ゴマがはだしで逃げる。ひょっと舌がまわり出すと、矢も盾もたまらぬじゃ。

 そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわってくるわ。アワヤ咽、さたらな舌に、カ牙 ( げ ) サ歯音 ( しおん ) 、ハマの二つは唇の軽重、開合さわやかに、あかさたなはまやらわ、おこそのとほもよろを、一つへぎへぎに、へぎほしはじかみ、盆まめ、盆米、盆ごほう、摘蓼、摘豆、つみ山椒、書写山の社僧正、粉米 ( こごめ ) のなまがみ、粉米のなまがみ、こん粉米の小生がみ、繻子ひじゅす、繻子、繻珍、親も嘉兵衛、子も嘉兵衛、親かへい子かへい、子かへい親かへい、ふる栗の木の古切口。雨合羽か、番合羽か、貴様のきゃはんも皮脚絆、我等がきゃはんも皮脚絆、しっかわ袴のしっぽころびを、三針 ( みはり ) はりながにちょと縫うて、ぬうてちょとぶんだせ、かわら撫子、野石竹。のら如来、のら如来、三 ( み ) のら如来に六 ( む ) のら如来。一寸 ( ちょっと ) 先のお小仏におけつまずきゃるな、細溝 ( ほそどぶ ) にどじょにょろり。京のなま鱈奈良なま学鰹 ( まながつお ) 、ちょと四、五貫目、お茶立ちょ、茶立ちょ、ちゃっと立ちょ茶立ちょ、青竹茶筅でお茶ちゃっと立ちゃ。

 来るわ来るわ何が来る、高野の山のおこけら小僧。狸百匹、箸百膳、天目百杯、棒八百本。武具、馬具、ぶぐ、ばぐ、三ぶぐばぐ、合わせて武具、馬具、六ぶぐばぐ。菊、栗、きく、くり、三菊栗、合わせて菊、栗、六菊栗。麦、ごみ、むぎ、ごみ、三むぎごみ、合わせてむぎ、ごみ、六むぎごみ。あの長押の長薙刀は、誰 ( た ) が長薙刀ぞ。向こうの胡麻がらは、荏のごまがらか、真ごまがらか、あれこそほんの真胡麻殻。がらぴい、がらぴい風車、おきゃがれこぼし、おきゃがれ小法師 ( こぼし ) 、ゆんべもこぼして又こぼした。たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりから、ちりから、つったっぽ、たっぽたっぽ一丁だこ、落ちたら似て食お、煮ても焼いても食われぬものは、五徳、鉄きゅう、かな熊童子に、石熊、石持、虎熊、虎きす、中にも、東寺の羅生門には、茨城童子がうで栗五合つかんでおむしゃる、かの頼光のひざもと去らず。

 鮒、きんかん、椎茸、定めて後段な、そば切り、そうめん、うどんか、愚鈍な小新発地 ( こしんぼち ) 。小棚の、小下の、小桶に、こ味噌が、こ有るぞ、小杓子、こ持って、こすくって、こよこせ、おっと合点だ、心得たんぼの川崎、神奈川、程ヶ谷、戸塚は、走って行けば、やいとを摺りむく、三里ばかりか、藤沢、平塚、大磯がしや、小磯の宿を七つ起きして、早天早々、相州小田原とうちん香、隠れござらぬ貴賎群衆 ( ぐんじゅ ) の花のお江戸の花ういろう、あれあの花を見てお心をおやわらぎやという。産子 ( うぶこ ) 、這子 ( はうこ ) に至るまで、この外郎の御評判、ご存じないとは申されまいまいつぶり、角出せ、棒出せ、ぼうぼうまゆに、臼、杵、すりばち、ばちばちぐゎらぐゎらぐゎらと、羽目を弛 ( はず ) して今日 ( こんにち ) お出でのいずれも様に、上げねばならぬ、売らねばならぬと、息せい引っぱり、東方世界の薬の元〆、薬師如来も照覧あれと、ホホ敬って、ういろうは、いらっしゃりませぬか。 」


 言えました?

 やってみて初めてわかる、梨園育ちの大きさとでも申しましょうか:) これをよどむことなく一気に言い立てるのですから、松緑さんすごスギです。

 わたしなんて、コレだけ打つのに45分もかかる有様ですもの ・・・・・・ 完敗でした。

 松緑さんの声、よく通るから好きです。カラオケに一緒に行ってみたいです。もちろん、野望です。

観劇追メモ:
 なにはともあれ長台詞がお楽しみの 『 外郎売 』 ですが、本筋は外郎売に変装した曽我五郎が親の仇・工藤祐経を狙ういわゆる 「 あだ討ち 」 ストーリー。ラストシーンで祐経が五郎に 「 寸志の餞 」 として狩場の地割りの絵図面を渡し、 「 巻狩の総奉行という大役を果たしたら、いつでも俺を討ちに来い 」 という心を示しちゃうあたり ・・・ 武士・祐経の漢 ( オトコ ) っぷりも見逃せないのデス。

観劇追メモ:
 『 外郎売 』 にはほかにもたくさんのバージョンがあるそうです。実をいえば上記のモノも、ところどころ実際に松緑さんが語っていたものとは異なります。あまりの早口に、とてもじゃないけれどもメモが取れませんでした。ぐっすん。

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June 09, 2004

大同とシルクロード

2004年6月9日(水)


 本日は、近々とある出版社から創刊予定の中国史雑誌のコラム書きのお仕事をしておりました。

 テーマは 『 シルクロード探訪 : 大同 』 。

 大同というのは中国山西省にある都市で、石炭の町として有名です。そしてそれ以上に、中国三大石窟かつユネスコ世界遺産として 「 雲崗石窟 」 が知られております。確かに当時 ( 北魏時代 ) の大同は仏教美術の中心で、飛鳥や奈良の仏様も 「 北魏様式 」 といわれるくらいですから、その影響力たるやいうなればパリコレ並みだったのではないかと思われます。

 でも、わたしが気になったのはコレなんです。

20040609.JPG

   「 金銅人物葡萄唐草文杯 」 

 石仏に比べたらずーっと地味ですが、大同市博物館に展示されているはずです。

 石窟が造営されたのと同時期の文物で、大同市城南出土。はるばるビザンチン ( 東ローマ ) 帝国から運ばれてきたモノとのことでした。

 確かに断崖にニョッキリそそり立つ石仏はすごいです。遊牧民の鮮卑が王朝を打ち立てて、西域からたくさんの捕虜を首都に連れてきて造らせたのですもの。そりゃあ気合も十分だったろうし、迫力も出ようというものでしょう。それに比べてこの一客はあんまり日の目は見ないけれど、きっとたくましい商人か誰かが一発大もうけしようと思ってヨーロッパから持ってきちゃったモノ ・・・ なんだかいとおしいではないですか。

 こんな杯でワインでも飲んでみたいなあ。そんな気持ちを込めて、仕事そっちのけでスケッチをしてしまいました。

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June 08, 2004

六月大歌舞伎(昼の部)

2004年6月8日(火)


 行って参りました。市川海老蔵サマ襲名披露公演。

 カッコよかったです。

 瞬きするのも惜しい、とはまさにこのこと。

 なかでも一番、心臓がドッキンドッキンしたのは 『 春興鏡獅子 ( しゅんきょうかがみじし ) 』 の最後のキメです。


20040608.JPG


 ほんと、乱れた毛が寝起きみたいに 「 くしゃっ 」 としているのですもの ・・・ きゃ~っ !!!

 あの髪 ( ? ) を整える櫛になりたい。櫛に塗る松脂でもいい。あの毛に触れられたら、だーりんと家族と大事な人たちと、歌舞伎を観る楽しみとお茶と和菓子と中華料理とタイ料理のほかは何を失ってもいいなあ。

 歌舞伎が好きというと、なんだかとっても高尚なようにダイナミックな誤解をされますが、高尚というよりは公娼。もしくは好色。あふれんばかりの妄想で嗚呼、アナタのうえにキセルの雨を降らせたい。

 「 キセルの雨が降るようだ 」 の台詞もセクシーめろめろな 『 助六由縁江戸桜 ( すけろくゆかりのえどざくら ) 』 は、来週の火曜日に観て参りまーすっ!

観劇追メモ:
 『 口上 』 。左團次さんの 「 遊びも芸の肥やし 」 との励ましは、首を縦に振りかねるものが ・・・ 言い回しも先月とさして変わっていなかったですし。加えて菊五郎丈のギャグも先月の口上とまったく同じでした。がっくり。仁左衛門丈の 「 来月の大阪公演、ぜひ来てくださいねっ 」 という大御所のクセにえらいやる気満々な客引きと、カンクローちゃんの噺家さんみたいなあったかいエピソード披露に軍配、といったところデス。 『 外郎売 ( ういろううり ) 』 、 『 菅原伝授手習鑑 ( すがわらでんじゅてならいかがみ ) 寺子屋 』 については、また日を改めて。

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June 07, 2004

本日のお茶菓子♪

2004年6月7日(月)


 ちかぞうは月曜日、カルチャースクールでお茶 ( 裏千家 ) のお稽古をしています。これから週明けには、そんなお話をつらつらしたためてゆこうかと。

 毎週、お稽古の前にお菓子やさんがその日のお茶菓子を持ってきてくださるのですが、本日のお菓子は 『 川開き 』 。ご製はいつもお世話になっております横浜の 「 寿寿喜家 ( すずきや ) 」 さんでございます。


20040607.JPG

          川開き
       ( 寿寿喜家 )


( 魚籠のなかで鮎がビクビク? ・・・・・・ コレ、お茶席で思いついたのですけれども、どうしても言えなくって。ごめんなさい )

 しっとり白あんに黄身仕立てのお菓子をいただきながら、涼しげな苔清水を思うもよし、塩焼きでキューッと一献を思うもよし。ちかぞうは言うまでもなく後者ですが :) 6月はじめのお稽古にぴったりのお茶菓子でございました。

 さて、そして今日はもうひとつ、忘れたくないことが ・・・ 先生がとって~も素敵なことをおっしゃっていたのです。

 「 安南の茶碗は、梅雨のごちそうなんですよ 」

 安南の茶碗、というのはベトナムの方で焼かれる 「 安南焼 」 のこと。そのぼーっとした景色がなんともいえない魅力なのですが、それを雨に煙る風景にかけて 「 ごちそう 」 としちゃうあたりが、身震いしちゃうくらいに素敵! 嗚呼、ビバ、ビバわびさび!

 これからも、ちかぞうの七転八倒お茶週記にお付き合いいただけたら、うれしいです。

お稽古追メモ:
 「 茶筅荘 ( ちゃせんかざり ) 」 。荘付けは茶碗荘や茶杓荘と同じだけれど、お水指や炉縁などに由緒のある場合で、前席の床にはお軸のほかに何も荘らない。茶筅荘なのに茶筅に由緒があるワケではないのは、どうしてなのでしょう。

お茶花追メモ: 斑入り山紫陽花、矢筈ススキ、京鹿子。

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