June 21, 2008

いよいよ明日!【ライターズネットワークシンポジウム】

2008年6月21日(土)


いよいよ明日、ちかぞうも所属している
ライターズネットワークの、年1回のシンポジウムが開催されます。
毎年、わたしも楽しみにしているのです。わくわく。

よかったらみなさま、会場でお会いしましょ~う!

週末愉快♪


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 ★新書編集者・著者をパネラーに新書戦国時代!の最前線を聞く

 
 第13回ライターズネットワークシンポジウム
 大賞授賞式・懇親会を開催
 2008年6月22日(日)午後1時~
 日本出版クラブ会館(東京・神楽坂)

 ★詳細と参加申込みは
 →http://www.writers-net.com/item/105

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ライターズ・ネットワークは
編集者、ライターをはじめ、出版、マスコミに係わる
エディター、コーディネイター、クリエイターなどの親睦会です。

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書店の新書の棚は、出版界の縮図を見るよう。かつての教養主義は岩波新書でさえも消滅し、百花繚乱の戦国時代といえます。
そこでライターズネットワークでは、新書から見る光と影を検証すべく2008年のテーマを設定。
編集者と新書の著作を持つ作家(ライターズネットワーク会員)をパネラーに、新書を生み出す現場で今何が起こっているのか、どのような著者が、テーマが求められているのかを、当会の副代表が聞き出します。
ライターに、エディターに、そしてメディアに関 わるすべての人を対象としたシンポジウムです。


◆2008シンポジウム概要
【テーマ】
「新書戦国時代! 今求められる著者とテーマとは」

【パネラー】五十音順
●作家 久我羅内(勝利)氏 『知の分類史』(中公新書ラクレ)
『なぜあの人はモテるのか?』(ソフトバンク新書)ほか
●PHP研究所新書出版部 横田紀彦氏 『女性の品格』などを担当
●文春新書編集部次長 和賀正樹氏

【司 会】
●藤岡比左志氏
(本会副代表。ダイヤモンドビッグ社代表取締役社長)


◆2008大賞受賞者
◎大賞
太田越知明さん
『きだみのる―自由になるためのメソッド』(未知谷)

<受賞理由>
39歳でフランスに留学して社会学・民族学を学び、戦後文化人のスターだったきだみのる。『気違い部落周游紀行』『日本文化の根底に潜むもの』などの名著や『ファーブル昆虫記』の翻訳で知られるが、戦争末期から八王子奥の廃寺に住み着き、晩年は放浪・奇行・借金を重ねた。今や忘れられた存在に近いきだにスポットを当て、多くの文献をひもとき、著書を読み直し、丹念に足跡を追って、その生涯と思想の深層に迫った労作。


◎ジャーナリズム賞

真部昌子さん

『私たちの終わり方―延命治療と尊厳死のはざまで』(学研新書)

<受賞理由>
尊厳死という著者が長年追いかけてきたテーマがひとつの形となった。人間はいつかだれもが必ず死を迎えるが、医学、医療の進歩により長寿社会が実現した今、尊厳死はより現代的、社会的な問題でもあるだろう。新書という形態で、一般の人にも読みやすくまとめているところも評価できる。


【日 時】
日時:2008年6月22日午後1時~5時
会場:日本出版クラブ会館(東京・神楽坂)
http://www.shuppan-club.jp/map.html

○12時30分~      受付開始
○13時~14時30分   シンポジウム
○14時50分~17時   大賞授賞式・懇親会


【参加費】会員:3,000 円 非会員:5,000 円
(当日会場でお支払いください)

【参加申込みはこちらから】
http://www.writers-net.com/item/105

【取材などのお問い合わせ】
info@writers-net.com
ライターズネットワーク 2008シンポジウム実行委員会

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October 18, 2005

丸善京都店とレモンと・・・

2005年10月18日(火)


 ちょっと前の話になりますが、10月10日に丸善の京都河原町店が閉店しました。

 本屋さんが閉まるのは寂しいことですが、特に丸善の京都店は梶井基次郎の 『 檸檬 』 にも登場する日本文学の名所 ( とはいえ、当時の京都店は河原町店とは別のところにあったそうですが ) 。小説のファンがそのゆかりの地を惜しみ、黙って置いていったレモンが籠に積まれた写真が新聞にも載りました。

 と、そんな話題が我が家の食卓にものぼったのですが。

 ( ち = ちかぞう / だ = だーりん )

ち : 「 でね、ホラ!
      レモンがいっぱいたまっちゃったんだって 」
だ : 「 へえ、すごいね 」
ち : 「 ちょっと、浪漫があっていいよね 」
だ : 「 うん。でもさ 」
ち : 「 なに?」
だ : 「 このニュースを聞いてさ 」
ち : 「 うん 」
だ : 「 全国の本屋さんが作家さんにさ 」
ち : 「 ? 」
だ : 「 ウチを舞台に 『 メロン 』 という
      小説を書いてください! とか頼んだりして~ 」
ち : 「 ・・・・・・ 」

 嗚呼、だーりん!

 丸善さんをはじめとする全国の本屋さん、そして梶井さん、こんなだーりんでゴメンなさい。

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August 03, 2005

『CHAI』どぎまぎインタビュー

2005年8月3日(水)


 今日、中国総合情報誌 『 CHAI 』 のインタビューを受けてきました。今月末発売の9月号で、ちかぞうがイラストを描いた 『 中国人観光客 おもてなしの鉄則 』 を紹介してくださるんですって! 非常感謝!

 ところでちかぞう、ライターとして取材する側に立ったことはありますが、取材される立場なんてほとんど初めて。はじめっから終わりまで実は結構どぎまぎしていたのですが、その絶頂の瞬間はナンとまあインタビューの最後に訪れてくれました。

編 : 「 そうそう。ブログ、読みましたよ 」
ち : 「 あ、どうもありがとうございます 」
編 : 「 いいですねえ 」
ち : 「 ? 」
編 : 「ダンナさまと、仲がよくって 」

ち : 「 ・・・・・・ 」

 コレはさすがに、恥ずかしかったぞ。

 でも、仕方がありません。だって本当にラヴラヴなんですもの。どぎまぎどぎまぎしながら堂々と 「 えへへ 」 と笑ってみせました。えっへん、どうだあ!

 別にそんなやり取りは掲載されるべくもありませんが ( ← 当たり前だ! ) 『 CHAI 』 9月号、みなさんもよかったら覗いてみてくださいね。

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June 22, 2005

『幸せになるセラピー』

2005年6月22日(水)


 昨日付のメールマガジン 『 幸せになるセラピー 』 で、ちかぞうのイラストレータとしての新刊 『 中国人観光客 おもてなしの鉄則 』 をご紹介いただきました。

 サイレンジャー、ありがとう!

 メールマガジン 『 幸せになるセラピー 』 を発行する テラ ・ ライフ ・ デザイン の西連寺 ( サイレンジャー ) クンとは学生時代のお友だちで、非常にコアなECHOES & 辻仁成ファンのお仲間でもあるのですが、彼は昨今 「 ライフ ・ デザイン ・ セラピスト & コーチ 」 なるモノをはじめたのだとか。門外漢にはちょいと敷居の高い感もある ( ? ) 世界ではありますが、ちかぞうなんて結構、毎週火曜日のメールマガジンにコロッと癒されちゃったりしています、ふふ。

 なかでも第4号で、彼はこんなことを言っています。

 「 全ての物事は 『 変えてもいいし、変えなくてもいい 』 」

 そうなんですよねえ、悩んでいると忘れちゃいがちだけれど。ちかぞうなんて 「 アレもやんなきゃ、コレもやんなきゃ 」 でパニックになっちゃう 「 べき、べき 」 「 ねば、ねば 」 人間だものだから、こんな風に言われるとただ単純にホッとしちゃうんだなあ。

 あ、でもそういや数年前、だーりんに、

 「 ちかぞうはそのまんまでいいんだよ。
   変えたかったら自分の信じるとおりに変えたらいいし、
   でもそうしなきゃいけないなんてことはないんだから 」

 って口説かれたんだった~、えへ。まあそんなワケで、だーりんはいっつもちかぞうの家族や友人たちに 「 そうやってコイツを甘やかすのはやめてください! 」 ってなじられてますけど ・・・ なんていつものお惚気で、ずいぶん話が逸れちゃいました。ゴメンナサイ。

 サイレンジャーにはこれからも、たくさんの人の笑顔を引き出していってほしいなあ。 テラ ・ ライフ ・ デザイン にご興味のある方はぜひホームページを覗いてみてくださいませ。ふっと肩の力が抜けるメールマガジンの、バックナンバーも同じページから読むことができますよ。

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June 10, 2005

『中国人観光客 おもてなしの鉄則』発売!

2005年6月10日(金)


 本日、ちかぞうがイラストを手がけた

 『 中国人観光客 おもてなしの鉄則 』

 ( さかいもとみ 著 / (株)アスク ) が発売になりました。

 現在、世界の観光業界は 「 中国 」 に熱い視線を注いでいます。もちろん日本もご多分に漏れず ビジット ・ ジャパン ・ キャンペーン の主軸としてこの13億市場を狙っていますが、近くて遠い国とはよく言ったもの ・・・ 文化 ・ 習慣の違いや歴史問題などなどによって、思うようなおもてなしができていないのが実情のようです。

 この本では、中国からのお客さまをお迎えするうえで絶対にはずせない40のポイントを、旅行業界に長く関わり、なかでも中国 ・ 香港に通じているさかい氏がわかりやすく解説 ・・・ というとギョーカイ向けのカタい内容のようですが ( そういった硬派な側面があるのはたしかですが ) 旅先とはいえ、いわゆる寝食の場で実際に起こりがちなトラブルをテーマにしていることから、中国という国とそこに暮らす人々のナマの姿や、日本との相違を理解するには格好のガイドブックになっています。また別冊の日中対訳 「 イラスト会話帳 / 館内利用案内 」 は業界向けなだけに却って充実した内容で、訪中する日本人にとってもお役立ちな付録となっている! と自負しております ( 笑 ) 。ジャーナリストの莫邦富 ( モー ・ パンフ ) 氏や九州観光機構アドバイザーとしてご活躍の大石健太郎氏、また熱海ホテル池田で海外関連業務を担当し、年間4000人もの中国人観光客を誘致している楊勝偉氏のコラムも読み応えアリ! です。

 お仕事などなどで中国人のお客さまを接待するみなさま、また単純に中国に興味のあるみなさま! 書店でぜひお手にとってみてくださいませ。

 あわせて中国人の観光に関する最新情報満載 ( 予定 ・・・ 加油、竹田先生! ) の 専用Webサイト もオープンしました。書籍と共にご活用いただけたら、うれしいです。

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December 31, 2004

牛の一歩と小さな石ころ

2004年12月31日(金)


 すっかりご無沙汰しております。ちかぞうです。

 2004年の大晦日、上海エクスプローラーにコラム ( 春風得意 ) を掲載しました。ここにも、アップさせていただきます。

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 みなさまにとって、2004年はどんな一年だったでしょうか。

 わたしはこの秋、大切な人と家族になりました。そしていま、お腹の中にもうひとり新しい家族を宿しています。まだカシューナッツくらい ( 笑 ) の小さな小さな命ですが 「 赤ちゃーん 」 「 ばおばお ( = 宝宝 ) ちゃーん ( = 赤ちゃん ) 」 なんて話し掛けたりしながら、黒豆やおなます作りに追われる年の瀬です。振り返ってみればおかげさまで、幸せな時間を過ごすことができました。

 けれども今年ほど、天災や人災に見舞われた年もなかったのかもしれません。台風、地震、そして津波。また相次ぐテロや戦争 ・・・ 日本と中国のあいだにお互いを傷つけ合う、胸が苦しくなるような空気が流れたこともありました。国内外の友人たちと語らいながら 「 罪を憎んで人を憎まず 」 ということが如何に難しいことなのか、そして 「 不忘歴史、面向未来 ( = 歴史を忘れず、未来へ向かう ) 」 という道がどんなに険しいものなのか、あらためて考えさせられもしました。

 ことし亡くなった作家の鷺沢萠さんが、著書 『 ケナリも花、サクラも花 』 ( 新潮社 ) のなかで 「 いくら○○○が何億だか溜め込んどった、言うてもね、あなた、○○○にピラミッド建てられますか、大阪城建てられますか 」 という友人の言をひきつつ、こんなことを書いています。

 「 世界はだんだんに良くなっている。その 『 だんだん 』 は牛の一歩でもいいと思う。あるいは、ちょっと見にはとても人間の力では埋められそうにないように見える深い深い穴に投じられる、ひと片 ( かけ ) らの石だ。 」

 明日からはじまる2005年、新米ママは精一杯、牛の一歩を踏み出します。大事な家族のために、ほんの砂のひと粒にでもなれたら、と思っています。

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 この一年、たくさんの笑顔と、厳しい叱咤激励 ( 笑 ) をくれたみなさまに心から感謝しつつ ・・・ みなさまにとって来るべき年が、素晴らしいものとなりますように。

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August 18, 2004

小布施らくがん食べ比べ?

2004年8月18日(水)


20040818.JPG


 昨日訪れた服部サンリツ美術館の喫茶室にて、一服のお茶とともにいただいたおやつデス。

 向かって左が小布施堂さんの 「 小布施楽雁 」 。

 向かって右が桜井甘精堂さんの 「 花逢瀬ひとひら 」 。こちらはキャンディのようにくるくるっと包まれての登場でした。

 信州が誇る小布施の老舗2軒。どちらのらくがんも赤豌豆を練り混ぜたものですが、お店のホームページによれば小布施堂さんは特上の栗蜜を、桜井さんは最上級の砂糖に和三盆を加えているのだとか。

 となると、徳川三大果の栗の里としては小布施堂さんに軍配?

 けれど小布施の古名という 「 逢瀬 」 を菓銘とした桜井さんも、やっぱり素敵だったりして。いやいや、落雁を 「 楽雁 」 とした小布施堂さんだって負けていません。肝心のお味はどちらも香ばしくて、だーりん曰く 「 麦こがしみたい 」 ・・・ ううーん、確かに ( 笑 ) 。素朴な味わいは、甘すぎないところがちかぞう好み。ふたつの大きな違い、といえば噛み心地でしょうか。小布施楽雁は 「 ぽりっ 」 、花逢瀬ひとひらは 「 こりっ 」 ・・・ これってもしかすると、保存の具合によるのかもしれません。

 服部さん、ごちそうさまでした。きっとまた、お茶をいただきに参りますね。

追メモ: サンリツ服部美術館の抹茶セットは350円。諏訪湖を眺めてのティーブレイク、展示の名品オーラがすさまじいだけに乙なモノです♪

追メモ: ちなみに徳川三大果とは? 紀州みかんに甲州ぶどう、そして小布施の御献上栗。

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August 13, 2004

『すぐわかる茶の湯の美術』

2004年8月13日(金)


 矢部良明先生著 『 すぐわかる茶の湯の美術 』 ( 東京美術 ) を読んでいます。

 さすがにすぐにはわからないのが茶道。けれどもこの一冊を持っていれば、茶道具関連の展示がン倍も楽しめるのも本当です。お道具の各部の名称などなど事細かな説明は、素人としては実に実に有難い限りなのであります。

 あまりの細かさに、ところどころ閉口しかけた箇所もなかったとはいいません。そういえば、歌舞伎通のおじさまに言われたことがあります。

 「 まずは、すべてわかろうとしなくていい 」 

 完璧を求めることは大切だけれど、分不相応に自分に期待してもはじまらない。これは、お茶をはじめてからよく考えるようになったことデス。極めることなど到底ムリな世界の心地よさ、というか、自分の居場所 ( = 修行の場? ) が確かにある安定感とでも申しましょうか。静かなる向上心を胸に、日々是好日。

 結論。 『 すぐわかる ・・・ 』 を読んですぐにわかることは、茶道がすぐにはわからないということ。そのために、わかりやすく解説をしてくださるのがこの本。先生の文章、いつも拝見しています。矢部先生、どうもありがとう。

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August 06, 2004

『唐物茶碗』

2004年8月6日(金)


 目下お茶道具ブームのちかぞう、昨日は淡交社から出ている 『 茶道具の世界 1 唐物茶碗 』 を読んでみました。

 このシリーズは、写真が多いのがうれしい。

 厚くない本なのに1500円もするのは痛いけれど、情報量を考えればそんなことを言ってちゃいけませんね。それにきっと、名器を撮るのにものすごーくお金がかかっているでしょうし。この前、知り合いの編集者さんに聞いたら、いいモノになると1カットでン万円は当たり前なんですって! ひょえーっ! みなさんも美術関連書籍は心して買ってくださいね :) 。

 なんて、エライ即物的なお話をしてしまいましたが ・・・ スミマセン。


 この本を読んでいて、印象に残ったのは 「 超克の美 」 ということば。責任編集者の矢部良明先生は、こんな風に述べておられます。

「 ・・・ 結論からいうと、日本人の美的精神の成熟が、一見、美しくないもののなかにこそ、新しい美を発見せしめたのであったと述べたい。具体的にいうと、 『 誰にでもわかりやすい永遠の輝きをもつ荘厳な美しさ 』 を捨て、見ていくうちに 『 見れば見るほど奥の深い美というものは、一見したところ、無表情に映る美のなかにある 』 と見抜く人たちが世にあらわれた。 ( 中略 ) 筆者はこの美のことを、日本人が獲得した  『 超克の美 』 と称している。 ・・・ 」

 これは日本人の価値観の大転換 ―― 先生のいうところの 「 中国宋 ・ 元代の茶の美学の申し子 」 である曜変、油滴、玳皮盞 ( たいひさん ) をもてはやした時代から、 「 日本人が自己啓発して発見した茶の美学の申し子 」 である灰被 ( はいかつぎ ) 天目を重んじる時代へ ―― について説明していらっしゃるくだりなのですが、果たしてこの 「 超克の美 」 をいつか、わたしも感じることができるようになるのでしょうか。

 そしてわたし自身、いつか 「 超克の美 」 を体現することができるのでしょうか。


 中国どっぷり小姐が、中国マニアな大和撫子となるべく修行してマス。そして今日も精進精進。目指すは 「 超克の美女 」 ってなことで、はりきってくぞお! えいえいおーっ!

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July 31, 2004

『入門・茶碗の見かた』

2004年7月31日(土)


 昨夜遅くに、世界文化社の 『 はじめての茶の湯 ― 1 入門・茶碗の見かた 』 を読み終えました。

 興味深くて結局1日で読んでしまったけれど、だからといって内容は覚えきれるものではなく。とはいっても、せっかく読んだからには何かひとつ、覚えたいじゃないですか。

 曰く、

「 今日では、この字が読めるか読めないかが、数寄者茶人であるかないかのバロメーター 」

 という焼き物の名前くらいは、せめて。

 その名は ・・・


 『 熊川 』


 ・・・ うーん、クマカワ???

 いえ、コレで 「 こもがい 」 もしくは 「 こもがえ 」 と読むんだそうです。

 思いっきり、数寄者茶人失格でスミマセン。

 その由来は朝鮮半島慶尚南道にある、熊川でつくられた焼き物だから。ただ実際には熊川が産地ではなく、熊川の港から積み出されていたための間違いだったそうですが ( 中国の天津甘栗みたいなものかしらん ) 。そして熊川港というのは、室町時代には釜山以上に貿易港として栄えていたのだそうで、古くから倭館なども設けられ、日本人の往来も多かったとか。

 で、当時の人々がこの熊川を 「 こもがい ( え ) 」 と発音したことから、そんなバロメーター色満載な読み方になってしまった、と。

 でもこの 「 熊川 」 。現代朝鮮語でいえば 「 ユンチョン 」 ? 日本語でいっても 「 クマカワ 」 です ・・・ あちこち調べてみたのですけれど 「 こもがい 」 と言っていたという 「 当時の人々 」 が具体的に 「 いつ 」 の 「 どこ 」 の 「 どんな 」 人々だったのか、ちっとも探し当てられないのです。

 嗚呼、それとも 「 クマカワ 」 って100回くらい言えば 「 こもがい 」 になりますか? 

 一体、どこの誰が 「 こもがい 」 なんて呼んでいたのか。どなたかご存知の方があれば、ご一報ください。ヨロシクお願いしまーす!

追メモ:
 熊川の特徴をば ・・・ 胴がふくらみ、口が端反りになったもの = 碗形端反りは一般に熊川形 ( こもがえなり ) と呼ばれる。熊川には真 ( ま ) 熊川 ( 例: 千歳 ) と鬼 ( おに ) 熊川 ( 例: 西王母 ) があり、概して前者は形が端正で安定感があり高台が高く、後者は自由な形をして高台が低く、火間 ( 釉抜け ) をみることができる。また熊川はしみ = 雨漏りじみが出やすく、景色として賞翫される。見込みに鏡 ( 見込みの円形の落ち込み ) があることを約束とし、鏡の小さいものによい茶碗が多いとされる。

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July 29, 2004

『続・悪魔の飽食』

2004年7月29日(金)


 先日の森村誠一著 『 悪魔の飽食 』 に続き、同 『 続・悪魔の飽食 』 を読み終えました。

 第一部 ( 『 悪魔の飽食 』 ) は第七三一部隊に関する、元隊員証言等を中心とした日本での検証でしたが、第二部 ( 『 続・悪魔の飽食 』 ) は米国での調査内容を駆使して、終戦後の部隊の足跡ならびに占領軍との 「 司法取引 」 を主として展開されます。第七三一部隊の幹部たちが人体実験のデータ等を米軍に提出することで戦犯としての罪を免れていた事実は、正義も理想もへったくれもない大国の論理が死臭のように芬々として、コトバは悪いですが胸糞の悪くなる思いでした。

 話はやや飛びますが昨今、曽我さんとジェンキンスさんの件でこの 「 司法取引 」 という言葉がよく使われます。戦場での自軍からの脱走は軍紀上の重罪だそうですが 「 司法取引 」 に応じれば訴追されずに済む ( かもしれない ) んだそうです。巷では北朝鮮の機密情報と引き換えに、などと云々されていますが、それで許されちゃう重罪ってナンなのだろう。罪は罪なんでないの? 交換条件を飲んでくれれば見逃してあげる、なんてどういうこと? そんな簡単に罪を帳消しにできるということは、対価を計れちゃうということは、まさに 「 やられたらやり返して何が悪い? 」 という発想に結びつくんじゃないのかしら。コレは決して、ジェンキンスさんのことで言っているのではありません。ただ、戦争をする国の法律は怖いなあ、と。戦場で敵を殺しても殺人罪に問われないのと同じように、平和なときの考え方では何も裁けないということなのでしょう。

 そんな意味で 『 続・悪魔の飽食 』 はちかぞうにとって、大変タイムリーな本でした。

 『 悪魔の飽食 第三部 』 は中国での検証だそうです。読み終えたらまた感想を書きます。

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July 26, 2004

『ノルウェイの森』

2004年7月26日(月)


 今日は風邪のため、月曜日のお稽古もおやすみ。

 昨日 『 ミカ! 』 のあとに読んだ 『 ノルウェイの森 ( 上 ) 』 に続き、 『 ノルウェイの森 ( 下 ) 』 を読みました。

 読後の模範解答は主人公と同年代の

 「 二十歳の頃に読みたかったな 」 

 かもしれませんが、正直なところ

 「 ページをめくってみなくてよかった 」

 と思いました。実はこの作品、もう15年ほど我が家の本棚にずーっと置いてあったのですが、なんとなく手に取らずに放ってありました。もしあの頃出会ってしまっていたならば、文学少女然としてどっぷり落ち込む ( フリをする ) のが関の山だったような。あんまりスタミナのない十代 ~ 二十代でしたから。

 目下のちかぞうが思うことは 

 「 『 春の熊 』 になりたい 」

 です。

 十年前だったら、こうは思わなかったでしょう。

 だから30歳のいま、落ち着いて読めてよかったなあ、と :) 。

 世界に夏も秋も冬もあることを知っている 「 春の熊 」 になりたいです。

 二十歳の頃に読んでいても、でもひょっとしていま再読したら同じ感想をもつのかしら。そしてこれからのわたしはこの本に、どんな感想をもつようになるのかしら。

 何かの折にまた訪れたい、そんな森でした。

ネタバレ:

春の熊、とは?

「 春の野原を君が一人で歩いているとね、向うからビロードみたいな毛なみの目のくりっとした可愛い小熊がやってくるんだ。そして君にこう言うんだよ。 『 今日は、お嬢さん、僕と一緒に転がりっこしませんか 』 って言うんだ。そして君と小熊で抱きあってクローバーの茂った丘の斜面をころころと転がって一日中遊ぶんだ。そういうのって素敵だろ? 」

ちかぞう、三十路にしてメルヘンに過ぎますか? ・・・ ほほほ。

もうひとつ、お気に入りの台詞を。

「 世界中のジャングルの虎がみんな溶けてバターになってしまうくらい好きだ 」

サイコーの口説きです。

誕生日プレゼントにはぜひ、メイプルシロップが欲しい。だってクマですから。

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July 25, 2004

『ミカ!』

2004年7月25日(日)


 夏風邪をひきました。

 熱が38度もあると、汗はかきますがちっとも暑くありません。もともと平熱が高いこともあって動いて動けないことはありませんし、自宅に居ながらにして高原に避暑にでもきたような、お得感たっぷりな一日を過ごせます。こうなったらクーラーも扇風機もなしで、一応発熱しているため何もかけないと寒いのでタオルケットにグルグルとくるまって、読書に耽ってしまうに限るのです。

 そんなワケで今日は朝から、伊藤たかみさんの 『 ミカ! 』 を読みました。

 そんなワケ、というのを正確にいえば、先々月生まれた姪っ子の名前がミカだから、というだけの理由です。

 それはさておき。

 オトコオンナのミカは小学校6年生。 『 ミカ! 』 ではそんな彼女の男勝りな生活が、におうように語られます。

 オトコオンナをやっていた女性に、ぜひ読んでほしいなあ。気持ち、わかるから。

 ちかぞうは、こんなことを思い出しました。あれは横浜市の合同体育大会。市立小学校に通う6年生が三ツ沢陸上競技場 ( あのサッカー競技場のあるところ ) に集まって、それぞれの地区ごとに音楽に合わせて踊ったりする、まあ大きな運動会のようなものです。そこでワタクシ、オトコオンナのプライドを賭けた戦いを挑んで、敗れました。そのいま思い出しても胸が苦しくなるような、口惜しさと恥ずかしさ。本当に久しぶりにフラッシュバックしてきました。

 その戦争のテーマはですね ・・・ 全市から集まってきている生徒の利用する男子トイレを、女だとバレずに使って帰ってこられるか、だったんですけどね。結構、自信はあったんです。だって頭はスポーツ狩りだったし、背負ってた赤いランドセルはお姉ちゃんからのお下がりだって近所の人から固く信じられていたし、駅のお手洗いで女性用に入れば、おばさんが丁寧に 「 アナタはあっちよ 」 って諭してくれるし。逆に男性用に入って咎められたことなんてただの一度もなかったし ( 関係ないけれど、男性用に入ってしまった方が早く用も済ませられましたし ) 。自分の学校の仲間にさえ会わなければ、いやたとえ会ったとしても、紛れてしまえば絶対にバレないと確信していた。だからこそこの勝負、受けて立った、というより自ら言いだしっぺになったんですけど。

 結果はあっけなかったですよ、簡単に見破られました。

 だってわたし、ブルマー履いてたんですもん。

 いまはどうだか存じませんが20年前の横浜市では、男子は白の短パン、女子は紺のブルマーが小学生の体操服の基本でした。さすがにこの線引きばかりは、兄姉がいようが、女が男勝りだろうが男がしなを作ってようが、垣根を越えることはありえなかった。そんななか、うっかりさんなちかぞうはバッチッチリのブルマー姿で男子トイレに乗り込んだんですもん。そりゃ他校の生徒も騒ぎますワ。同じ学校の男子にも見つかっちゃいますワ。

 あれからしばらく、ちかぞうは 「 エロエロ 」 と呼ばれ続けましたよ。くぅぅ。

 思い返しても冷や汗が出る ・・・ コレは熱のせいだけではありますまい。

 そんなことを追体験させてくれる 『 ミカ! 』 。続編もあるとのことなので、また読んでみたいと思っちょります。

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July 09, 2004

『シュガーレス・ラヴ』

2004年7月9日(金)


 昨日、山本文緒さんの 『 シュガーレス・ラヴ 』 を一気に読んでしまいました。

 骨粗しょう症やアトピー、便秘や生理痛やアルコール依存症の女性たちの泣くに泣けない短編集。

 なかでも一番痛かったのは、睡眠障害の女の子が出てくる 「 ねむらぬテレフォン 」 でしょうか。

 テレビ局勤めのカレは超多忙。カレにしか番号を教えていない携帯が鳴るのを待って待って、自宅でパラサイトをやっている彼女は夜の街を彷徨します。もし電話がかかってきたら、いつでも会うことができるように。言いたいこともたくさんあるのに、会ってしまうとカレが優しくて言えない。読んでいる方は 「 言っちゃえよ 」 と思うけれど、彼女はまだ24歳。言えないだろうなあ、これは。

 なんて書き方をするとわたしもおばさんだけれど、20代前半にはじめて付き合ったカレとは、いわゆる遠距離恋愛でした。毎週木曜の電話が楽しみだったけれど、でもほかの曜日だって声が聞きたくなるときはあるんです。ところがどっこい 「 電話がほしい 」 と言うことはおろか電話をかけることも、 「 さみしい 」 とこぼすこともできなかった。そんなワタクシがギリギリでできたお願いがナンだったと思います?

「 留守電の応答メッセージを、自分で吹き込んでほしいな 」

 そうしたら、留守を狙って電話をすれば声だけでも聞ける、と ・・・ いまでこそ 「 おいおい 」 って肩をすくめちゃうけれども、あの頃は必死でした。我ながら、トホホな恋をしていたものです。

 心にチクンとくる 『 シュガーレス・ラヴ 』 、女性ならずと男性も読んでくれたらうれしい本です。

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July 08, 2004

『悪魔の飽食』

2004年7月8日(木)


 本に呼ばれる、という経験をしたことがありますか。


 昨日、森村誠一さんの 『 悪魔の飽食 』 ( 新版 / 角川文庫 ) を読み終えました。テーマはいわずとしれた日本細菌部隊・七三一部隊です。

 実はこの本、もう10年近くも前に母に頼んで北京の留学先に送ってもらったものでした。というのも現地の大学の歴史学部に所属していたわたしは、たびたび同級生から歴史認識についてのバッシングを受けていたのです。しかし勉強の必要を感じて家族に国際電話をかけ、小包の箱に入れてもらったものの、文体が合わなかったのか、はたまた内容に嫌悪感を覚えたからか、恥ずかしながら何度も途中で挫折して読了することがありませんでした。

 それが数日前なんとなく手に取り、ページをめくるうちに一冊読んでしまっていたのです。


 終章で、森村さんは述べておられます。


 「 戦争という国家的集団発狂の中で、自己の行為が 『 お国のために 』 役立っているという確信の下に、悪魔の所業をためらうことなく遂行するのである。真に恐ろしいことは、この残酷を犯した人たちと、われわれが別種の人間ではないという事実である 」

 「 『 悪魔の飽食 』 は絶対に繰り返してはならない過ちである。同じ轍を踏まないところに人間の英知がある 」


 人間の英知、ということばに、胸が苦しくなりました。


 このタイミングでこの本にあらためて出会ったことに、きっと意味はあるのだと思います。いや意味なんていつも後付けで、それを当てはめてゆくのは自分自身なのかもしれません。

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June 13, 2004

『一日3000円の東京満喫プラン』

2004年6月13日(日)


 せっせとブログを書いてきて1週間。

 そういえば、自作の宣伝をしていないことに気付きました。せっかく自分の媒体を持ったというのに、コレでは宝の持ち腐れというもの!

 じゃじゃじゃじゃーんっ!!!


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  『 一日3000円の東京満喫プラン 』


 先月発売になりました 『 一日3000円の東京満喫プラン 』 ( NHK出版 / 生活人新書 ) でございます。とにかく千円札を3枚握り締めて東京を遊び尽くしちゃおう、という本です。世界一の物価を誇る東京で3000円でナニができるか! と思うでしょう? 意外なことに、裏技 ( ! ) を知っていさえすれば結構イロイロできるのですぞ。

 たとえば 「 皇居 」 タダで入れるってご存じでした?

 憧れの 「 歌舞伎 」 のチケットなんて実は500円からあって、ロードショーなんかよりずーっと安かったりするんですよ。

 詳しい情報をお知りになりたい方は、いますぐ書店へゴー!!!

 「 東京街歩き委員会 」 の一員 ( ペンネーム: 杉崎チカ ) として書いたこの本も、おかげさまで発売2週間で増刷となりました。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


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