March 27, 2013

新生「歌舞伎座」へいざ!

2013年3月27日(水)


 涙、涙の 閉場式 から待つこと2年11カ月。

 本日、歌舞伎座開場式に行ってまいりました!!!

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(着物は、閉場式で着たのと同じものにしてみました)

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(そしてコレも、 お約束

 新開場にあたっての吉報&悲報を、少しだけメモ。オフィシャル情報としてあまり上がってこない、幕見情報を中心に。

【吉報】

1.舞台がよく見えるようになりました!&一幕見席について

 公式にいわれているのが「1階席の柱撤去」と「2、3階席の勾配の見直し」。せっかく大奮発した1階席だったのに柱がジャマ! という、あのやり場のない悲憤ともこれで晴れてオサラバ~です。2、3階席も自分の座高や前の方の後頭部を気にすることなく、演目に集中できるようになりました! ありがたや~!

 でも一番気になるのはやっぱり、幕見です(笑)。

 開場式当日は幕見席には入れなかったので、3階席の一番上まで登ってチェックしてきました。

 3階席最上段の座席前に、身長150センチのわたしが立った状態(高さとしては幕見席前後2列の前列の人が身を乗り出しているくらいのイメージ?)での、舞台の見え方は・・・

 最も上手側からは、こんな感じ:

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 最も下手側からは、こんな感じ:

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 そうなんです、これだけ見えればもしや、スッポンがそれなりに見えるのでは? 助六の舞も、全部とはいわないまでも、、、期待できるでは???(←いや、コレは希望的観測かも・・・)少なくとも以前ほど、花道見たさに幕見最上手の席を確保すべく真剣になる必要は、なくなるかも(嬉)

 幕見情報を追記すれば、4階まで直通エレベーターもできました。体力勝負の急階段猛ダッシュから、これで解放されます。若い時分にはそのアドバンテージを最大限発揮していい席を頂戴したものですが(←ひどすぎ)、いまはもう息が切れちゃって・・・文明の利器よ、ありがとう。

 そしてもうひとつ、幕見のチケットは入場番号制になるそうです。一般の売場ではなく、幕見席入口わきの一幕見席切符売場で当日のみ販売、という点に変更はないようですが、チケットの入場番号にしたがって開演のおおよそ15~20分前に4階入場口から入場というスタイルになったのだとか。勘三郎丈の野田歌舞伎(八月納涼の第三部)が観たくて朝から8時間ぶっ続けで並んだこともある自分としては、これは朗報です。以前はまずチケットを押さえるために並び、購入後は早い入場順を確保するため即階段を駆けあがったりしなければならなかったワケですが、少なくとも一度は歌舞伎座前を離れて銀ブラ(いや、お弁当を選びにゆくくらいかな?)できるようになった模様。あ、でも販売開始時間が従来どおり入場と間がないようなら、そうともいえなかったりするのかな。あの長時間の行列で歌舞伎通の方々から受けたご講義には忘れ得ぬものがあるゆえ、自身にとって苦にはなりませんでしたが、体力的にもスケジュール的にも延々と並ぶのは厳しいというファンにとって、この改革が救済策となり得るかしらん。なお販売時間や金額等、詳細は通常、初日10日ほど前から案内開始とのこと。来月公演についてはいまだ発表がないようですが、そのあたりは引き続き要注目ですね。

※歌舞伎座チケット情報 公式サイト:
 http://www.kabuki-za.co.jp/ticket/

※追:松竹さん公式サイト 一幕見席のチケット&サービスについて:
 http://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/about/facility_makumiseki.pdf

2.バリアフリー化されました!

 駅の改札を出たところから、エスカレーターやエレベーターで階段を使わずに移動できるように! 車いすスペースもできたそうです。また大間(エントランスホール)の階段は非日常への入口ということで残されましたが、スロープが併設されています。既述ですが、4階の幕見席にも直通エレベーターで上がれるようになりました!

 エスカレーターも、段々にいたるまでほのかに朱がかってます。

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 エレベーターも、かわいらしかったです。

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3.トイレが広くなりました!

 こーんなに広くなって! ちなみに写真は3階の女子トイレ。

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 入口と出口が分けられて一方通行になり(出口側には中からしか開かない自動ドアを設ける徹底ぶり)導線まで計算されているので、幕間の「早く、早くー」の焦燥感がおかげさまで和らぎそう。

 一番広いのは地下1階のものだそうです。実は開場式当日も、混む階のお手洗いは、やっぱりそれなりに並んでました。エスカレーターで移動できる方は、空いている階のトイレを利用するのも一策かと。

 ついでにいえば(?)パウダールームや喫煙所も完備。パウダールームには小さなお流しもあったし、ちょっとしたメイクなおしなら、お手洗いの人ごみに突入してゆくこともなくなるんですね。

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【悲報】

1.カレー屋が、なくなりました。

 3階席でお世話になった歌舞伎座名物の カレー が、なくなってました。。。絶対にまた食べたくて、歌舞伎座の建て替え時アンケートにも 「カレー屋さんは残してください」 って書いたのに(涙)さみしいなぁ。

 でも、建て替えについての悲報は、このくらいです。第5代の歌舞伎座は先代の雰囲気をそのままに、活かせる技術はふんだんに取り入れて、まさに新生歌舞伎座!ここにあり! でした。

 愛しの歌舞伎座、これからも素敵な舞台を何卒☆よろしくお願い申し上げます!

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オマケ1:大好きスポット「花道くぐり」も健在でした!

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オマケ2:地下鉄東銀座駅を降りて歌舞伎座方面へ向かうと、地下2階にあたる場所に「木挽町広場」がどどーん。歌舞伎座一般席の切符売り場のみならずお土産ものやさんやお弁当やさん、限定グッズてんこもりのコンビニが四方を囲み、仲見世っぽい雰囲気が素敵。銀座・築地観光の情報を発信する地域情報センターがあるほか、地震などの災害時には帰宅困難者受け入れ施設にもなるのだとか。

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そして木挽町広場でお土産に購入した「いろはきんつば」。焼き立てだったから、汗かいちゃいました!先代歌舞伎座の時には出店があったりなかったり、不定期での販売だったと記憶していますが、常設になったというのはうれしい限り。

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追記:3階席に「想い出の歌舞伎俳優」の写真が飾られているのは先代歌舞伎座と同じく。新たに加えられてしまった名優たちを前に、涙ぐむファンも多かったです・・・富十郎丈、芝翫丈、雀右衛門丈、勘三郎丈、團十郎丈よ、永遠に。新生歌舞伎座を、天から見守っていてください。

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【記事の修正について】3月28日(木)夜、新旧の情報を加筆修正するなど若干の変更を行いました。ご了承くださいませ。

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September 01, 2011

舞台『秘祭』

2011年9月1日(木)


 今日、ご縁あって、

 ダモアエムシープロモーション プロデュース

 舞台 『秘祭』 を観て参りました~ッ!


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 内容についてはネタばれになるので触れませんが、文化間の差異について追いかけ続けている自分には、胃の下のほうに何かこう夜闇色を湛えた、消化しようにも密度も重さも限界を試される塊を押し込まれたような ・・・ 原始的な力を放つ舞台でした。石原慎太郎氏の原作も読んでみようか、と考えてみたり、でもそれはそれで、ヘビーな気もしてみたり。エンタメとして、演出他とっても楽しめましたが、果たしてそれだけではなかったステージでした。

 そして、ストーリーとは関係のないことを2つほど。

 主演の川島なおみさん、キレイでしたね~。食いしん坊のワタクシ、彼女については 「ヨロイヅカさんのパートナー」 という認識が勝っていたのですが (ごめんなさい!) お顔は言わずもがな、背中からの立ち姿と、お辞儀が美しかったですー。ちかぞうは舞台人のカーテンコールでのお辞儀が、青春真っ只中の頃に文化祭で感じた胸の高まりとオーバーラップして大好きなのですが、手を腰の後ろに組んでお辞儀をする役者さんが多いなかで (それが舞台俳優さんのひとつのスタイルなんだろうな、とは理解できるのですが) 川島さんと、ご共演の中康次さんのお辞儀は、自分たちのやり切った感だけでなくお客さまへの感謝の気持ちが伝わってくるようで、決まっていました。拍手を送りながら、そんなことにじーんとしてしまいました。だはは、おばちゃんかしらん?


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川島さんをはじめ出演者へのお花もいっぱーい!


 そして、もうひとつ。舞台は昨今、あまり観る時間が取れなかったうえに、わずかに足を運んでいるモノも歌舞伎や昆劇に偏っていたので、現代劇は新鮮でしたー。それと同時に、これはどちらが良いとか悪いとかではなく、伝統芸能の様式美の凄さをあらためて実感することにもなりました。現代劇は奔放でいいなーと思う反面、様式があるからこそ却って自由に拡がってゆける宇宙のようなものが、例えば同じ面積、同じ体積で表現をするときに、どれだけ効果的であるか、そんなことにもハッと思い至りました。逆にそういったお約束のない中で物語を構築してゆく現代劇は、きっと壮絶な挑戦の連続なのだろうな、と考えると、それはまた心と身体がぶるぶるっと震えるような感動を覚えました次第です。うふふふふ。

 公演は、新宿全労済ホール/スペース・ゼロで9月4日(日)まで。チケットに関する詳細は、公式サイトの インフォメーション をご覧ください。


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May 08, 2011

悪の秘密結社フロシャイム入社しました

2011年5月8日(日)


 溝の口キラリデッキで、発見~ッ♪

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 サンレッド 、というより、ヴァンプ将軍、愛してます。悪の秘密結社なのに募金活動、あなたらしくて涙が出そうです。

 5月15日の チャリティーイベント 、チケット完売だとか ・・・ 後ろのお兄さんたちも着ていらっしゃる 「明日から、がんばろう」 Tシャツ、欲しいけど買いにゆけません。ぐっすん。。。 ウェブ販売、してほしいでーす。

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April 29, 2011

がんばろう日本!「元気を出そう!築地から」

2011年4月29日(金)


 まっこと急ですが明日、4月30日(土)10:00~15:00(予定=売り切れ次第終了)、築地場外市場で 被災地復興支援イベント があります! ちかぞうも微微微……力ながら協力させていただいている 「千年の災害に負けない。農業支援2000プロジェクト」 関連の催しです。今回、わたしの出展はありませんが、築地らしく美味しいモノてんこ盛りになる模様。ぜひ足をお運びください!


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January 18, 2011

『花より男子』

2011年1月18日(火)


 実はこの数日、遅ればせながらハマッてました。

 ママ友に借りた 『花より男子』 。

 『花より男子』 は日本国内のみならず、中華圏でも絶大な人気を誇る少女漫画の金字塔ですから、中国屋としてはいつか目を通さねばと思っておりました! 言うなれば参考資料くらいの軽~い気持ちで読み始めたのですが、まんまと道明寺家近くの道で雨に打たれるつくしに、胸キュンでしゃくりあげちゃいましたよ~。だ~りんの髪形を、脳内でチョココロネにしてみたりとか。だ~りん、ゴメンネ。

 それにしても、作中の 「F4」 をどうしても 「エフフォー」 と読めない自分 ・・・

 「エフスー」 でないのは分かっているのだけれど。スーというのは、イーアルサンスー、のスーです。とほほ~。

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July 01, 2010

目指せ8強!目指せ優勝?@雅虎中国(2)

2010年7月1日(木)


 日本、残念でした!

 でも、よくがんばったな~。ぱちぱちぱち!

 ところで、昨日の続きです。例の、佐々木希ちゃんの記事について。

 あんまり驚いちゃったので、ひどく一面的な書き方しかできていなかったのですが ・・・

 佐々木希ちゃんの記事に寄せられていたコメントには、日本批判のほかにも、いろいろあったんですよ~。 「レベル低い」「下品」 といった道徳的(!)なモノから 「毎日脱いで~」「佐々木希ちゃん、いいよね~。ワクワク!」 なんて歓迎ムードのモノ。さらには 「Yahooってばどうしてこんななの? つまんない」 「そもそも佐々木希ちゃんは女優じゃないし。話をつくるのもいいかげんにしろよ」 (※ちかぞう注: まぁドラマにも出ているようなので“女優”であることはたしかかもしれませんが、言わんとしていることは何となくわかるかも) なんて非常に冷静なモノまで。ほんとに、全部で70コメント以上もあったくらい。

 ・・・ ガセネタを流すのには困ったもので、そこについては本気で悔い改めていただきたいと思いますが、日本の週刊誌でも根拠のないことって (特に芸能人のゴシップについては) いーっぱい書かれているし、と考えると、一概に 「中国って ・・・ 」 とも言えない気がしたりもします。

 メディアリテラシーって、大切ですね。以下極論になりますが、中国はメディアリテラシーの育ちにくい環境が意図的につくられており、報道を丸飲みしやすい人たちが多いように感じるのですが、でも激動の大陸で生き抜いてゆく術として、簡単に人のことは信用しない人たちであることも事実で、だから一度、疑いのまなこが開かれると、たくましい眼力を備えてゆくのではないかしらん。反対に日本は、有象無象の情報にあふれていて、メディアリテラシーを磨くには格好の場、なのだけれども、発信される情報に疑惑の目を向けようとする人は、それにしてはまだまだ少ないのではないかしらん、と。佐々木希ちゃんの一件から、そんなことを考えてしまいました。希ちゃん、ありがとう。

 ところでメディアリテラシー教育、難しいけど、コチカゾウにできるかしら?

 っていうか、その前に自分ですけど。てへ。

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June 30, 2010

目指せ8強!目指せ優勝?@雅虎中国

2010年6月30日(水)


 日本は現在、ワールドカップ初の8強進出に向けてがんばっているわけですが。

 (コレをご覧になっている方の多くは、もう結果をご存知なのだと思いますが)

 サッカーファンの多い中国でも日本戦、こんな風(↓)に報道されています。

 雅虎(Yahoo)体育 巴拉圭(パラグアイ) VS 日本

 ちなみにメインページはこちら : 2010南非(アフリカ)世界杯

 おもしろいのが、ページのあちらこちらで、ナンともお色気ぷんぷんなこと。日本戦のページで、試合前の準トップネタとして報じられているのが、佐々木希ちゃんだったというのはどういうことか。しかも曰く、佐々木希ちゃんは日本チームを応援するために雑誌でヌードを披露し、優勝した暁にはまた脱ぐ、と。

 日本女優称奪冠必脱衣

 わたしは芸能界に疎いので、果たしてコレが本当のことなのかどうか ・・・ たしか彼女、少し前に写真集で泡ヌードか何かにはなったと思いますが、日本チームのために脱いだとは聞いていませんよ~。さらに怖いことに、コメント欄を見ると 「これだから日本は ・・・」 なんてことが書き込まれているんですねえ。イヤイヤ、優勝して全裸になるって言ったのはマラドーナだから! もしかしたらそんな約束を豪語する女優がいないとは限らないお国柄なのは百歩譲って認めるとしても (まぁそういう応援の仕方もありかもしれないし) 一体全体、そんなことを佐々木希ちゃんはどこで宣言したというのだ~? そしてそもそも、なんでワールドカップのサイトに (それもいわゆるエッチ系なサイトとかではなくてYahooスポーツのサイトに) あんなにウッフーンな画像が並んでいるのだ?? 女性ファンは、あんな構成でイヤではないのか???

 真相を握っている方、いらっしゃいましたら、ぜひお知らせください。

 何はともあれ、佐々木希ちゃんの“応援”のあるなしに関わらず、がんばれ日本!

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April 30, 2010

さようなら歌舞伎座~ちかぞう編~

2010年4月30日(金)


 いよいよ、お名残です。閉場式です。

 本日、昼の部、行って参りました。

 歌舞伎座前は、人、人、人。

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 劇場内も、人、人、人。

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 こんな中、3階席の3列目の真ん中で、泣きました。歌舞伎座のお名残に、そして歌舞伎の素晴らしさに。

  『都風流』 では、菊五郎丈、吉右衛門丈、仁左衛門丈、勘三郎丈、三津五郎丈、梅玉丈、團十郎丈、幸四郎丈のそろい踏み! 日頃はそれぞれ、ほとんどピンでしか舞わない方々がズラリ並んで、入れ替わり立ち代り珠玉の芸を披露してくださるわけですから ・・・ 日舞の素人が観ても、役者さんが各々大切にしている 「色」 みたいなものの違いが伝わってきて、舞う役者さんが変わる度に歌舞伎座の空気の 「色」 が変わるのが、わかるんです。子どもの頃、変わり玉を買ってもらうと、次がどんな色か気になって気になって、甘くて美味しくて楽しみで待ちきれなくて噛んで割ってその虹色のぐるぐるにはしゃいで騒いで、よく大人に怒られたものですが、その感覚のアンテナを30年ぶりに思い出す、というより奥底から引っ張り出されるくらい、有難くももったいないひとときでした。

  『京鹿の子娘道成寺』 に至っては、白拍子花子が、玉三郎丈、時蔵丈、福助丈、芝雀上、魁春丈、の5名ですから! 筋書に 「閉場式ならではの特別な趣向で」 と書かれていましたが、特別にも程がある? 一緒に観劇していた歌舞伎仲間曰く 「最初は可愛かったのに、どんどこ怖くなっていったよ ・・・ それも5人だから、んっとに恐ろしかった」 と。最後の大蛇なんて、大蛇も大蛇、大大蛇。女の情念が5倍、でなくて5乗されていて、またその情念がどうしようもなく美しいところが、許し難いようで、なんていうか胸を掻き毟りたくなるくらい切なくて。でも結局は、絵巻物のような景色に拍手喝采を送っている自分がいて、もう美しけりゃ何でもいいか、という気にすらなってしまうような、これまた眼福じゃ、眼福じゃ、と、それしか言えなくなってしまうような舞台でした。

 『口上』 は、芝翫丈に、藤十郎丈に、富十郎丈。芝翫丈の 「昭和6年に父と最初の舞台に立ちまして」 から始まる木挽町の思い出は、偉大なる業績でありながら、じんわりとあったかくて。歴史や伝統というのは、こうやって人の手や声の温もりで伝えてゆくことができれば、こんなにすとんと心に落ちるんだなあ、と。

 そして最後の 『歌舞伎座手締式』 。役者さんたちと観客の、手と、想いが一体となっての、手締めでした。観劇のよさは、役者さんと同じ空間で息ができることだとは常日頃から感じているのですが、歌舞伎座を愛して止まない人々がみーんな一緒に、たくさんたくさんの 「ありがとう」 を、それぞれの手に込めることができたのかもしれない、そんな気持ちにさせてくれる、最後の最後の、手締式でした。

 嗚呼、感情の赴くがままに、一気に書いてしまいました。

 歌舞伎座、本当に、本当に、ありがとう。

 新歌舞伎座にも、ゆきますからね。それまでは、新橋にも。

 歌舞伎、そして歌舞伎座よ、永遠に♪

追記:

 忘れてはいけないのが、3階席で散々お世話になったカレーやさん。カウンターから去る人たちが皆 「また3年後に」 と別れてゆくのが印象的でした。新歌舞伎座でも、通いたいなあ。

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 そしてもうひとつ、歌舞伎座で観劇といえば、もなかアイス。さっぱり美味なのはもちろん、なかなか溶けないので、1階の売店から3階席まで持って行って、ゆっくり食べても大丈夫なところがお気に入りでした。

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July 08, 2009

シネマ歌舞伎『牡丹亭』

2009年7月7日(火)


 「 言葉の問題は乗り越えられません。

   言葉の問題じゃなくて、

   その役の問題。

   そこでしか

   乗り越えられないと

   僕は思いました。 」


 そうなんです。今日、観てきました。


 シネマ歌舞伎 『 牡丹亭 』


 坂東玉三郎さんがことし3月、蘇州昆劇院と共に演じた昆劇 『 牡丹亭 』 の、制作ドキュメンタリーと舞台編。

 ※昆劇について等は、上記のサイト(松竹さんのページ)をご覧ください

 冒頭の引用は、制作ドキュメンタリーの中での、玉三郎さんのお言葉です。

 ああ、そうか。そうなんだ、と ・・・ 映画館の椅子の上で震えました。

 伝えるために、努力して努力して努力して、言葉を学んで努力して、そしてその圧倒的な努力の末に、最後はやはり、伝えたいことの本質が大切なんですね。

 そしてもうひとつ、驚いたこと。玉三郎さんは惜しげもなく、自らの芸を中国の劇団員たちに与えていました。自分が昆劇を教わっているのだから、ということもあるのでしょうが、それにしても当日の演目に関係のないことまで、あふれんばかりの芸を、大陸の役者さんたちに手渡していたのです。

 それに引き換え自分は、与えられるモノもないのに出し惜しんでいやしないか。貪欲に吸収すること、そして自分に出来得る限りの恩返しをすること、もっと言えば、恩返しとして相手に残せるだけの何かを己の中にきちんと育てること。どれもこれも、異文化と向き合ううえでは当たり前のことのはずなのに、どうして忘れちゃっていたんだろう。

 そんなことを自問自答しながら、それより何より玉三郎さんの美しさに久々にボーッとなって、帰りの日比谷線に揺られていました。

 コチカゾウの幼稚園のお迎え、時間ギリギリで猛然ダッシュだったけれど、でも観に行ってよかった。本当によかった。

 玉三郎さん、ありがとう。ありがとう。謝謝、謝謝。非常感謝。


追記 : 昆劇 『 牡丹亭 』 も、もちろん素敵でした♪ 昆劇のことは分かりませんが、でもカップルの初々しさや艶っぽさは、仁左衛門さん&玉三郎さんの歌舞伎の舞台に、ちかぞうとしては軍配を上げちゃうかな~。いや仁左衛門丈はちかぞうの中では神様みたいな人なので、神様と比べられちゃ相手役の俳優さんもかわいそうなのですが。でも一見ならず二度見、三度見の価値アリだと思います。ぜひ蘇州で、本場で観てみたいものです。いつかきっと~ッ!

追記 : ドキュメンタリー中、南京大学での講演のシーンで、映画 『 覇王別姫 さらば、わが愛 』 と主演のレスリー・チャンの話が出てきます。こりゃファンにはたまらんです。もしまだ観ていない方がいらっしゃったら、レスリーの女形を観てから 『 牡丹亭 』 のドキュメンタリーを観ることをオススメします。

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August 22, 2004

八月納涼歌舞伎(第一部)

2004年8月22日(日)


 八月納涼歌舞伎の第一部、行ってまいりました!

 染五郎サマ、カッコよすぎ。

 勘太郎クン、芸のぐいぐい伸びる音が聞こえるよぅ。

 染五郎サマは、やっぱりマイクなしの舞台が似合いますね。劇団☆新感線の 『 阿修羅城の瞳 』 は、音響のせいもあってか声がくぐもっちゃってハッキリ言ってつまらなかったもの ( まともに聞き取れたのは宝塚出身の女優さんと夏木マリさんくらいでしたよ ・・・ ううーん、実力の差? ) 。お父さまと一緒の 『 アマデウス 』 や歌舞伎なら、麗しき声がストレートに届いてくれてホラ、鼓膜も喜んでぶるぶる震えてくれるのです。

 勘太郎クンは、大河ドラマ 『 新撰組! 』 でもご活躍中! ( とはいえ、なんといっても山南敬助役の堺雅人さんが群を抜いてますが。辻仁成原作の 『 嫉妬の香り 』 でへぼへぼ男を演っていたのが嘘みたいだ ・・・ 役者って凄い! あっ、話がそれちゃった ) そんなこともあって本当に久々に彼の歌舞伎を観ましたが、膝が成長痛にならないか心配になるほど、板の上の彼は大きくなってました。勢いのある役者って、いいですねえ。

 とにかく第一部は、彼らふたりの輝きに負けた! くらくらっ!

 どうにかして、第二部 & 第三部も千秋楽までに観てきます。がんばっちゃお。

観劇追メモ:

★ 『 元禄忠臣蔵 』 御浜御殿綱豊卿

 徳川綱豊卿 ( 市川染五郎サマ ) と赤穂の浪人 ・ 富森助右衛門 ( 中村勘太郎クン ) の 「 敷居を越えるか? 」 「 越えませぬっ 」 の掛け合いが実に魅せる! 第二幕第三場 「 忘れるな、そちは我に悪口を吐いたぞえ、ふわっはっはっは ( ← 記憶曖昧 ) 」 で着物の裾をヒラリッ! そして同第四場では能舞台へ向けて静かに去ってゆく ・・・ 染五郎サマの引っ込みはどちらの場でもサイコーッ! 三十路にして背中で魅せる俳優さんに、彼はなっちゃったんですねえ。

★ 『 蜘蛛の拍子舞 』 花山院空御所の場

 納涼らしい怪談モノ。蜘蛛のお化けのぶっかえりと、吹き出す糸に客席はやんややんやの大喝采! 踊り達者をそろえた豪華俳優陣 ( 勘九郎、福助、三津五郎、弥十郎、高麗蔵、橋之助 ・・・ ) にはナンともはや、うっとりでした。勘九郎ちゃん一座 ( ? ) らしくアドリブもありまくり、どうしてあんなに茶目っ気たっぷりの芝居ができるのか、考えたりする間もなく大口を開けて笑ったり 「 おおーっ 」 と唸ってしまったり。びば、びば、中村勘九郎コンツェルン!? びば! びば!

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